フォステクスFE108SS-HPを【飛びねこ】ダブルバスレフエンクロージャーで鳴らしてみた!
久々のフォステクス の10cmバックロードホーン用フルレンジ限定ユニットFE108SS-HPが発売された。
Fostex 10cm フルレンジユニットFE108SS-HP
今まではバックロードホーンスピーカーのスーパースワン に前回に発売された限定ユニットFE108solを取り付けていた。
しかし、待望の限定ユニットのフォステクスFE108SS-HPを予約購入からようやく納品され、スーパースワン に取り付けてみたがイマイチしっくりこない。
(※スーパースワンの図面はステレオ 2022年8月号に掲載されている。)
うちのシステム環境でFE108SS-HPに換装したスーパースワンは、やけに低音が強調された音で音量があまりあげられない。
トランペットの音など高域をいつも聴いている音量まで上げるとドラムやベースの低音が轟音となって押し寄せてくる。
このままでは階下の住人からクレームが来きてしまう。
低音に合わせて音量を下げると今度は中高域が物足りなくなってしまう。
私の好みでは明らかにスーパースワン とFE108SS-HPとはミスマッチだった。
スーパースワンには、FE108superから始まりFE 108solまですべての限定ユニットを買って入れ変えてきた。
しかし、今回のFE108SS-HPは吸音材の調整やスピーカーケーブルの交換、さらにセッティングを変えたりしたが、こんなに調整に苦しむ限定ユニットは初めてだ。
今回はスーパースワンに取り付けるのをあきらめてFE108SS-HPに専用に設計された「飛びねこ工房」のエンクロージャーを購入することにした。
結論からいうと、FE108SS-HPが水を得た魚のようによく鳴ってくれた。
一度はあきらめて手放してしまおうか?と思ったFE108SS-HPだが、エンクロージャーを交換してみて非常に良いユニットだと認識した。
もし同じような悩みをお持ちの方がいれば、手放す前に一度エンクロージャーの変更を考えてみてはいかがだろうか?
【もくじ】
フォステクス の FE108SS-HPは、1ユニット27,500円と今までの歴代の限定10cmフルレンジの中では飛び抜けて価格が高い。
冒頭で述べたようにスーパースワンとの相性が決して良いとは言えないが、新開発の振動板に超強力なダブルマグネットでダイキャストフレームの強力ユニットは値段だけの価値はあり手放すのは非常にもったいない。
FE108SS-HPには、それ専用に設計されたバックロードホーン型エンクロージャーを購入した方が良いかもしれない。
しかし、バックロードホーンでなく、ほかにFE108SS-HPに合うエンクロージャーを探し試してみることにした。
木工精度が素晴らしい!「飛びねこ」ダブルバスレフエンクロージャー
いろいろ探し回った結果、スリムなトールボーイダブルバスレフエンクロージャーを購入することにした。
スリムなトールボーイという選択は、自分の部屋では大きなスピーカーを設置するスペースがあまりないためだ。
ダブルバスレフのエンクロージャーは下の図の通り、ユニットが取り付けてある第1キャビネットと箱だけの第2キャビネットがある。
第1キャビネットから第2キャビネットへ第1ダクトがあり、第2キャビネットから外部へ第2ダクトがある。
簡単にいうと、この構造により低域のローエンドの拡大を狙うというものである。
※詳しくはこちら👇の書籍に記載されているのでご参考まで
はたして、FE108SS-HPのような超強力磁気回路のユニットをダブルバスレフのエンクロージャーに取り付けても大丈夫なのか?
昔、FF125Kというバックロードホーンに使える12cmの強力なフルレンジユニットがフォステクス から発売されていた。
このユニットでアンサンブル型(左右一体型)ダブルバスレフスピーカーを作ったことがある。
このアンサンブル型ダブルバスレフスピーカーは、以前乗っていたステーションワゴンのカーオーディオ用として、後部座席の後ろに設置し鳴らしていた。
12cmフルレンジユニットとは思えない低音の伸びに大変満足していた。
バックロードホーンにも使うようなオーバーダンピングユニットをダブルバスレフで使っても、箱との相性が良ければ高音質が期待出来る。
私がエンクロージャーを探しているときには、飛びねこ工房のサイトではFE108SS-HP用のエンクロージャーはまだ発売されていなかった。
飛びねこ工房のサイト:http://tobineko.net/?cat=22
問い合わせしてみたところ、「ちょうどFE108SS-HP用のエンクロージャーは完成しており発売する直前だった。」と嬉しい回答が返ってきた。
是非、すぐに購入させていただきたいと依頼したところ、31,500円で販売してくれることとなった。
受注生産なので納期に約2週間かかる。
ちなみに今では、 FOSTEX FE108SS-HP 用 飛びねこ ダブルバスレフエンクロージャー はヤフーショッピングで購入が可能になっている。
これは劇的に安い!
