オーディオケーブルは、継ぎ足しの世界
積極的に継ぎ足して高音質化をめざす!
オーディオ機器・パーツは、ケーブルで繋がっている
家のブレーカーをスタート地点として(もっと上流は発電所からなのだが)、シンプルなオーディオセットで考えた場合に繋がっているケーブルは以下の通りとなる。
<ブレーカー>
↓
①屋内配線のVVFケーブル
↓
<コンセント>
↓👈 ここに電源タップが入る。
②電源ケーブル
↓
【オーディオ機器】
<プレーヤー>
↓
③RCAケーブルなど
↓
<アンプ>
↓
④スピーカーケーブル
↓
<スピーカー>
これはアナログ接続信号のみで一番シンプルな場合でも、①から④のケーブルで繋がっている。
電源タップもスピーカーケーブルも継ぎ足している
題名の「継ぎ足し」という言葉は語弊があるかもしれないが、①から②の間では電源タップを使うと、明らかに「継ぎ足し」していることになる。
④のスピーカーケーブルもスピーカー端子を経て、スピーカーユニットまで内部配線で継ぎ足されている。
もっと上流に戻って①の屋内配線もコンセントからコンセントへと継ぎ足されていることが多い。
この継ぎ足されるケーブルの良し悪し(好き嫌い)で音質が変化する。
RCAケーブルやスピーカーケーブルは、それぞれプレーヤーやアンプによって造られた(変換された)音声信号を流しているが、電源タップはどっから見ても継ぎ足しているだけなのだ。
しかし、その継ぎ足しているだけの電源タップの筐体や使われるケーブルによってもシールドが有ったり、4芯だったり、OFCだったりすることによって音質が良くなったりするのだから不思議だ。
バイワイヤリングのスピーカーの端子にシングルでスピーカーケーブルを繋げるとき、高音用の端子と低音用の端子を繋ぐジャンパーケーブルの種類によっても音が変わる。
高品位なジャンパーケーブルというものが有る事自体が不思議なのだが、音が変わるのである。
このように見ていくと、電源からスピーカーユニットまで、多種多様の線が継ぎ足されてオーディオ機器が繋がっている事がわかる。
ケーブルの継ぎ足しは、接点が存在する
継ぎ足すということは、必ず接続するという箇所が生まれる。
それを接点という。
オーディオを鳴らそうとすると一般的に、コンセントだったり、電源プラグやインレットプラグ、RCA端子、RCAプラグ、スピーカー端子、バナナプラグやYラグなど接点からは逃れられない。
この接点でも、良くも悪くも音が変わる。
ちなみに接点をクリーニングしておかなければは、接触抵抗が増えたとえ高音質なケーブルでも威力が発揮できない。
スピーカーケーブルを端子に接続するときは、被覆を剥いて銅線を端子に刺すのがロスが無いのだが、Yラグ端子やバナナプラグの種類によって音質が変わる。
異種混合も高音質追求の道
昔、ケーブルは最短距離で!とよく言われていたが、ロスをなるべく少なくするという事は理解できるが、音の良くなる電源タップというものが存在しているし、実際オーディオマニアのこだわりの一つでもある。
色付けをしないという事で、電源ケーブルをVVFと同等のタフピッチのケーブルを使い、電源コンセントや電源プラグは非メッキが良いと推奨されたりするが、この色付けしないという事が、すべての人に音楽が気持ちよく聴こえるとは限らない。
実際、私は電源ケーブルをaetのケーブルとプラグで自作したり、フジクラのビルの幹線ケーブルなどに使われるCV-Sや、カナレのシールドケーブルを使ったりしたが、必ずしも高純度の電源ケーブルが良いというわけでもなく、必ずしも非メッキのプラグが良いということでもなかった。
今、思い通りの音質が自分のシステムから鳴らないというのであれば、非メッキ、メッキ、タフピッチ、高純度線材など混在しても良いので、自分のオーディオシステムとの相性と自分の好みの音質を重視して組み合わせを試してみて欲しい。
きっと長いトンネルから抜けるヒントが得られるはずだ。
自分の部屋にあるオーディオシステムの支配者は、自分で有ることを決して忘れてはならない。
2021年1月17日追記更新
2020年4月17日