【USB DDC】同軸デジタルや光デジタルケーブルでDACに繋ぐと高音質だった!
SpotifyやAmazonMusicやAppleMusicなどのサブスクリプションのストリーミングやダウンロード版で購入したハイレゾなどの音源を手持ちのオーディオシステムで再生するためには、パソコンとDAC やネットワークプレーヤーが必要になる。
今回は、USB端子の無いDACでも安くて高音質にパソコンを接続する方法をご紹介させていただく。
【もくじ】
- 【USB DDC】同軸デジタルや光デジタルケーブルでDACに繋ぐと高音質だった!
USBをOPTICALやCOAXIALに変換するDDコンバータ 「FX-AUDIO FX-D03J」とは?
USBの出力から光デジタルや同軸デジタルに変換するためには、DDコンバータ(DDCという。)でデジタル信号を別のデジタル信号に変更する必要がある。デジタルをアナログに変換するDACは最近よく目にするが、DDCはニーズが少ないためか目立った存在ではない。
今回は数少ないDDCの中で、安くて良さげなFX-AUDIO- FX-D03J+ を購入してみた。
FX-AUDIO- FX-D03J+はパソコンとUSBケーブルで接続して、OPTICAL/光デジタル出力やS/PDIF COAXIAL/同軸デジタル出力に変換することができるDigital to Digital Converterである。
【USB入力端子】
【光と同軸デジタル出力端子】
FX-D03+はハイレゾにも対応している。
ハイレゾ非対応だとFX-AUDIO- FX-D03Jで型番に+がついていないのでハイレゾで聴きたい方は購入の際に注意が必要だ。
電源はパソコンのUSBから供給されるバスパワードタイプになっている。
個人的にはコンセントから電源をとる方式にして欲しいところだが、音を聴けばそんなことは忘れてしまった。
パソコンとDACの間にDDCを入れるメリットとデメリット
FX-AUDIO- FX-D03J+を取り入れるメリットとしては主に3つある。
<DDCのメリット>
①USB入力端子のない古いDACやAVアンプでもパソコンの音源を使えるようになること。(USB DACを買わなくて済む。)
②ノイズだらけのパソコンのUSB出力とDACを間接的に接続することができること。(音声信号のみを抽出する。)
③同軸デジタルケーブルや光デジタルケーブルを取り替えて好みの音質を追求できること。(特に同軸デジタルケーブルは安くて音質が良い。)
<DDCのデメリット>
・USBケーブルと同軸デジタルケーブルもしくは光デジタルケーブルが必要になるので機器の接続がスマートではないこと。
・主に音声データのみを送るのでUSBDACのディスプレイには画像が表示されなくなる。
・すでに優秀なUSBDACを持っている場合、同軸デジタルや光デジタル接続に変換してもあまり変わらない?もしくは改善にはならないかもしれない?こと。
・DDCの種類が少なく選択の幅が狭いこと。
しかし、 FX-AUDIO- FX-D03J+ と高音質な同軸ケーブルを導入し音を聴くとメリットの方が大きく感じられた。
<DDCのメリット① 10年前のDAC内蔵アンプでもPCがつながる>
アンプやDACに光デジタル端子や同軸デジタル端子が無くても大丈夫!
昔のDACやDAC内蔵のプリメインアンプやAVアンプは、パソコンをUSB接続するという前提で作られていない。
当時は、同軸デジタルケーブルか光デジタルケーブルのどちらかその両方の場合が多くUSB端子はなかった。
昔のPCのようにパソコンを光デジタル接続できないものか?
そこでDDコンバーター(DDC) FX-AUDIO- FX-D03J+ の出番だ!
