AirMac Expressで手持ちのコンポを簡単にネットワークオーディオ化する方法 (iPhone、iPad、 iTunesにて)
Appleのサイトを見ても、「AirMac Express」という機器は掲載されていない。
AirMac Expressとは、Appleが発売していた無線LANルーターのことで、iPhoneやiPadやiPodなどをWi-Fi接続するための機器。
今となっては、最新のWi-Fi6と比較するまでもなく、AirMac Expressの通信規格は802.11nと古くルーターとしては満足できないかもしれない。
しかし、AirMac ExpressはWi-Fiで音楽を飛ばす「Airplay」という機能を持ったアイデア商品でもある。
Appleはいち早くこのAirplayという手法で、iTunesというソフトを使ってネットワークオーディオを提唱していたのであった。
実は、AirMac Expressの中古品を手に入れて、手持ちの古いオーディオシステムを手軽に低価格でネットワーク化することができる。
これは、パソコンがWindowsでも可能なので、ネットワークオーディオを体験したことがない方や興味のある方はぜひ一度導入し、ネットワークオーディオの良さを感じてみて欲しい。
【もくじ】
時代はサブスクリプション
最近、映画などはNetflixやAmazonプライムビデオやHuluのような定額契約、サブスクリプションで好きな時間にテレビだけなくスマホやタブレットで試聴出来る時代。
音楽もSpotifyやAmazon MUSIC 、AppleMusicなどの定額制で多数のアーティストや曲が聴けるサブスクリプションが浸透して来た。
デスクトップ版Amazon Music(Windows) [ダウンロード]
\Amazon Musicの詳細はこちら/
クリック!👉✅https://amzn.to/3aq5qSF
時代はネットワークオーディオへ
音楽のサブスクリプションをホームオーディオに活かすには、パソコンをUSBDAC に繋げてデジタルからアナログ変換しアンプに繋げるか、サブスクリプションのキャスト機能に対応したAVアンプ やネットワークプレイヤーなどがあれば実現出来る。
iFi audio ZEN Stream (ゼン ストリーム) ネットワークプレーヤー トランスポート【国内正規品】
最新のネットワークプレーヤーを買うことに越した事は無いが、「あるもの」さえ手に入れる事ができれば、安価で使い勝手の良いネットワークオーディオが構築できる。
その「あるもの」とは?
それは「AirMacExpress」というものだ!!
しかも数千円で買えてしまう。
【AirMacExpress】
AirPlayはネットワークオーディオそのもの
iPhoneを持っている方なら馴染みがあるiTunesというAppleの音楽管理ソフトとAirMacExpressというAppleのWi-Fiルータを使ってAirplayという手法で別室のオーディオルームでもApple musicやiTunesに取り込んだ曲が再生できるようになる。
AirplayはAppleが開発した、ホームネットワーク内にある端末から他の端末に画像や音声を通信するシステムの事。
AppleTVという映像コンテンツをテレビで再生出来る装置があるが、AirMacExpressは、AppleTVの音楽再生専用バージョンと言えるかもしれない。
iTunesはAppleMusicという定額制ストリーミング配信サービスに登録し配信された曲やiTunes storeで購入した曲を聴くことやレンタルや手持ちのCDアルバムをリッピングして音楽データを保存したものを聴くことができる。
iPhoneやipodやipadと同様に、AirPlay機能をパソコンで使いたい場合は、iTunesというソフトをつかえば出来る。
iTunesさえ動けば、Windowsのパソコンでも構わなく、ハイスペックなパソコンも必要としない。
iTunesでは再生する機器のことを「スピーカー」と言っている。
iTunesでは再生する「スピーカー」を選択できるようになっている。
iTunesの画面の上部にあるスピーカーを選択するAir Playのマークを押すと下のような□にチェックを入れるように「スピーカー」の一覧がでている。
□マイコンピューター
⬜︎○○○のAirMacExpress
□marantz NR1609
□Pioneer N-70A
□*****
□*****
マイコンピューターは、iTunesソフトを開けているパソコンのこと。
AirMaxExpressの場合は、ユーザーの名が○○○に表示される。
その下の機器はAirplayに対応したオーディオ・AV機器などホームネットワークに参加している機器が表示されている。
ただし、Airplayに対応した(Air playを受信できる)オーディオ・AV機器が対応していない場合は、送り先(iTunesでは「スピーカー」という。)にそのオーディオ機器は表示されない。
そんな時はAirMac Expressを導入すると解決する。
今こそ!AirMacExpressを使ってみる!
