趣味のオーディオは色々あって良い
ひとくちにオーディオと言っても多種多様なものがある
最近ではデジタルの進歩でBluetoothスピーカーとスマホやipodやDAPさえあれば、手軽に音楽を楽しめる。
外出時にも老若男女がワイヤレスイヤホンをしている姿が当たり前になっている。
パソコンにUSB DACをUSB ケーブルで接続し、小型のリーズナブルなデジタルアンプとスピーカーを繋げるデスクトップオーディオやPCオーディオなるものがジャンルとして確立された。
アナログ時代は、スピーカー、プリメインアンプやセパレートアンプ、レコードプレイヤー、カセットテープデッキ、FMチューナーのセットが基本で、これを一式セットとしたシステムコンポが販売され、それを小型化したミニコンポ、さらに小型化したラジカセ、外出時にイヤホンで聴くウォークマン(ソニーが発売して大ヒットとなった携帯型小型カセットテーププレイヤー)が若者の必須アイテムとなっていた。
趣味のオーディオとは何なのか?
オーディオ機器とは、音楽などを再生するための装置であり、音楽を再生することを目的とした手段にすぎない。
その目的のために、その手段の装置を購入する。
オーディオ雑誌や口コミを参考にしたり、オーディオショップで実機を視聴して頭を悩まし、自分の手持ちのお金と折り合いをつけながらオーディオ機器を購入する。
購入したらしたで、セッティングに悪戦苦闘。
不思議なオーディオアクセサリーを導入したり、ケーブルを取っ替え引っ替えしたりして、時間とお金と知識と知恵と経験を活かして出てきた音に対して一喜一憂する。
その過程で、自分の追い求めた音が再現できたときの喜びは何にも代えがたいものがある。
あるがままのオーディオ
自分にとってのオーディオは、あるがままの環境(リスニングルーム)で、限られた予算の中で、好みの音を出すこと、さらにそれを進化させていくものだと思っている。
他のオーディオに興味のない人(家族も含む)からすれば、到底理解できない事にこだわって時間やお金を費やしたりもする。
オーディオ機器は価格に比例する部分が多分にあるが、1000万円のオーディオ装置でも自分の心に響かない場合もあり、逆に中古で安く購入した古い機器でもこれ以上ない!と思える瞬間を味わえることもある。
スピーカーを自作すると音の違いに敏感なる。
特に塗装仕上げをすると音質が著しく向上するから不思議だ。
そのうちメーカー製のスピーカーの箱の中を開けてみたくなってくる。
吸音材の交換やネットワークのパーツの交換、ユニットの防振など対策してやると面白いように音が良くなる。
今より高級品に買い替えるときだけでなく、今の音が使いこなしによって向上することにオーディオをやっていて喜びを感じるようになれば、意外と低予算で楽しみ続けられる。
理想の音が出せたかと思うと、次の週には違うことで悩む。
毎週末にリスニングポジションに置いた椅子に座り、大好きなJAZZに浸りながらも満たされない音質に悪戦苦闘したり、夢見心地になったりと一喜一憂している。
終わらないオーディオ
最近は自分の身の回りにオーディオマニアが少なくなり、 日本橋(大阪)のでんでんタウンという電気屋街のかつてオーディオブームの時代にあった店は片手で数えるほどとなってしまった。
インターネットの普及により、デジタルオーディオは進化し続けている。
最近では、サブスクリプションでハイレゾが聴ける時代になった。
そんな時代でも、アナログレコードが見直されてきているという。
たまたまアナログブームの再来に乗ったかのように、CDから始まったオーディオ歴30年を過ぎてようやくレコードプレーヤーを導入した。
決して高級プレーヤーという訳ではないが、初めて自分のオーディオシステムに導入して聴くアナログレコードは格別なものがある。
これはアナログレコードをノスタルジックなものと捉えてではなく、今までCDプレーヤーやネットワークプレーヤーで聴いた事ない音が、不思議とプチプチというノイズの中からでも聴こえてくる。
趣味のオーディオは、終わりがないから楽しい。
音楽を聴くために試行錯誤して、少しずつでも自分のシステムを進化させていくことに幸福感を感じているから。
現在進行形で行っているオーディオの使いこなし方などについて、オーディオをこれから始めてみようと思う方や若いころの趣味を再開しようと思ってらっしゃる方たちに、試行錯誤してきたことが少しでもお役にたてたならこんな嬉しいことはない。
これからも有意義なオーディオジャズライフを楽しもう!
【audiojazz's blog】
2019年11月10日 (ブログ開設・初投稿日)