発注して FOSTEX FE108SS-HP 用ダブルバスレフエンクロージャーは約2週間で三重の飛びねこ工房から手元に届いた。
サイズは、幅166mmx高さ900mmx奥行177mm
材質は、ラジアタパイン集成材18mmでの無塗装
梱包を開けて白木のトールボーイエンクロージャーを目にすると、それはそれは美しい仕上がりだった。
第1キャビネットにはユニット取り付け開口部がある。
下部にはダブルバスレフの第2キャビネットの第2バスレフポートがある。
(写真では写っていないが、上から1/3ほどの高さが第1キャビネットで、下の第2キャビネットに向かって第1バスレフポートがある。)
背面には、バナナプラグ対応のしっかりした金メッキスピーカー端子が取り付けられている。
バッフル面はラウンドがつけられている。
ユニット開口部にはザクリ加工されており、ネジは鬼目ナットが仕込まれていた。
とても素人ではこのような仕上げはできない。
ユニットを取り付ける木ネジの代わりに、別途M4の25mmのボルトが16本必要。
これはホームセンターやAmazonなどで買うなどして自分で用意する必要がある。
エンクロージャーの細部は見れば見るほど素晴らしく、板の継ぎ目がわからないくらい見事な作りだ。
板は18mmのパイン材が使われており、スピーカー端子と内部配線が仕込まれている。
ユニットの端子に内部配線を挿して、自分で用意したM4の長さ25mmのボルトでエンクロージャーに取り付けるだけでスピーカーは完成する。
内部配線はベルデン8470にファストン端子がつけられており、FE108SS-HPのプラス端子に白い線、マイナス端子に黒い線を繋げる。
なお、吸音材は飛びねこ工房の長澤氏が調整したという適量を適所にグラスウールが取り付けられていた。
通常なら吸音材は自分で用意しないといけないが、チューニング済みの吸音材の取り付けは別途オプションで依頼できる。
実はこの記事の読者特典として、今回のFE108SS-HP用のダブルバスレフエンクロージャーを購入した方に、サービスでチューニング済み吸音材を仕込んでいただけることとなった。
詳しくはこの記事の最後に記載しておくので興味のある方はお忘れなく!
質の高いフラットな低域が魅力的なダブルバスレフスピーカー
さて、肝心な音はどうなのか?
トールボーイのダブルバスレフは初めて使うのだが、FE108SS-HP専用に作った箱だけあって違和感がなく、やはり限定ユニットの音はこうでなくては!と思ってしまう。
ダブルバスレフが得意な飛びねこ工房だが、エンクロージャー造りの匠である長澤氏が3回も作り替えて調整を重ねただけのことはある。
FE108SS-HPのスーパースワン で低音過多だった音から一転、飛びねこスピーカーからはぐっとひき締まった上品な低音が鳴っている。
ダブルバスレフらしいワイドレンジで、低音が下まで伸びており空気感や気配というものが感じられる。
スーパースワン の叩きつけるような癖も音のうち的な低音感ではないが、明らかにスーパースワン とは違う繊細で上質な音がする。
これは古い60年代のジャズなどより、1970年以降から最近の優秀録音を聴くと顕著にわかる。
最初、レコードでコルトレーンやビルエヴァンスを聴いていたが、ECMのキース・ジャレットトリオのアルバムに変えるとゲーリーピーコックの巧みで伸びやかなウッドベースがより素晴らしく感じられる。
さらにデジタル音源では、カサンドラ・ウィルソンのマイルス・デイビスの曲をカバーしたトラベリング マイルスのたっぷり入った低音もしっかり反応し下までよく伸びている。
ヘルゲ・リエン トリオのスパイラル サークルの静かで深海のように深い低音は非常に魅力的に聴こえた。
まだユニットが小慣れていないせいか中高域が耳につくが、繊細な音はスーパースワン を凌ぐ部分がある。