AirMacExpressは、Appleの無線LANルータのこと。
あいにくAppleのホームページから削除されている古い製品である。
※AirMacExpressも世代によって形状が変わる.
[rakuten:jumblestore:23197554:detail]
このAirMacExpressをホームネットワーク上に参加させ(無線LANいわゆるWifiでも有線LAN接続でもよい。)オーディオルームに持ち込み、アナログ/光オーディオ出力端子から片側ステレオミニプラグ片側RCAプラグ(右、左)の二股のケーブルでアンプのAUXなどの入力端子につなぐと、iPhoneやiPad、別室にあるパソコンからも送信して音楽を再生することが可能になる。
AirMacExpressを導入するだけでネットワークオーディオと化する!
AirMac Express の設定の方法
AirMac Express の設定方法について、はてなブログの「DIMENSION 2.00」様が、とても詳しく分かりやすい記事を書かれているので、是非こちらをご参考にしていただきたい。
👇AirMac Expressの設定はこちらから。
AirMac Express を AirPlay 専用にする - DIMENSION 2.00
AirMacExpressが中古しか無いのが残念ですね。 これと光入力DACを使ってネットワークオーディオを構築して使い勝手良く楽しんでおります。😃
2020/05/17 23:29
AirMacExpressをホームネットワーク上に参加させる事ができるとオーディオシステムから離れた別の部屋のパソコンでiTunesを立ち上げ画面のAirplayのマークをクリックし、表示された「スピーカー」の一覧の中に
□***のAirMacExpress
という表示があるので、チェックを入れて選択し好きな曲を再生すると別室のオーディオルームに設置したAirMacExpressにAirplayで音楽データが飛ぶ。
AirMacExpressに二股の3.5mm ステレオミニプラグ RCA 変換ケーブルでアンプに接続すると見事にオーディオ装置から曲が再生されるのである。
選曲などの操作はいちいち別の部屋のパソコンまで移動しなくても、iphoneやipadに「Remote」というアプリをインストールし、またはAndroidスマートホンであれば「Retune」というアプリをインストールすればパソコンのiTunes上の選曲を遠隔でそのアプリで操作できるのである。
AirMacExpressを高音質化する!
AirMacExpressは無線や有線LANでホームネットワーク経由で送られてきたデジタル信号をアナログに変換するというDAC(DAコンバーター)の機能が備わってるので、直接プリメインアンプ などにアナログ接続が可能になる。
但し、AirMac Express内蔵のDACは決して粗悪なものでもないのだが、AirMac Expressでデジタルからアナログに変換され出力される音声信号のゲインが大きいのでアンプ側で過大入力で音が歪む場合がある。
AirMac Expressから光デジタル出力させて別途お好みのDACに繋ぐ方が音質的に有利だと思う。
AirMac Express は直接コンセントに挿すこともできるが、コンセントが遠い場合には、下の写真のようにプラグ部分が外せるようになっており、メガネ電源ケーブルが使えるようになっている。
私の場合、外付けDACとした方が良かった。
実際に👇これと同等のDACをつかっている。
他にもピックアップしたが、光デジタル入力があるDACなら繋ぐ事が可能。
無事AirMac Expressを導入し使い勝手の良さを感じられたら、更に音質にこだわってAirMacExpressのアナログ/光オーディオ出力端子に光デジタルケーブルに繋ぎ変えて(角・丸型変換アダプタ必要)光デジタル出力で高音質なDACに接続して音質のグレードアップを試してみてほしい。
- 価格: 700 円
- 楽天で詳細を見る
🔊のマークの3.5mmアナログ出力端子が光デジタル出力を兼ねている。
DACの「LINE OUT」から手持ちのアナログのプリメインアンプへ、RCAケーブルで接続できる。
TunesからAirMacExpressへAirplayする場合、CDデータを無圧縮(AIFFやWAV)でiTunesに保存しておけば、Apple Losslessという信号で無圧縮に近い音質でAirMacExpressにデータ転送できる。
AirMacExpressを導入するだけで、ネットワークプレーヤーやネットワーク機能付きのオーディオ機器に買い換えずに、しかもパソコンのiTunes だけではなく、ipad やiPhoneからAirplayで簡単に音楽を今まで使っていたオーディオコンポに飛ばす事が出来るので音楽の楽しみ方が飛躍的に向上する。
Amazon MusicやSpotifyなど AirMac Expressにキャストする事に対応していないが、iPhoneやiPadを持っている方ならiTunesに頼らなくても、iPhoneやiPadから直接AirMacExpressにAirplayできる。
ただ難点は、AirMacExpressの現行品がもう無いと言うことだ。
しかし、楽天やヤフオクやメルカリなどに中古品が出品されているので、一度チェックしてみては如何だろうか?