USB接続が出来ないDACやアンプでも、FX-AUDIO- FX-D03J+ があればUSB出力を同軸デジタルや光デジタルに変換してくれるので新たにUSBDACに買い替えたりする必要がない。
FX-D03JやFX-D03J+は5,000円でお釣りがくるのでオーディオ機器としては非常にリーズナブルだと思う。
Amazon Musicも料金を据え置きでロスレス・ハイレゾ化をしたので、せっかくだからハイレゾ対応のFX-AUDIO- FX-D03J+ を購入してみた。
<DDCのメリット② PCとDACの間接的な接続>
PCオーディオではパソコンとDACをUSBケーブルで接続し、DACからアンプへRCAケーブルなどアナログ接続するのがスタンダードとなっている。
このUSB接続では音声信号だけでなく電源や音声以外の信号が送受信できるためPCオーディオでも重宝され発展してきた。
しかし音質重視する観点から、USB接続ではパソコン内の電源ノイズもろともUSBケーブルで直接DACに入れることに違和感を感じていた。
現にノイズ対策をしたオーディオ用USBケーブルやUSBのノイズ除去をするものなどオーディオアクセサリーが発売されている。
今回、DDCを導入することでパソコンのUSB端子から直接DACに信号を送らず同軸デジタルや光デジタルなど音声データのみ抽出して間接的にDACへ繋ぐことになる。
光デジタルケーブルのメリットは、完全とは言わないがノイズがのるアースから切り離せることといわれている。
約20年前インフラノイズというガレージメーカーからAR-2000という装置が発売されていた。
今でもたまにヤフオクで見かけたりする。
AR-2000はデジタル接続はなく、RCAケーブルのアナログ信号をいったん光信号に変換してCDプレーヤーのデジタル高周波ノイズを除去するアイソレーション装置だった。
AR-2000を使っていたことがあり光によるアイソレーションの効果をCDのデジタル特有の固さがとれることとして体験していた。
FX-AUDIO- FX-D03J+ではUSBケーブルから伝わってくるパソコン内の電源ノイズを光デジタル信号に変換するためノイズアイソレートが期待出来る。
<DDCのメリット③ ケーブルの交換で好みの音質を探す楽しみ>
光デジタルケーブルや同軸デジタルケーブルの違いを楽しむことができる。
今回、FX-AUDIO- FX-D03J+を導入してみて面白いのがデジタルでも自作の同軸デジタルケーブルによって音質がガラッと変わることだ。
光デジタルケーブルで繋ぐ
まだWindowsXP時代のノートパソコンには光デジタル出力があった。
当時富士通のノートPCに取り込んだCDのアルバムを再生ソフトfoober2000を使ってDACに初めて光デジタル接続したときの音は、スピード感があり結構鮮烈だった記憶がある。
いま使っているノートPCも古い(Dynabook2012年春モデル)が、光も同軸デジタル出力もない。
PCのUSB端子とFX-D03J+をaudioquestのUSBケーブルでつなぎ、光デジタルに変換してDAC(実際はパイオニアN-70AのDAC機能)につないで試聴してみた。
手持ちの光デジタルケーブルは3種類もっており、audiotrack製とaudioquest製とフジパーツ製を比較してみた。
結果は3本の中ではやはりグラスファイバーを使ったaudiotrack製のものが良かった。
うちのAVシステムは、テレビとAVアンプの接続をHDMIと光デジタルケーブル の両方を接続している。
音声はテレビのARCのHDMIを使って送らずにaudiotrakの光デジタルケーブルで流すようにしており音質が良いのは今回試聴する前から分かっていた。
なお、光デジタルケーブルでは時間ずれによるジッターノイズが問題視されており、ものによっては伝送する信号の限界があったり、ケーブルの急な曲げに弱かったりする。
また、ハイレゾでも24bit192KHz以上の信号を通したいのなら、古いものは規格外になっている可能性があるので注意が必要だ。
光デジタルケーブルはプラスチックよりも石英を使ったものが良いといわれているが、手の出しにくい価格なので自分では試したことはない。
下に石英を含めた評判の良さそうなものをピックアップしてみたが、機器との相性などもあるので当方では動作保証をしかねることをご承知おきいただきたい。
\おすすめ光デジタルケーブル3選/
同軸デジタルケーブルで繋ぐ
一般的に光デジタルより同軸デジタル接続の方がジッターによる影響が少なく、音質的に優位性が高いといわれている。
同軸デジタルケーブルはテレビの75Ωアンテナ線で価格も安く色んなメーカーから発売されている。
建物の屋上やベランダに設置した衛星放送用のパラボラアンテナや地デジ用のUHFアンテナに使われているように何十メートルもの長い同軸ケーブルで部屋まで引き込まれている。
光デジタルケーブルよりも距離が長くても伝送性能が高く、192kHzのデジタル信号も問題なく流せる。
アンテナ線・いわゆる 75Ωの同軸ケーブルは安くても高性能なので安心して使えて、実際に音も良い。
実は、FX-AUDIO- FX-D03J+を購入してから、家に残っていた同軸デジタルケーブは3本あったのだが、あまりにもケーブルによって音が変わるので、RCAプラグと押し入れにあるアンテナ線で同軸デジタルケーブルを何本か自作してみた。
最終的に7本を比較試聴したのだが、それぞれに違いがあってかなり遊ぶことが出来た。
・aetの同軸デジタルケーブル
・ベルデン1505Aの同軸ケーブルとカナレF-09のRCAプラグの組合せ
自作同軸ケーブルとRCAプラグの組合せは以下のとおり
・S-5C-FBとカナレF09 とCOMONのRCAプラグ
・S-4C-FBとカナレF-09 とCOMONのRCAプラグ
・5C-FVはカナレ F-09のみ
結果うちのシステムでは「ベルデン1505AとカナレF-09プラグ」と「S-4C-FBとCOMONのプラグ」と「S-5C-FBとCOMONのプラグ」で作った同軸デジタルケーブルがかなりのパフォーマンスを見せた。