ただし、低音の厚みを強調したチューニングになっていないので、曲によっては低音がスリムに感じられる。
バックロードホーンにはバックロードホーンの良さがあり、ダブルバスレフにはバックロードホーンでは出せない良さがある。
ダブルバスレフの音は決して厚みで攻めこないが、フォステクス のFE108SS-HPの強力な磁気回路が故に引き締まりつつ低音の空気感が存分に感じられるのだろう。
さらに素晴らしいのが繊細だが音離れが良いことだ。
フォステクス の強力なフルレンジユニットと、極限までスリムにした飛びねこスピーカーの特徴だと思う。
ただし、良いことばかりでもない。
まず、極限まで幅と奥行きを狭めたスリムなトールボーイなので、床の設置面積が小さいこと。
スリムなのは音場感の良さに貢献するが、設置面積が狭くセッティングがむずかしい。
スピーカーのセッティングは、ふらつきやガタつきがないことが非常に重要だ。
メーカー製のスリムなトールボーイを見てみるとスピーカーの底面より二回りくらい広い面積のベースが取り付けてある。
飛びねこスピーカーは底面と天板の面積が同じで角柱になっている。
しかも、ユニットが前面バッフルの最上部に取り付けられているので、スピーカーの重心が上方にあり床への座りが悪い。
またエンクロージャーとFE108SS-HPを合わせても7.4kgと非常に軽いのも安定しにくい。
強力な磁気回路のユニットの反動を受け止めるには少々心もとない。
これを解消するには、厚みのある(24mmは欲しい)合板や同じパインの集成材をホームセンターなどでカットして約30cm四方の底板を作り、飛びねこスピーカーの底にボンドやモクネジで取り付けるなど工夫が必要かもしれない。
ちなみにスーパースワン は約20kgと非常に重く、ボディのデッドスペースには鉛粒やジルコンサンドなどを入れて更に重量増加を計っている。
また、底面積が広いので床に3点支持で設置しても、ヘッド部を軽く押しただけではびくともしない。
飛びねこスピーカーを購入し音量を上げぎみで聴くには、しっかりとセッティングする必要があり、そのためにはユーザー側で工夫が必要になる。
飛びねこスピーカーが届いて、最初にaudiopro FS-20の外側に設置してみた。
これは床に直置きした状態になる。
床は畳の上にウッドカーペットを敷いておりかなりフカフカ。
少しでもふらつきをなくすために10mm厚の人工大理石を置いてみたが、薄くて軽く面積も少ないのであまり改善しなかった。
スペーサーを挟んだりインシュレーターを咬ませたりしたが、スピーカーの天板を少し押すだけでぐらぐらのガタガタで、ふらつきなのかガタツキなのかわからないくらいだった。
これでは調整しきれないので諦めてaudiopro FS-20を移動し、コンクリートの溝蓋とコーリアンボードで作成した超重量級自作スピーカーベースの上に飛びねこスピーカーを設置してみた。
すると、さっきまでの苦労が馬鹿らしくなるくらいふらつきがなくなった!
高音質を狙うには床が頑丈なことが重要で、一般的な住宅ではどんなスピーカーでもスピーカーベースは必須といってよいだろう。
更に、4隅にインシュレーターを咬ませて設置するようにした。
ピンポイントに設置できるインシュレーターは、軽量級のスピーカーには効果的だ。
軽いものを置くときは、面で設置するよりも点で設置する方が一点に集中して荷重がかかるので安定度が増してくる。
さらにインシュレーターとスピーカー間やインシュレーターとベースとの間に薄手のゴムシートを敷くとスリップ防止になり、スピーカーの反動をしっかりとグリップ出来る。
ゴムは滑り止めが目的なので、出来るだけ薄い方が良い。
0.5mm厚のハネナイトシートがおすすめ!
