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団地住まいのサラリーマンが如何にして低価格で高音質をねらうのか! オーディオ歴史約40年の使いこなし術をご紹介!(☆初心者からマニアまで☆)

オーディオの真の高音質再生とは? 原音を知らずに原音再生という呪縛からの脱却【個性と発展】

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原音再生を目指す高音質オーディオの幻想

 

 原音再生を追求することは決して悪いことではない。

その曲に込められたアーティストやエンジニアの方たちの表現したい音を再生できるのは素晴らしいことだと思う。

 

しかし、

 

私たちは本当に原音再生できているのだろうか?

 

ストイックに原音再生を追求するあまり、音楽を楽しむことが出来なくはなっていないだろうか?

 

アーティストやエンジニアの方たちが、我々音楽ファンに原音に忠実な再生を求めているだろうか?

 

実は、そんな原音再生の幻想の呪縛が解ければもっと音楽の魅力をオーディオは示してくれたりする。

 

 

もっと「個性」があっても良い。

 

そしてどんどん「発展」していけば良いのではないだろうか?

 

【もくじ】

 

高鋼性・重量級30cmウーファー3wayから点音源スピーカーへ

 

 ピュアオーディオとは、「何も引かず、何も足さず、原音に忠実に再生することだ!」と信じていた。

 

 昔、オーディオブームのときオーディオメーカーの製品の広告に「原音に忠実」というキャッチフレーズを幾度となく見てきた。

 

 

 しかし、バンドやオーケストラが演奏している音を実際にその場で聴いて、正にその日に録音されたものを販売されるCDを聴くという恵まれた体験を私はしたことがない。

 

 

 1980年代後半は、原音再生を謳っていた日本のスピーカーが全盛期だったが、海外のスピーカーはスペックを追い求めるよりも、いかにそれらしく聴かせるかに注力していたように思う。

 

 

 オーディオショップには日本の売れ筋のスピーカーの他に、JBLやタンノイ、エレクトロボイス、ロジャースなど海外メーカーのスピーカーも並んでいた。

 

 

 私がよく通っていたオーディオショップの店長は、タンノイのスピーカーがおすすめだったが、当時私がよく聴いていた1970年代以降のマイルス・デイビスやロックを低予算で聴くならばと、エレクトロボイスの2wayブックシェルフ型スピーカーを勧めてくれた。

 

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 そのころ私自身も日本の各メーカーが発売していた30cmウーファーからなる3way中型ブックシェルフスピーカーのダイヤトーンDS77EXを使っていて、それを改造しすぎてスピーカーユニットやエンクロージャーも傷めていたりしていたころだったので、買い換えることにした。

 

 

 タンノイのデュアルコンセントリック(同軸2way)は喉から手が出るほど欲しかったのだが、手が届かなかったのでエレクトロボイスの小型13cm2wayブックシェルフスピーカーにした。

 

 このエレクトロボイスのスピーカーは、オプションでサブウーファーも用意されており、将来低音を強化するときなど発展性のあるものだった。

 

 

 店長が勧める非常に鳴りっぷりの良いスピーカーで、スピーカーのユニットを外してみると、13cmの小型スピーカーの割にはマグネットが大きく、そのマグネットにはエンクロージャーの背板をめがけて刺すように金属の先がスパイクになったように支柱?がついていた。

 

 

 重たいユニットをダイヤキャストフレームで、分厚いバッフルに固定するのではなく、軽い振動板に強力なマグネットを積んだユニットをエンクロジャー全体で固定している。

 

 

 エレクトロボイスの小型スピーカーから放たれるエレクトリック・マイルスやハードロックは非常にスピード感があり爽快だったと記憶している。

 

 

 その後、パイニアから仮想同軸・バーチカルツイン方式のスピーカーが発売され、日本のスピーカーの在り方も流れが変わったように思う。

 

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スピーカーは音の立ち上がりを重視

 

 オーディオ評論家の長岡鉄男氏は、何も足さず、引かずにゼロ再生をめざし、音の情報量を間引いて聞きやすくすることをマイナス再生、音に色を付けることをプラス再生と表現されていた。

 

 氏はご自身で自衛隊の演習場に行き、DATいわゆるデジタルテープレコーダーにペアマイクで録音した音をまさにその場で聴いたとおりに、オーディオ装置から再現することを目指していた。

 

 

 このように原音自体を把握し、それを再現するために情熱を注ぐことは非常に理解できるし素晴らしい事だと思う。

 

 

 反面、長岡鉄男氏の設計する自作スピーカーは、それぞれコンセプトを持って考えられており、とても個性的なスピーカーばかりだった。   

 

 

 

 私が愛用しているスピーカーは、長岡鉄男氏設計のスーパースワンというバックロードホーン型スピーカーで、自作してから20年以上経っている。

 

 スーパースワンはフォステクスの超強力マグネットの10cmフルレンジユニット1発だけで低音から高音まで再生するという非常に個性的なスピーカーだ。

 

 バックロードホーンはスピーカユニットの背面、すなわちユニットの裏からでる音を2〜3mの徐々に広がっていくホーンを通して高音を減衰しつつ低音のロスを抑え強化するというもの。

 

 中高音が10cmユニットから出ているので理想的な点音源に近づき、かつ充実した低音も確保することができる。

 

  とにかく音の立ち上がりがよく音が突き抜ける。

 

 点音源特有のスピーカーユニットを意識しない所からも音が出てくるという音場感も魅力的だ。

 

 

 最近はレコードプレーヤーを導入し、このバックロードホーンスピーカーとアナログレコードが飛び抜けて相性が良い事がわかった。

  

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 モノラル録音のレコードでも不思議と立体感があり、50年代半ばから60年代のソニー・ロリンズのサックスやマイルス・デイビスのトランペットが、まるでそこで演奏しているかのように感じるのだ。

 

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色々なオーディオを試してみる

 

 メインのオーディオシステムとは違うジャンルの音楽を聴くためにサブシステムを組んでみるのも面白い。

 

 私は別室でPCオーディオシステムを組んでBGM用途として使っている。

 

 音の響きを重視てアクセサリーなどでチューニングしている。

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 私は自作で電源ケープルを作成したりするがが非メッキの電源プラグばかりでは音が詰まったようになるため、今は適材適所にメッキのプラグを使用して音つくりをしている。

 

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メインシステムのアナログレコードも奥が深い。

 

床の強度という意味では不利な和室の畳敷きの部屋がメインのオーディオルームなのだが、アナログレコードのハウリング対策に結構てこずった。

 

しかし、諦めず徹底的にハウリングと戦って克服した。

 

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ハウリングと決着をつけた後のレコード再生は楽しくて仕方がない。

 

レコードの楽しみ方にカートリッジを交換することがあるが、そのカートリッジも使いこなし音がコロコロ変わる。

 

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原音を追求するというより、レコードにあったカートリッジやシェルリード線の組み合わせで楽しんでいる。

 

原音再生だけを追求することからの脱却することで新しい発見ができる。

 

 

 ギル・エバンス・オーケストラ「クールからの脱却」

  

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 実態のわからない原音再生を目指すより、なんでも試してみて如何にスピーカーから流れてくる音楽が心地よく、自分好みの音になるかを追求することの方が充実して音楽を楽しめるのではないだろうか?

 

 

音楽もオーディオも個性と発展が面白いのだ!

 

 

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 ギル・エヴァンス 「個性と発展」

 

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2020年10月10日 更新

2019年12月5日(初回投稿)

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