サブウーファーもRCAケーブルで音が変わる!
サブウーファーをAVアンプに接続する方法としては、AVアンプSubWoofer出力端子にRCAケーブル1本もしくは2本でサブウーファーの入力端子と接続しているケースが一番多いのではないだろうか?
これは、サブウーファーのエンクロージャー(スピーカーボックス)の中にパワーアンプが仕込まれており、通常のステレオスピーカーやサラウンドスピーカーのようにAVアンプで駆動するのではなく、サブウーファー内のパワーアンプでウーファーユニットを駆動しているからである。
そのため、サブウーファーはスピーカーケーブルでつながず、RCAケーブルでつなぐことになる。(スピーカーケーブルでサブウーファーを接続するケースは別として)
CDプレーヤーやレコードプレーヤーとプリメインアンプを繋ぐインターコネクトケーブル(RCAケーブルやXLRケーブル)と同じように、サブウーファーも接続するケーブルで音が変わる。
低音だけ鳴らすサブウーファーなのにRCAケーブルを変えると聴感上、音全体に影響を受けるのだから不思議なものだ。
【もくじ】
サブウーファー用のRCAケーブルを見直す
中高音に敏感な人間の耳
電車のホームや車両の中から聞こえるアナウンスや電話の通話音、会場などで警備員が誘導するメガホンの音など、どれも中高音の周波数帯域がメインで再生されている。
商業施設や中高層ビルなどに、設置が義務付けられている非常用放送装置設備のスピーカーも中高音重視のフルレンジスピーカーがほとんどである。
これは人間の耳が中高音に敏感なことから、中高音重視の周波数特性のスピーカーが使われており、低音がなくても言葉や警告音などの情報を伝えることが出来る。
しかし、映画や音楽をオーディオ装置で再生する場合はそういうわけにはいかない。
地鳴りのような低域から澄み渡るような森の中の鳥の声までもが、聴き手に伝わって来ないと情報量としては足りていないことになる。
ドルビーサラウンドの低音
映画の音声は5.1chのドルビーサラウンドが基本で、7.1chや9.2ch、最近は天井にまでスピーカーを設置するDolby Atmosが採用されているソフトや配信が増えてきた。
どのデジタルサラウンド方式もサブウーファーを設置することが前提になっており、LFEという低音のみが独立して記録されている音声信号がサブウーファー用に割り当てられている。
LFE(Low-Frequency Effect)を再生するサブウーファーを0・1chとして扱われる。
映画などの音声が5.1ch以上で記録している場合は、LFE を再生するサブウーファーが有ったほうが良い。
映画ソフトの中には、ドルビーサラウンドで音声が記録されている場合でもサブウーファーの出番が無いのでは?と思うくらいの低音感が無いものも存在する。
しかし、その聞こえない低音が有るのと無いのとでは音の臨場感が全然違って聴こえる。
サブウーファーの音質が与える聴感上の影響
冒頭で述べた用に、人間の耳は中高音に敏感なのでサブウーファーの音質はさほど気にしなくても良さそうに思える。
しかし、サブウーファーのRCAケーブルを交換すると音が全体的に変化していることにに気付かされる。
これはサブウーファー単体で鳴らして確かめるより、センタースピーカーや左右のスピーカー、更にリアスピーカーもすべて鳴らしながらケーブル交換すると分かりやすい。
これは低音が変わることで中高音の印象も変わるという理由からだ。
サブウーファーのRCAケーブルの比較 【Belden 8412 VS Belden 88760】
サブウーファーのRCAケーブルの比較視聴としてどちらもBELDEN製をつかってみる。
ベルデン88760 と、もう一つはベルデン8412
【ベルデン88760】
BELDEN ベルデン 88760 の芯線の導体は錫メッキ軟銅線で、 AWG18(0.75sq)2芯ツイステッドペアにアルミラップ上のシールドが施されている。
【ベルデン 8412】
BELDEN ベルデン 8412の芯線の導体は錫メッキ軟銅線で、太さAWG20(0.5sq)の2芯シールドで、シールドは編状になっている。
どちらもピュアオーディオシステムのインターコネクトケーブルとして作成したことがあり、その時の音の印象は以下の通りに感じることが多かった。
<インターコネクトケーブルとして使用してきた音の印象>
🌟ベルデン8412は高音域の伸びや情報量は抑えられるが、柔らかい弾力的なノリの良い音が出る。
🌟ベルデン88760の方は立ち上がり立ち下がり共にやや早く硬質な音で伸びやゆとりより輪郭重視な感じ。
この2つのベルデンでサブウーファー用のRCAケーブルを2mづつ作って確かめた。
結果は、
音の印象として面白いことに、インターコネクトケーブルで使用したときと同じ印象を受けた。
<サブウファーでの低音の印象>
🌟ベルデン8412は、弾力的で柔らかく包み込まれるような低音。
🌟ベルデン88760は、輪郭のはっきりしたスピード感のある低音。
サブウーファーのRCAケーブルも、スピーカーケーブルの手触りと音質の関係と同様にRCAケーブルの手触りと音の質感が一致する感じがする。
👇スピーカーケーブルの手触りと音の関係
🌟ベルデン8412の被覆はゴムのような弾力のある素材で、マイクケーブル用途に開発された為かしっかりしているが柔軟。
🌟ベルデン88760は警報用の耐火ケーブルでテフロン被覆の為か、線の外形は8412より細いがかなり硬め。
ちなみにもう少し細くて音質の良い「ベルデン1503A」もおすすめのケーブル!
これは8412と88760の良いとこどりをしたようなケーブルで、音楽性豊かで私はレコードプレーヤーのMC型モノラルカートリッジで聴くときに使っている。
音質は人それぞれ好みもあるが、私のAVシステムではサブウーファー用のRCAケーブルにベルデン8412を採用している。
ベルデン88760はスピード感は有るのは良いが、輪郭が鮮明な為かサブウーファーから音が鳴っているということを意識してしまう。
私のAVシステムは部屋の都合上、サブウーファーがセンターからかなり外れたリスニングポジション寄りに設置している為、音の輪郭が甘めの8412の方が合っていた。
もし、ご自分のAVシステムの音に不満を持っている場合や音の変化を求めている場合、サブウーファー用のRCAケーブルの交換で解決するかもしれない。
試す価値は十分にあると思う。
尚、各メーカーからサブウーファー用のRCAケーブルが発売されているが、普通のアナログのRCAケーブルと同じなので特に難しく考える必要は無い。
MOGAMIの2534と2549にも明確に音の違いがある
上記でベルデン同士の比較をしたが、もちろんMOGAMIのケーブルでもサブウーファー用に使っても良い音質が得られる。
音質傾向はインターコネクトケーブルと同じで、MOGAMI2534は響きの豊かな鳴り方で、2549はシステムが良ければそれに応えてくれる良いケーブルだ。
MOGAMI2534は厚みのある包み込むような柔らかい音。
MOGAMI2549は低音の低いところまでスピード感がおとらえず出ている割には、固くならず特に欠点のない優等生だった。
MOGAMIのケーブルを使ったRCAケーブルの作り方なども記事にしているので良かったら参考にしていただきたい。
リンク
【最後に】
”よくケーブル沼”などと揶揄されることがあるが、オーディオはケーブルによって装置を活かすこともころすこともできる。
最初のうちはケーブルの素線の太さの違いや構造や被覆の違いなどが、ケーブルの手触りによってなんとなく一致することがわかってくれれば良いと思う。
オーディオケーブルを自作するための線材選びは非常に重要だと思う。
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2021年6月20日追記
2020年1月10日(初回投稿)