底面積が小さいスピーカーは、セッティングの良し悪しがもろに音にでるので注意が必要だ。
ハイ上がりの強力ユニットをPST回路でバランスをとる
しばらくFE108SS-HPの飛びねこスピーカーを聴いていたが、耳に刺さる中高域(2kHz付近)で低音域がマスキングされてしまっていることが気になりだした。
どうしても中高域が耳につきハイ上がりに聴こえる場合があるので、解消方法としてPST回路を使うことにした。
PST回路は、スピーカー工作の神様的な存在でいまだファンが多い故長岡鉄男氏が名付けたもの。
P S T は、Passive Servo Technologyの略
コイルと抵抗が並列になった回路で、この回路をスピーカーとアンプ間で直列に繋ぐ。
ちなみに今回はaudio pro FS-20のネットワークを改造しようと、購入して手つかずで放置していた部品があったのでそれを使うことにした。
コイルは空芯の1.2mH 固定抵抗は8Ω フィルムコンデンサは2μFを組み合わせてみた。
コイルはウーファーに使うときと同じく、ある周波数から高域に向かって6dB/octで減衰していく。
固定抵抗はコイルをバイパスしつつ全体の音量を下げるという効果がある。
更にコンデンサを並列に繋ぐとハイエンド(高域端)の落ちが改善される。
フォステクス の磁気回路が強力で、周波数特性が高音域に向かってハイ上がりのフルレンジにPST回路を繋ぐと、中域から高域にかけて音圧が下がり周波数特性をフラットに近づけられる。
このようにPST回路は中高域のレベルを下げ、相対的に低域とのバランスを聴きやすくなるものである。
ただし、実際に低音の出ていないユニットにいくらPST回路を取り付けても、音圧が下がるだけで余分なフィルターにしかならない。
ツイーターにPST回路を繋げても低音は聞こえたりはしないので、どんなユニットでも良いわけではない。
PST回路は特効薬にはなるが、副作用もある。
スピーカーユニットに対してコイルが直列に入るということで、フルレンジの最大のメリットである鮮度が落ちることが欠点といわれている。
しかし、この鮮度が落ちるというのは中高域を落とし過ぎているからかもしれない。
中高域のレベルの調整は、PST回路では抵抗の値を変えることで出来る。
抵抗値が高くなるほど中高域の音圧が下がり、相対的に低音寄りのバランスになる。
逆に抵抗の値が低くなるほど中高域の減衰は少なくなる。
抵抗値を下げるには、PST回路に固定抵抗を更に並列に繋ぐと良い。
最初はFE108SS-HP搭載の飛びねこスピーカーに、PST回路を1.2mHの空芯コイルに8Ωの固定抵抗、フォルムコンデンサー2.2μFを繋いだ。
しばらく音をつかんでから、試しに8Ωの固定抵抗に10Ωの抵抗を並列に繋いで、さらにフィルムコンデンサーも0.68μFを足して容量を増やしてみた。
するとスカッと目が覚めるような中高域が出るようになった。
エージングが進めば、あらためて抵抗の値も変えたくなると思う。
ネットワークもエージングが必要なので、しばらく鳴らしてみるために固定抵抗を8Ωにもどしている。
これは部屋や機材などのシステム環境や好みもあるので、なにが正解かはいえない。
中高域を更に落としたい場合は、抵抗を直列に追加して抵抗値を上げるとよい。
コンデンサも最初の2μFに0.68μFや0.27Ωなど、フィルムコンデンサを並列に繋いでハイエンドの味付けが変えられる。
ちなみに、コンデンサを並列に繋ぐと容量の値は大きくなり高域端が上がっていく。
このようにPST回路はコイルや固定抵抗、コンデンサで細かく調整が出来るので非常におもしろい。
さらに今までスーパースワンに使っていたリボン型のスーパーツイーターも追加してみると、さらに滑らかな音になった。
PST回路の有り無しの簡易測定
下の画像はPST回路の有り無しの周波数特性を簡易的に測定したものである。
LとRのスピーカー2本から低音から高域までのスイープ音を流し、iPhoneでアプリを使って測定し各周波数ごとのピークを記している。
わかりにくいかもしれないが、薄い緑色の棒グラフが特性である。(赤色のグラフは無視する)
飛びねこスピーカーは、スーパースワン の左右外側に設置して、約2.5m離れたところから測定している。
本格的な測定器ではなく、外部や生活騒音のあるなかでの測定で20Hzが出ていたり、16KHz以上が落ちていたりするが、PST回路の有無などの差を視覚化し相対に比較するものと思っていただきたい。
スピーカーの向きは軸上正面は外してはいるが、部屋の左右の壁が近いのでやや内振りにした状態にしている。
下の写真ようにFE108SS-HPの2KHz付近のピークがPST回路を繋ぐことで下がっている。
写真では微差のように見えるがPST回路の有無は聴感上の違いが大きく感じた。
FE108SS-HP 飛びねこダブルバスレフスピーカー
PST回路無し
2KHz付近の山が耳につき、聴感上ではハイ上がり聴こえるときがある。
左右の壁から離せるのであれば、内ぶりにせず平行置きにすると指向性が効いてPST回路なしでもピークはましになる可能性はある。
※注:周波数特性は薄い緑色のグラフを見てください。
FE108SS-HP 飛びねこダブルバスレフスピーカー
PST回路有り
2KHz付近の山はなだらかになって聴きやすくなった。
低音はPST回路の有無にかかわらず同等に出ているのだが、聴感上ではPST回路有りの方が低域が増したように感じる。
8KHz付近が落ちているが高音不足は感じない。
またコンデンサの容量を調整をして探ってみると良いかもしれない。
※注:周波数特性は薄い緑色のグラフを見てください。
(参考)FE108SS-HPを取り付けたスーパースワン
バックロードホーンのスーパースワンは、ホーンが効いて低音が増強されている。
しかし、聴感上はもっと低域が出過ぎている感じがする。
おそらく中高域の鳴り方が低音の聴こえ方を左右しているのかもしれない?
