◆オーディオは贅沢品?
学生時代〜独身時代のオーディオ
私が本格的にオーディオを趣味にし始めたのは高校生の時だった。
友人の家でダイヤトーンの30cm 3wayスピーカーにサンスイのプリメインアンプ でレコードを聴いたのがきっかけ。
友人は日本のニューミュージック、今ではJ−Pop?というのが正解なのか?
白井貴子や渡辺美里、レベッカなどを好んで聴いていたようだ。
私は洋楽が好きで、FM放送やテレビではMTVをよく観ていた。
マイケルジャクソンやバンヘイレン、スティング、フィルコリンズ、Level42などアメリカやUKヒットチャートが中心で、中でもダイヤーストレーツのPVは面白いし曲がカッコよかった!
私の当時のオーディオシステムは、オンキョーのミニコンポサイズのプリメインアンプ 、16cmウーハーにツイーターとスーパーツイーターの3way小型ブックシェルフ 。
ソースはFM放送をカセットテープに録音したものだった。
高校時代、夏休みと冬休みは短期アルバイトをしていた。
友人のオーディオシステムの音が忘れられず、”絶対ダイヤトーンの30cm 3wayスピーカーを買うぞー!”と言う一心で、夏の暑い工場でも残業や夜勤も苦にならなかった。
周りの友人達はバイクに金をかけていたが、私はあまりバイクには興味がわかずバイト代はほとんどオーディオに費やしていた。
頑張って貯めて買った時のダイヤトーンのスピーカーの音は格別だった。
そうなると次はCDプレーヤーということで、アルバイトで稼いだ金も少なくなっていたので、友人のお古のCDプレーヤーを安く譲ってもらった。
友人からCDプレーヤーを買ったときに借りたCDアルバムの音を初めて聴いた時、FM放送の音質とは違って無音状態からいきなり飛び出てくる音にびっくりした。
こんなクリアーで輪郭のはっきりした音は、今まで聴いたことがなかった。
これが噂のCDというものかー!と当時は思った。
さらにオーディオにのめり込み、アルバイトで金を貯めては、日本橋のでんでんタウンのオーディオショップに通いつめ、オーディオの知識を得ながらアンプやCDプレーヤーなど機器のグレードアップをしていった。
音楽の好みは、70年〜80年代のマイルス・デイビスの音楽に触れるようになり、仲良くなったレコードショップの店員からモード・ジャズを教えてもらい、ポップスやロックからジャズへとシフトしていった。
〜時は経て〜
実家から独立して結婚し、家庭を持つと、家賃や水光熱費や食費に子供の学費などで、給料を学生時代のようなバイト代のように、オーディオだけに突っ込むというわけにはいかない。
貯金もままならないので、オーディオ機器を買い換えた場合は、古い機器をオークションで売ったりして補填していた。
オーディオ歴30年で初めてのレコードプレーヤー
オーディオを始めたのが、FMチューナーとカセットテープレコーダーからで、次にCDプレーヤー中心となり、数年前からはネットワークプレーヤーを導入し、学生時代から持っているCDアルバムをリッピングして聴いたり、最近ではSpotifyなどサブスクリプションで到底実際にCDで購入出来ない程の楽曲がたくさん聴けるようになった。
しかし、未だレコードプレーヤーを自分システムに導入したことがなかった。
良かったはずの耳も衰えてきて、モスキート音など超高音を中学生の娘と一緒に聞いてみても娘には到底敵わない。
幸いにも、まだケーブル交換などして微妙な音質の違いは聞き分けられるので、今のうちにレコードプレーヤーを手に入れたいと思ったのだ。
いろいろ物色していると、レコードプレーヤーもだんだんと高いものに目が行く。
ボーナス払いなども考えたが、娘も成長するたびに何かとお金がかかるので、オーディオばかりにあまりお金をかけられない。
なんとかレコードプレーヤーを購入しようと、マイカーの車検代を見直してなんとかレコードプレーヤーを購入することができた。
これはかなりの節約になる方法なので、是非マイカーをお持ちの方におすすめしたい。
車検代を安くすることで捻出した資金で買えるレコードプレーヤーを検討した。
本当は、
・スピーカーも買い替えたい。
・ネットワークプレーヤーのオーディオ用NASも欲しい。
・Macbook proも欲しい。
・オーディオ用の電源配線も引きたい。
・真空管アンプも欲しい。
などなどキリがない。
オーディオは機器を買い換えるだけでなく、アクセサリーを変えたり、セッティングを変えたり、振動対策をしたり、無理してハイレゾ音源ばかり購入するせずともまだまだやれる事はたくさんあると思う。
オーディオ機器をグレードアップするのは、今まで聴いている音よりも高音質に変化するを狙っての事だが、いろいろ工夫して今の機器で高音質化するのも変化には変わりない。
従って今回、新たにレコードプレーヤーを購入する際は、カートリッジやケーブル交換など変化を楽しめ、安く買えるものをチョイスする事に決めた。
今は、カートリッジの交換やモノラルレコードの良さに感動し、学生のころ初めてオーディオに触れた感覚を今になって再度感じることができている。
驚いたのが、レコードプレーヤーを導入して、自作バックロードホーンのスーパースワンから聴いたことの無いような高音質の音が再生されたことである。
今はもっぱらスーパースワンを鳴らしている。
高級機に買い替えても、、、
会社の同僚が、DENONのプリメインアンプのPMA−2500とJBLの4312というブックシェルフスピーカーから最近アキュフェーズ のプリメインアンプ とB&Wのトールボーイスピーカーに買い替えたという。
しばらくしてエージングも進んだであろう頃に感想を聞いてみると、同僚が言うには、”音が精密になったが、なんか可愛げがなくなった。” とあまり満足していない様子。
買い替えたすぐの頃は、非常にニコニコして満足そうだったが、しばらくするとこのような感想に変わったのは意外だった。
機器を高額なものに買い替えても、必ずしもその本人にとって満足するとは限らない。
やはりオーディオ機器は使いこなして、音質向上を図る事に力を注ぐほうが幸福度が高いのでは無いかと思う。
当然、費用対効果のある高級機で自分の好みの音質を手に入れる事への憧れは有るが、自分のシステムが他人と比較して価格が安いものだからと言って悲観することはない。
趣味のオーディオは、高くても安くても使いこなしによって長く楽しめるものではないかと思う。
今後も今までの経験を活かしつつ、いろいろな情報を吸収し実験で発見をしていきたいと思う。
エントリーモデルは人それぞれ
よくオーディオ機器でエントリーモデルという言葉を耳にするが、この言葉は本当に正しいのだろうか?と前々から疑問に思っている。
なぜなら人によってエントリーする機器は違うと思うからである。
2020年7月8日 更新
2020年2月13日(初回投稿)