コーリアンボードでオーディオラックの振動対策【振動を制御すること】
オーデイオは如何に振動を制御するかが高音質のポイントとなる。
振動エネルギーは強力で押さえきれない。
床やオーディオラックをいくら強固にしても大音量再生となると振動は残こる。
残った振動を如何に制御(押さえ込むだけではない。)するかを考えたほうが合理的かもしれない。
インシュレーターやオーディオボードは残った振動をその素材によって制御するものして使いこなしたほうが上手くいくケースが多い。
人工大理石やコーリアンボードは最後に残った振動を制御するのに、安価で使いやすい優れたアイテムだった!
【もくじ】
高音質を狙うためにオーディオラックには重要な役割がある!
オーディオ機器やAV機器を載せるオーディオラックやテレビ台は木製をお使いの方が多いのではないだろうか?
木製のラックと言っても、木を砕いて形成したパーティクルボードや無垢の板、集成材など種類はいろいろ。
オーディオ機器を載せるのには、指でノックするようにラックの天板や側面を叩いてみて、中身の詰まった密度感のある音がするものが良い。
昔、15mm厚の合板を2枚貼り合わせて自作したオーディオラックは指でノックすると、とても木製とは思えない石や金属かと思うほど如何にも硬い密度感のある打音と手応えがした。
30年程前、ヤマハからGTラックという分厚い木製のオーディオラックが発売され、オーディオ雑誌の試聴室やオーディオショップなどのデモ機を置くラックとして良く見かけたものだ。
オーディオラックは重要なオーディオパーツの一つだと解っていても、ゴツいラックまで手が回らなかったりする。
ご存知の方も多いと思うが、オーディオ機器は振動に弱い。
テレビ台に人工大理石ボード
まず、おすすめは人工大理石のボードから
実際にリビングのテレビ台に設置しているマランツ のAVアンプの下には、人工大理石ボードを敷いている。
このテレビ台の天板には、天板とほぼ縦横(奥行き)が同じ大きさの薄型の自作スピーカーを載せてさらにその上に55インチの有機ELテレビを設置している。
サブウーファーを鳴らしていると、床からの振動とテレビ台の天板に設置しているスピーカーの振動をテレビ台全体がもろに受けてしまう事になる。
テレビ台自体はオーディオグレードのものではなく、20年以上前に29インチのブラウン管テレビを買った今は無きニノミヤ無線という家電量販店のオリジナルで、パーチクルボードで出来た何の変哲もないもの。
底板は指で叩けばよく鳴くので、そのままAVアンプを置くのは気が引ける。
かと言って分厚い板を敷くと高さ的に苦しい。
そこで見つけたのが、人工大理石のボードだった。
その人工大理石ボードは6mm厚と薄いが、指で叩いても変な響きや余韻がない。
それを敷くまでは、Pタイルをテレビ台の一番下の段に敷き詰めて振動対策をしていたのだが、今はその上からこの6mm厚の人工大理石ボードを敷きAVアンプを載せている。
人工大理石を敷くと一気に音がクリアーになる
アクション映画でサラウンド再生した場合、上からや下からテレビ台に伝わってくるスピーカーからの振動は相当なものだが、AVアンプの下に敷いた人工大理石はかなり振動対策に効果的だ。
6mm厚なので完全に振動を抑えて込めている訳ではないが、声が通るようになりSN比がアップする。
人工大理石自体が嫌な音の色つけをしない為なのか、リビングのAVシステムでは私にとっては十分な音質だと今のところ満足している。
ピュアオーディオにはコーリアンボード
ピュアオーディオのオーディオラックはヤマハのGTラックとまでは行かないが、少なくともリビングのテレビ台よりは全然良い。
しかし、スペースの関係上オーディオラックは、左右のスピーカーの間に密接するように置いている。
ラック自体は天板も棚板も集成材でしっかりしているが、普段ラックスマンのアンプのボリューム10時から11時くらいで鳴らしているので結構な振動が床からオーディオラックに伝わる。
和室の畳敷きの為、スピーカーの下にはコンクリートの溝蓋で作ったスピーカーベースを敷いて、さらにオーディオラックの下にも黒い御影石を敷いている。
これでもスピーカーから発する振動エネルギーは相当なもので、木製のオーディオラックの天板に手をあてると振動を感じる。
オーディオラックは強度的に丈夫なので、御影石を天板に載せる事も考えたのだが、荷重が掛かりすぎて畳みでは受け止めてきれず、ラック自体がふらつくのではないか?と思った。
やはりここは人工大理石ボードの出番か?
人工大理石ボードには12mm厚もあり、6mm厚よりも振動対策として効果的で、御影石よりも軽い。
今回12mm厚の人工大理石ボードを選ぶ事としたが、販売している逸品館からは12mm厚のコーリアンボードも発売されている。
デュポン・コーリアンは、昔からABC商会という商社が販売していた建材の一つである。
昔、コーリアンと真鍮を組み合わせたインシュレーターが売られていた。
オーディオアクセサリーという雑誌でも評価が良かったように記憶しているが、最近はあまり目立たない隠れた銘品か?
