HDMIケーブルは光デジタルケーブル接続より本当に高音質なのか?
固定観念を捨てて、一度HDMI接続から光デジタル接続に切り替えてサラウンド再生してみて欲しい。
光デジタル接続にするとスピーカーの存在、いや部屋の壁や天井を無視して音が飛び交う。
狭い部屋でスペースが無いのに、Dolby Atmosなど無理に多チャンネルなサラウンドにするよりも、光デジタル接続の5.1ch の方が遥かに音質が良い。
是非、光デジタル接続の実力を試してみて欲しい。
【もくじ】
ARC対応で便利になったTVとAVアンプのHDMI接続
今やテレビとAVアンプとの接続はHDMIケーブル1本で事が足りるようになっている。
それは、ARC対応のHDMI端子が備わっているテレビであれば、そこからAVアンプに向かって音声信号を送ることが出来てしまうからだ。
ARCとは、オーディオ・リターン・チャンネル (Audio Return Channel) の略で、ARC に対応しているテレビやAVアンプやレシーバーなどであれば、HDMIケーブル1本で機器同士をつなぐだけで双方向にデジタル信号を流せる。
逆にARC非対応のHDMI端子の場合、テレビの音声はHDMIケーブルと別途 光デジタルケーブルで光デジタル音声出力端子からAVアンプ に繋ぐ必要がある。
最近はテレビをインターネットに繋げてNetflixやAmazon Video、U-NEXTなどを観られるようになった。
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最近はスマホのアプリのようにテレビにもU-NEXT や AmazonプライムビデオをAppleTVやfire TVなど外部機器に頼らなくとも、インターネットにつながっているテレビのブラウザでアプリをインストールすれば好きなVODが観られるように進化してきた。
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テレビのアプリからの再生の場合、音声信号をTVからAVアンプへ送ってやるだけなのでARC対応のHDMI端子に繋いだHDMIケーブルが音声を伝達している事になる。
一昔前の液晶テレビなどARC非対応のHDMI端子の場合、テレビのアプリでNETFLIXなどのVODを視聴する場合にも光デジタルケーブルでAVアンプに音声信号を流す事になる。
HDMI ケーブルの規格も4Kや8KやドルビーAtmosなど新しいフォーマットが出るたびにどんどん変わっていく。
音質の良かった昔のaudioquestのHDMIケーブル(HDMI XやHDMI 3など)を気に入っていたが、相性の問題か?ARCで音が出なかったり画像が突然消えたりと不安定になるので新しい規格のHDMIケーブルを買わざるおえなかった。
しかし、最近HDMIケーブルの音質には何かしっくりこないという不満がある。
ちなみにHDMIケーブルはaudioquestのCARBONとCINNAMONをそれぞれリビングと寝室のAVシステムに使っている。
もっと音質を高めたかったら高級なHDMI ケーブルを買わないといけないのか?
以前、オーディオショップの店員さんに聞くと高音質で再生するならaudioquestのvodkaをおすすめするとの事だった。
かと言ってフォーマットが変わるたびに、なかなか高価なHDMI ケーブルに買い替えてもいられない。
あえて光デジタル接続を試す
HDMI接続と光デジタル接続では音質に違いがあるのか?
改めて確かめてみることにした。
テレビからARCでHDMI音声出力をせずに、光デジタル音声出力から光デジタルケーブルでAVアンプにつないでみると驚きの高音質が鳴り始めた!
AVアンプ のTV音声の設定は「OPT」光デジタルに変更しておく。
尚、今まで接続していたHDMIケーブルはテレビとAVアンプを連動させるためそのまま接続しておく必要があるが、テレビやAVアンプ によっては電源を切って立ち上げ直すと光デジタル接続よりHDMI(ARC)を優先する場合があるので、テレビのHDMIはARCの対応していない別のHDMI 端子へ接続しておくと良い。
光デジタルケーブルは「オーディオトラックのGlass Black」が手元にあるのでそれを使ってサラウンド再生してみた。
早速、光デジタル接続でサラウンド再生してみる。
Netflixを立ち上げた時の突然鳴る「ダダーン!」という効果音が、いきなりクリアー且つハイスピードで飛び出してきたのにはビックリした!
これは期待が出来る。
Netflixで映画「ジョーカー」を再生してみる。
電車の中のシーンが凄く生々しく聴こえる!
列車のキーキーと鳴る音が、線路の継ぎ目のガタンゴトンという音と共にリアルに響く!
