”癖の無い音”が癖になる!SOUNDPEATS Air4 Bluetoothワイヤレスイヤホン
先に結論から言わせていただくと、”SOUNDPEATS Air4”というこのBluetoothイヤホンは、使用するごとに音質が向上する素性のよいイヤホンだった。
据え置きのオーディオ機器だけでなく、イヤホンもエージング(鳴らし込み)については賛否両論ある。
耳の慣れが関係しているという意見もよくわかるのだが、長い間オーディオをやっていると、オーディオ機器、特にスピーカーは明らかにエージングで音が変わるのが事実。
新品のフルレンジユニットを自作スピーカーに取り付け、鳴らし始めの時はかなりひどい音がするが、鳴らし込むにつれて明らかに音質が向上する。
やはり、鳴らし込まなければ本来の性能を発揮できないと改めて感じさせられたのが”SOUNDPEATS Air4”というワイヤレスイヤホンだった。
【提供】SOUNDPE
【もくじ】
まるで良質なフルレンジスピーカーのように鳴るイヤホン!
さて、今回、提供いただいたイヤホン”SOUNDPEATS Air4”についてだが、開封して初めて音を聴いたときは、レビューを辞退しようかと考えるくらい音が悪かった。
しかし、この”SOUNDPEATS Air4” というワイヤレスイヤホンは、鳴らし込むほどに音質がどんどん良くなっていく。
2週間みっちり通勤中に使用した結果、”SOUNDPEATS Air4”は日に日に音質がアップし音楽を聴くのが楽しくなってくる。
自分は、ピュアオーディオのメインに10cmフルレンジユニットの自作スピーカーを使用しているが、作り立てのスピーカーの音はとてもHi-Fiとは程遠いレンジの狭いストレスのかかった音だった。
しかし、鳴らしこんでいるうちにレンジが広がり、細かい音が聞えてくるようになってくる。
”SOUNDPEATS Air4”は、まるで良質のフルレンジスピーカーを鳴らしこんで音が良くなるときと同じ感覚がした。
エージングについては意見が分かれるところだが、試しに音質にこだわりのない妻にタブレットに”SOUNDPEATS Air4”を接続してNetflixの動画を視聴してもらった。
初めて繋いだとき、妻は俳優のセリフがこもって聴き取りにくいと耳から外していたが、私が毎日の通勤で鳴らしこんだ”SOUNDPEATS Air4”では、妻はFire HD 10 タブレット で楽しくNetflixで映画を観ている。
「癖が無い音」は誉め言葉なのか?
何よりも特筆すべきは、このイヤホンの音は「癖が無い」ということだ。
決して、キラキラした高域や脳みそが震えるような低音感などのワイドレンジを演出したような音ではなく、”SOUNDPEATS Air4”は音を素直に表現してくる。
これ見よがしの情報量を見せつけるような音ではないので、初めて聴いた人はつまらないと感じるかもしれない。
これは第一印象としては評価が分かれるポイントで、「癖が無い音」というと”ゆるい”というように聞こえるかもしれないが、様々な種類の音楽や動画を長時間視聴する場合は特に「癖が無い」ということが非常に重要なポイントとなる。
良いスピーカーでもそうだが、「癖が無い」というのは良いことで、音量を上げてもうるさくなく音が崩れない。
ボーカルや俳優のセリフなど人の声を聴くとその癖の無い自然さがよくわかる。
一度、この”癖の無い”SOUNDPEATS Air4を聴くと”癖になってくる”。
イコライザーが良く効くので積極的に音を調整して楽しめる!
「癖が無い音」ということは、逆にいうと自分好みにイコライザーで音を調整するのに好都合なのである。
そもそも癖のあるスピーカーやイヤホンは、いくら調整しても満足には鳴ってくれないい。
この”SOUNDPEATS Air4”は本当に「癖が無い」ので、自分好みの音にするためには、積極的にイコライザーを使用することをおすすめする。
この”SOUNDPEATS Air4”には専用アプリが用意されており、プリセットの音調から選んで試聴するとその音の効果が非常にわかりやすい。
【SOUNDPEATS専用アプリ】
更に、周波数ごとにマニュアルでイコライザー調整し、自分好みの音に追い込むことも可能だ。
例えば、大音量で鳴らすことができない通勤電車の中でイヤホンを使用するとき、ノイズキャンセリング機能をオンにすると小音量でも低音が増えてバランスが良くなる。
電車を降りてからはノイズキャンセリングをオフにし、音量を上げてノーマルモードに切り替えて会社まで徒歩で移動。
ノーマルモードでもイコライザーのプリセットを”低音を強く”に設定すると、ベースのリズム感がしっかりと楽しめるようになったりする。
その他にも楽曲によってプリセットは用意されているので、いろいろ試してみると良いと思う。
ハイレゾなど音源の品質や特性について考える前に、まずは自分が気持ちよく聴こえる音のバランスに整えることのほうが重要だと思う。
例えば低音不足と感じた場合は、イヤホンをしっかりと耳に装着しているか確認することが重要で、イヤホンをしっかりと耳穴に密着させないとイヤホン本来の音質を引き出すことはできない。
カナル型イヤホンの場合は、イヤーピースのサイズを調整することで音のバランスを調整することができるのだが、”SOUNDPEATS Air4” のようなインナーイヤータイプではイヤーピースがないため、物理的な調整はできない。
カナル型イヤホンはシリコンのイヤーピースが付いている。
SOUNDPEATS Air4はインナーイヤー型でイヤーピースがない
しっかり耳に装着しても低音が不足する場合は、イコライザーを積極的使ってみると良い。
最近は、SpotifyやAmazon Musicだけでなく、YouTubeやニコニコ動画、ネットフリックス、Prime Videoなど、幅広い年齢層がさまざまな音源を楽しんでいる。
また、Audible (オーディブル) - 本を聴くAmazonのサービス の利用も広まっている。
人それぞれの耳や、視聴している音源によってイコライザーで音のバランスを調整するとより一層楽しくなる。
音に「癖が無い」”SOUNDPEATS Air4”は、本当にイコライザーが良く効く!
コスパが高く、幅広くおすすめできるBluetoothイヤホン!
Bluetoothイヤホンというのは、スピーカーユニットとアンプ、バッテリー、レシーバやDACが一体化しもの。
”SOUNDPEATS Air4”のように、性能の良いパーツを軽く小型の筐体にギュッと詰め込んでこの価格で販売できるのは技術の進歩によるものだと思う。
【SOUNDPEATS Air4の特徴】
「音質」
・Qualcomm QCC3071のBluetoothチップを採用
・aptX Lossless/Snapdragon Soundに対応
・13mmダイナミックドライバーを搭載
「機能」
・マルチポイント機能
・通話ノイズキャンセリング
・Bluetooth5.3
・低遅延ゲームモード
・リアルタイムアクティブノイズキャンセリング
「再生時間」
・最大26時間
この仕様で価格は1万円を切っているので、中高生が初めて小遣いで買うイヤホンとしても、親が子供にプレゼントするのにも比較的財布に優しい価格となっている。
【提供】SOUNDPEATS
2023年7月