ピュアオーディオなので、多少の値段の差には目をつぶってしまうのがオーディオマニアの性で、12mm厚のコーリアンボードを購入した。
レコードプレーヤーを買う前には、オーディオラックの天板にメインの再生装置となるネットワークプレーヤーを載せていた。
現在はTEACのレコードプレーヤーを購入して天板に設置している。
コーリアンボードは、ちょうどレコードプレーヤーのサイズと同じくらいだった。
レコードプレーヤーは特に振動に敏感でハウリング対策に苦労する。
最近、ひと回り大きいコーリアンボードに買い替えた。
それは、少しでもハウリングマージンを稼ぐ為。
同じ12mm厚のコーリアンボードだが、やはり面接が広い方が効果がある。
試しに今まで使っていたコーリアンボードを重ねて敷き、12mm×2枚で24mm 厚としてレコードプレーヤーを載せてみたが音質的にはかなり良くなった。
しかし、最近DENON DL-103という超定番といわれるMC型カートリッジに交換すると低音のエネルギーが強く、コーリアンボードを2枚重ねで24mm 厚にしても音量を上げるとハウリングが出るようになってきた。
仕方なくソルボセイン をレコードプレーヤーの脚の下に敷く事となった。
ソルボセイン を敷くとコーリアンボードは12mm厚1枚でもハウリングマージンを稼ぐ事が出来た。
試しにオーディオラックの一番下にあるラックスマンのプリメインアンプの下にコーリアンボードを敷いてみるが、すでにオーディオラックの下に敷いてある御影石が効いている為か、大きな変化ではないがシンバルの響きが綺麗になった気がする。
この状態でしばらく様子をみる事としたが、音量が大きい為なのか? または時間帯の問題で電源の唸りが原因なのか?レコードによってハウリングが出だした。
ここまでやれば今度はアンプに対しても振動を吸収する素材のインシュレーターを使ったほうが良い。
ハウリングマージンさえ稼げたら、コーリアンボード2枚敷きが良かったのだが、背に腹は変えられない。
ちなみに逸品館からは、24mm のコーリアンボードも販売されている。
これは12mm厚のコーリアンボードを2枚張り合わせたものになる。
このように、いろいろ試しているがコーリアンボードは音質的に好印象だった。
音が硬質にならずに解像度がアップし、かと言って美味しい響きが失われる事が無い。
コーリアンボードは材質として適度な硬さで、ある程度振動を抑え込み、変な癖がないのが良い。
やはりコーリアンボードは木製のラックと相性が良いとあらためて感じた。
今ではオーディオラックの中段に置いているネットワークプレーヤーの下にも敷いてみた。
ラックを触ってみると振動の伝わり方が変わっている。
振動は発信源であるスピーカーのところでなるべく制御したい。
コンクリートの溝蓋を畳の上に敷いて、ウッドキューブやスパイクを介してスピーカーを設置している。
特にスピーカーのところにゴムのようなやわらインシュレーターは腰砕けの音になりがちなので避けた。
しかし大音量では抑えきれず、部屋が共振し、オーディオラックにも影響がある。
ハウリングが出るくらい振動が伝わるのは、レコードプレーヤーだけでなくアンプやデジタルプレーヤーにも影響が出てくる。
あちらを立てればこちらが立たず。
オーディオはいかに振動を制御するかにかかっているかを改めて感じる。
いっそのこと、畳をはがしてスピーカーやラックの置いてある箇所だけでも、強固な板の間にしたいところなのだが、、、
、、ということで、リビングの和室で好結果だったウッドカーペットを寝室兼オーディオルームにも取り入れプチリフォームした!
詳しくはこちら👇の記事から
白いコーリアンボードを好きな色に仕上げる
人工大理石やコーリアンボードは基本的に白い色が多い。
スピーカーの下に敷いて平面性が大変良く音質も好感触だったが、白が浮いて見えるので落ち着かない。
オーディオラックの上のコーリアンボードの色はあまり気にならないが、畳の床をプチリフォームしたので、スピーカーベースも何とかしたいと考えた結果、ダイノックシートを貼ることとした。
ダイノックシートは塩化ビニールシートで裏面に粘着糊がついている大きなシール状のもので、主に内装や造作家具の仕上げ材に使われている。
木目調だけでなく石目調やプレーンのものまでかなり多くの種類がある。
スピーカーのエンクロージャーもこのような塩ビシートで仕上げてあるものが多い。
ちょうど左右のスピーカーベース分ギリギリのダイノックシートが押入れに残っていたので貼ってみることにした。
貼りたいもの(今回はコーリアンボード)より、ひと回り大きいサイズにダイノックシートをカッターナイフやハサミで切っておく。
角は切り目を入れて巻き込みやすようにする。
ドライヤーの熱風を当てながら空気の膨らみを逃しつつシワを伸ばしていく。
*シワを伸ばしながら貼って裏に巻き込んでる。
コーリアンボードは表面がツルッと平面なのでシートの貼り直しがやりやすいので初めてでも簡単にできる。
コンクリートの溝の蓋で作ったボードの上が見違えるようになった!
(インシュレーター設置したところ)
スピーカーの下の白かったコーリアンボードをダイノックシートで化粧すると本物の木製のオーディオボードのように仕上がった!(大満足)
ヤフオクで見つけたお気に入りのオーディオラック
私の使っているオーディオラックは、集成材の無垢板でデザインもよくヤフオクで安く手に入れられる。
ヤフオクの質問欄で指定寸法などの相談も出品しているファンシー工房が相談にのってくれる。
いつも出品しているとは限らないので、気に入ったら早めに入札しておいたほうが良いと思う。
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2021年5月2日更新
2020年8月2日 投稿