拳銃を発砲する音もスピード感がある!
まるでスピーカーユニットのマグネットを強力にしたかのように、フォステクス の8cmフルレンジのFE83solがハイスピード且つクリアーに鳴りまくる!
サラウンドスピーカーは同じフォステクス のFE87Eを左右に2本あるだけだが、音が頭上や後方に動くのがHDMIケーブルの時よりも良く分かる!
なぜHDMIよりレートの低い光デジタルに換えるとダイナミックレンジが広がるのだろうか?
細かい音がよく聴こえるフォステクス の小口径軽量コーンの威力が存分に味わえる。
また、サウンドトラックからも、主人公ジョーカーの感情がよく伝わってくるのも良い。
後半の挿入歌のフランク・シナトラ版の「That’s Life」もいい感じで流れている。
ますますジョーカー にのめり込んでしまう。
もっと早くに光デジタルケーブルを試しておけばよかった!!
寝室のサラウンドシステムは、フロントが左右2ch、リア(サイドスピーカー)2chとサブウーファーという4.1ch という構成で、そもそもドルビーAtmosの再生に必要なスピーカーのチャンネル数は満たしていない。
何もHDMIケーブルまで買い替えてARC接続せずに、光デジタル接続をしておけばよかったのだ。
今回、ビットパーフェクトで信号を送ることが出来るHDMIケーブルよりも、光デジタルケーブルのほうが音の質が良いということを思い知らされた!
高級ブルーレイプレーヤーは、画像用と音声用の2系統のHDMI 出力端子がある。
これは高画質になるほど画像データが高周波になり混在すると音声に悪影響がでるからだとか、HDMIケーブルは電源が流れているため分けた方が良いと言われている。
この事から考えるとARCのHDMI音声出力よりも、テレビのアプリでNetflixなどを再生する場合は光デジタルケーブルでHDMI の制御信号と音声信号とは分離したほうが良いのではないのだろうか?
最近のテレビはアプリで、NetflixやAmazon Prime Video、U-NEXTなどのVODで映像コンテンツを再生できるようになっているので、テレビから外部出力されるのは音声のみで良いことになる。
VODで動画コンテンツを再生する場合、テレビから出力される音声をつかうことになる。
したがって、AVアンプとテレビを接続するケーブルは画質より音声の方が重要だと考える。
そこでCDプレーヤーや昔のノートパソコンにも搭載されていた安定の光デジタル接続が威力を発揮してくれる。
最近のインターネットをつなげて楽しむテレビなら、ぜひ光デジタル音声出力からAVアンプになどに接続することを試してみて欲しい。
その歪みのない、スピーカーとスピーカーの間がシームレスに繋がる深い音場感やクリアーな音質は素晴らしいものがある。
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ドルビーアトモスが再生できない光デジタルケーブル
残念ながら、光デジタルケーブルは7.1ch までしか対応していない。
しかし、Netflixなどでコンテンツが増えてきているドルビーAtmosは光デジタルケーブルでは伝送出来ず5.1ch へダウンコンバートされてしまう。
実際にうちのリビングの6.1ch のサラウンドシステムでも試してみたが、光デジタル接続に切り替えるとNetflixの表示画面やAVアンプ の音声表示もAtmosからドルビーデジタルに変わってしまい、後方のサラウンドバックのスピーカーからは音が流れず「5.1ch」にダウンコンバーされてしまった。
NETFLIXのドルビーATMOSのコンテンツ
【テレビの音声出力をHDMI(ARC)接続にしている場合】
⬇
AVアンプの表示はドルビーATMOSになっている。
【テレビの音声出力を光デジタル接続にした場合】
⬇
AVアンプの表示はドルビーデジタルサラウンド(5.1ch)に変わる。
サラウンドスピーカーのチャンネル数の多いHDMI接続をとるか、5.1ch でも音の質感を重視して光デジタル接続にするかは自分のサラウンド環境と耳で聴き比べてみるしかない。
少なくともテレビから音声をARCでアンプに送るのであれば、光デジタル接続にする方が断然音質が良い!
別のAVアンプで検証した結果
寝室のAVシステムに中古のパイオニアのAVアンプを購入した。
寝室のAVシステムをパイオニアのAVアンプVSA-1123に買い替えて、HDMIケーブルでの接続と光デジタルケーブルの接続を比較したが、即座に光デジタル接続が良いことを確信した!