※注:周波数特性は薄い緑色のグラフを見てください。
PST回路はうまく調整できれば非常にメリットが大きい。
今のところ、FE108SS-HPの飛びねこスピーカーにPST回路を導入してバランスをとることとした。
音域バランスを取るか、鮮度を取るかは各自の好みによるが、エージングによって聴こえ方が変わってくるかもしれない。
ちなみに、市販の3wayスピーカーなどはネットワークを使っているので、コイルや抵抗やコンデンサが多数複雑に繋がっている。
しかし、今回のフォステクスFE108SS-HPの強力なユニットだからか、PST回路が入っても市販のメーカー製スピーカーより鮮度が劣っているとは感じなかった。
塗装仕上げすると更に音質が向上する
飛びねこ工房がパイン集成材で作ったスピーカーはそのままでも見惚れてしまう。
家族に聞いてみると「塗らずにそのままで良いのじゃない?」との返答だった。
しかし無塗装のままでは、汚れたりいずれ日焼けしてまう。
やはり音質の向上のためには仕上げをした方が良い。
今回もスーパースワンと同じく水性ウレタンニス仕上げにした。
濃い目のウォールナットに仕上げたかったが、ウォールナットのニスだけでは3回塗っても思うような色にならなかった。
そこで、手元にあった艶ありのブラックと艶ありのマホガニーを重ね塗りしてようやく理想の色に近づいた。(マホガニーは塗料自体粘り気があり着色力も強く感じる。)
なかなか思う色にならず結局10回塗りくらいにはなったと思うがようやくいい色が出た。
ようやく音出し。
— 🗣audiojazz/人生を豊かにするオーディオ幸福論 (@audiojazz1969) 2022年9月25日
苦労した甲斐があった!
やはり塗装すると質感の向上が素晴らしい。
自作スピーカーの方は塗装することをおすすめします。
わたしみたいに塗装が下手くそでも音は裏切りませんよ!#水性ウレタンニス#FE108SS_HP#飛びねこ https://t.co/1EHIBgEF07 pic.twitter.com/4IyEGPYquS
塗装で仕上げた効果はやはり著しく音質が向上するから不思議だ。
なお、飛びねこスピーカーのパイン材の木肌の質感を保ちたかったら、艶消しクリアーの水性ウレタンニスを使うと良いと思う。
~最後に~
今回、フォステクス の10cmフルレンジ限定超強ユニットFE108SS-HPと飛びねこダブルバスレフスピーカーをPST回路を使って鳴らすと、スーパースワンに搭載した時と全く異なり、繊細でワイドレンジなスピーカーになった。
これは、飛びねこスピーカーのダブルバスレフが低域をしっかり下まで伸ばせているので、PST回路の効果が存分に発揮されたものといえる。
今後、塗装をしたり、セッティングの見直しやエージングが進めばバランスも変わってくるだろう。その際はPST回路を外せば良いだけのことだ。
FE108SS-HP専用の【飛びねこ】ダブルバスレフスピーカーを選んで大正解だった!
バックロードホーンでは気づかなかったFE108SS-HPの繊細さや奥深さを飛びねこスピーカーが気づかせてくれた。
初めてこの繊細でワイドレンジな音を聴いた人は、きっと10cmのフルレンジから出てくる音とは思えないだろう。
そして、初めて飛びねこスピーカーを目にした人はその美しさにうっとりするだろう。
✅チューニング済み吸音材の特典を受けるためには!
【特典を受けるための方法】
Yahooショッピングで購入の際に、このaudiojazz's blogの記事を読んだことがわかるように、キーワードとして「オーディオジャズブログを見ました。」「オーディオジャズブログから来ました。」など下のリンクで購入する際の通信欄に記載しておくだけで良い。
サービスで飛びねこ工房のスピーカービルダー長澤氏のチューニング済み吸音材を取り付けてくれる。
👇もくじをタップすると読み返したい箇所にジャンプします。
【もくじ】
2022年9月14日
✅\Amazon ポイントのチャージをお忘れなく!/
◆Audible会員は定額で12万以上の対象作品が聴き放題で楽しめます。
\30日間無料体験はこちらから/
タップしてください👉✅https://amzn.to/3mfTrdg
◆Amazon Music unlimitedに加入して高音質で音楽を楽しもう。
自宅でも、外出先でも、簡単に音楽にアクセス
追加料金なしでHDが利用可能に!
\Amazon Musicの詳細はこちら/
クリック!👉✅https://amzn.to/3aq5qSF