Bluetoothなども含め、ネットワークオーディオがこれから普及していく中、AirMac Expressという渋い選択肢もけっこうイケていると思う。
【高音質で評価の高い 光デジタル入力搭載DAC】
AirMac Expressのように出力される光デジタルや同軸デジタルをアナログに変換するDAコンバーターが結構安く発売されている。
最近はパソコンを繋ぐことを前提にしているUSBDACが多いが、光デジタル(OPT)入力のものを選ぶようにDACの入力端子をよく確認して購入した方が良い。
上記のBLUPOW VA501でも特に不満はないが、DACはデジタルからアナログに変換する重要な装置で、DACのチップの違いや内部のアナログ回路の違いで音に差が出てくる。
以下はデスクトップでも使える据え置きの小型のものだが、日本国内のみならず海外でも結構評判の良いものなのでぜひチェックしてみて欲しい。
上記のDACはUSBも光デジタルも同軸デジタルとデジタル入力が豊富なので、例えばデスクトップオーディオやPCオーディオのDDCとして使いまわしが効くのが良い。
(参考記事)
【おすすめの光デジタルケーブル】
光デジタルケーブルもピンからキリまである。
以下は信頼性の高いものをピックアップしておく。
AirMac Expressの光出力は3.5mmのアナログ出力も兼ねいるので丸形になっている。
DACの方はおおむね角型タイプの光デジタル入力になっているので、購入する光デジタルケーブルに変換アダプタがない場合は一緒に購入しておいたほうが良い。
【おすすめの3.5mm→RCA変換ケーブル】
AirMacExpressの光出力を使わずに、3.5mmステレオジャックからそのままアナログ信号を出力する場合は、AirMacExpressの内蔵DACを使うことになる。
マニアの中ではこちらの方を好む方も見受けられる。
如何に安くておすすめな3.5mm→RCA変換ケーブルをご紹介しておく。
外付けDACにつなげた場合と内蔵DACの場合を比較して聴いてみるのも面白い。
家族で楽しめるリビングオーディオ
インターネットのWi-Fi環境さえあれば、iPhoneやiPadに入っているサブスクのアプリSpotify やAmazon MusicをAirPlayでAirMacExpressに飛ばすことができる。
おすすめのプレイリストやお気に入りのアルバムを気軽にさりげなく再生できるのは、リビングオーディオに適していると思う。
とくに真空管アンプで鳴らすとハイレゾではなくAirPlayで鳴らしていることが全く気にならない。
下の写真は最近真空管アンプを導入した私のリビングオーディオシステムだが、シンプルにスピーカーと真空管アンプと小さなプリアンプだけがチェストの上に置いてある。
iPhoneで選曲してAirMacExpressに飛ばすだけなのでiPhoneを持ているのであれば、家族でも遊びに来た友人でもAirPlayで曲が再生できてしまう。
オーディオ好きな自分だけが楽しむシステムだけでなく、家族みんなで気軽に楽しめるオーディオシステムとしてこのシステムは歓迎されると思う。
👇もくじをタップすると読み返したい箇所にジャンプします。
【もくじ】
◆Amazon Music unlimitedに加入して高音質で音楽を楽しもう。
自宅でも、外出先でも、簡単に音楽にアクセス
追加料金なしでHDが利用可能に!
\Amazon Musicの詳細はこちら/
クリック!👉✅https://amzn.to/3aq5qSF
◆Audible会員は定額で12万以上の対象作品が聴き放題で楽しめます。
\30日間無料体験はこちらから/
タップしてください👉✅https://amzn.to/3mfTrdg
✅きっと見つかる自分にあった光回線!
【重要】
ハイスピードなWi-Fiルーターを使用しないと、光回線のスピードが活かされないので要注意!
これからWi-Fiルーターを買う方は「迷わずWi-Fi6対応のルーター」にしておこう!
2022年4月16日更新
2019年12月12日(初回投稿)
Net Audio(ネットオーディオ) Vol.37 (2020-01-21) [雑誌]