最初はテレビとAVアンプをARCのHDMI接続で接続していた。
HDMI接続で再生するNETFLIXの5.1chサラウンドでは、音がスピーカーにへばりついて飛んでこない。
光デジタルケーブル接続に変更すると、一転して音が部屋中に充満する!
寝室のAVシステムのスピーカー構成としては、フロントのL・Rは8cmフルレンジのアンサンブル型のテレビ台兼用バックロードスピーカーで、L・Rのユニットが密接しておりテレビの上方に顔を出すような状態で、サラウンドスピーカーは視聴位置の左右の高さ2mあたりに8cmフルレンジの超小型自作スピーカーを設置している。
0.1chのサブウーファーはあるが、センタースピーカーやサラウンドバックスピーカーは無い4.1ch構成の簡素なサラウンドシステム。
光デジタルケーブルでテレビとAVアンプを接続すると、
4.1ch構成にもかかわらず、ヘリコプターは頭上を飛び回り、ジェット機は頭の上を通りすぎ後方へと飛んでいく!
俳優のセリフも自然だし、フロントスピーカーとサラウンドスピーカーのつながりが良くなりシームレスに空間を音で表現してくれた!
(尚、マランツのNR1605は2014年製、パイオニアのVSA-1123は2013年製とどちらもリビングのマランツNR1609の2018年製より4年古くDolby Atmosには非対応なのでDolby Atmosの音声は聴けない。)
〜eARCに注意〜
ドルビーAtmosのコンテンツだけ質の良いHDMI ケーブルを使って再生するというのも手だが、最近巷で高音質と評されている「光ファイバーHDMIケーブル」は双方向に信号が流すことが出来ずARCには対応していないので注意が必要だ。
ドルビーAtmosはNetflixなどのストリーミング再生では「ARC」出力からで再生できるが、外部接続のブルーレイプレーヤーなどはテレビを経由する場合、単なるARC対応のHDMIでは出力されず「e ARC」という新しい規格のHDMI端子がテレビに備わっていないといけないらしい。
【まとめ】
最近のテレビに内蔵されているアプリで、ネットフリックスやAmazonプライムビデオ、U-NEXTなどのVOD(ビデオオンデマンド)を観られるようになっている。
VODで配信されている映画などをAVアンプ(サウンドバーも同じかもしれない)を使ってサラウンド再生する場合には、テレビのARC(オーディオリターンチャンネル)のHDMI接続をするよりも、光デジタル接続をする方が音質が良いことが体感できた!
ただし、最近のブルーレイプレーヤーやAppleTVなどをAVアンプに繋ぐ場合には、HDMI接続でも良かったりする。
うちでもAppleTVはAVアンプにHDMI接続をしている。
なぜか、テレビからの「ARCのHDMI接続の音」があまり良い印象を受けなかった。
しかし、変わり続けるHDMI 規格はどこまで我々ユーザーを翻弄するのだろうか?
古いものが必ずしも良いとは言わないが、今回あらためて光デジタルケーブルでサラウンド再生をして驚いた次第である。
光デジタルケーブルはしっかりしたものを選びたい。
高級なHDMIケーブルよりも、高級な光デジタルケーブルの方が比較的安く手に入れる事ができる。
\お手頃でおすすめな光デジタルケーブル3選/
追記:快適なインターネット環境が基本
【重要】
ハイスピードなWi-Fiルーターを使用しないと光回線のスピードが活かされない。
これからWi-Fiルーターを買う方は「迷わずWi-Fi6対応のルーター」にしておこう!
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追記:PCオーディオについてもしかり
PCオーディオもUSBケーブルより光や同軸デジタルケーブルで繋ぐ方が良いかもしれない。
最近DDコンバーターなるものを購入した。
PCオーディオはパソコンをUSBケーブルで繋ぐUSBDACがスタンダードになっている。
USBケーブルもHDMIケーブルと同じく、音声信号のほかに電源やその他のデーターを双方向に送ることができる。
これを音声信号のみ抽出できるDDCを介すことで、音声専用の同軸デジタルケーブルもしくは光デジタルケーブルを使うことができる。
同軸デジタルケーブルを吟味し、PCをDDCを介してDACにつなぐことで音楽の深みが増し、もうUSB接続に戻れなくなってしまた。
技術の進歩が我々の生活を豊かにするのは確かだが、その進歩の陰には何か犠牲にしてしまっているものもあるようだ。
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【もくじ】
2024年8月16日更新
2020年11月29日初回投稿
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