F-09を買って、7本の同軸デジタルケーブルを試聴。
— 🗣audiojazz/団地暮らしで人生を豊かに!オーディオ幸福論 (@audiojazz1969) 2021年11月3日
結果、S-5C-FBとCOMONのRCAプラグが良かった👍
75Ωカナレ F-09の方が良いはずが意外🤔
COMONのプラグはボーカルの子音がスッキリ
電源プラグに例えると、
非メッキのような柔らかいF-09
メッキのようなスッキリのCOMONhttps://t.co/JpEXLOC5Ja
私はほとんど自作したが、ベルデンなどの完成品が非常に安く発売されているので何種類か購入して是非音の違いを試してほしい。
きっとこの中から自分好みの音が見つかると思う。
【安くておすすめの同軸デジタルケーブル】
USBケーブルをもっとハイエンドなものにすればどうかわからないが、
audioquest USBケーブル シナモンで直接DACに繋ぐより、FX-D03J+をかませて同軸デジタルケーブルを好みのものに変換する方が音が好ましく感じることからFX-AUDIO- FX-D03J+の効果は十二分にあると実感した。
DACを買い替える前に使ってみて欲しい逸品 iFI Audio iPurifier SPDIF
FX-AUDIO- FX-D03J+でUSB出力を同軸デジタルに変換したのなら、ぜひ iFI-Audio iPurifier SPDIFを使ってみて欲しい。
ジッターノイズを除去するというという効果がいかに重要かが音を聴けば分かる。
ノイズ云々よりも一聴して音が引き締まりつつ力強くなり、さらに響きがよく聴きとれるようになる。
ベースやドラムなど低音楽器のタイミングが早く(正しく)なったことに気づかされる。
iFI-Audio iPurifier SPDIFを繋げると、まるでDACを買い替えたのかと思うくらい効果がある。
使い方は簡単。
手持ちのDACの同軸デジタル入力端子にこの iFI-Audio iPurifier SPDIFを噛まして同軸ケーブルをそのままつなげる。
これには電源をつなぐ必要があり、電源アダプタは音質の良いトランス式のiFi Audio の5Vのものが付属している。
このアダプタだけでも単体で7,000円から10,000円ほどする。
iFI audioの説明では「S / PDIF信号を出力する主流のデバイスは、通常、大量のジッターが原因で送信品質が非常に低くなります。iPurifier SPDIF 2はそれらの品質を目覚ましく改善させます。」といっている。
ジッターとはデジタル信号の「タイミングの揺らぎ」のことで、CDから始まったデジタルオーディオ機器ではこのジッターをいかに除去するかが課題となってきた。
高価なCDプレーヤーやDACではこのジッター対策にコストが掛かっていることだろうが、古いデジタル機器やハイエンド機器でない場合はこの iFI-Audio iPurifier SPDIFを試す価値は大いにあると思う。
DACを買い替える前にぜひ iFI-Audio iPurifier SPDIF を試してほしい。
iFI-Audio iPurifier SPDIF は後継機 iPurifier SPDIF 2 IPURIFIERSPDIF2がでており、私は使ったことはないがさらに高い効果が期待できる。
しかしFX-AUDIO- FX-D03J+ と iFI-Audio iPurifier SPDIFを繋ぐだけでAmazonMusicからこれほどまでの音質が得られるとは思わなかった。
当然、排他モードにして試聴している。
AmazonMusicのメリットは排他モードにあるからだ。
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サブスクは気軽に沢山の曲を発見することができる。
AmazonMusicで気に入ったアルバムは、さらに高音質で聴きたいのでCDを購入したりダウンロード版を購入していた。
もしAmazonMusicよりも高音質といわれているTAIDALが日本に正式に入ってきたら、CDをリッピングしたりハイレゾのダウンロード版を購入することはなくなるかもしれない。
【e-onkyo music】ハイレゾ アルバムランキング見てみる?
DDC導入の音質は上々だった!
最初は、手のひらにのるようなこんな小さな機器で大丈夫なのだろうか?と思った。
ピュアオーディオの観点からいうと、アンプまでの経路の間に余計なものが介在すると接点が増えるデメリットを恐れていたが全く問題なかった。
FX-AUDIO- FX-D03J+の接続と設定について
接続も簡単でパソコンとFX-D03J+をUSBケーブルで接続するとパソコンにドライバーがインストールされセットアップがはじまり簡単に終わる。
Windowsの設定からサウンド再生するデバイスをSODIFインターフェイスFX-03J+にして、24bit192kHzを選択しておく。(AmazonMusicでは再生する曲に合わせるのがベターだが、、)
サウンドデバイスのSPDIFインターフェイスを選択し詳細設定で音質を選ぶ
なお光デジタルケーブルの中には192kHzまで通せないものもあるが、192kHzと175kHzの違いなどは比較してわかるか?わからないか?ぐらいのものなのであまりガッカリしなくても良い。(本来はAmazonMusicで再生する曲と同じサンプリング周波数にするほうがベスト)
Amazon Musicの設定も最高音質でストリーミングできるようにしておくことを忘れずに。
再生している曲名のところにHDや ultraHDというロゴがある。
そのロゴをクリックすると表示が出てくる。
上から再生されている曲の音質と繋がっているデバイスである端末の性能と実際再生している現在のビットレートやサンプリング周波数がそれぞれ示される。
先に行ったWindowsのサウンド設定を最大限にして、曲がultra HDの24bit/192kHzであれば「音質」「端末の性能」「現在」の3つとも24bit/192kHzのWindowsのサウンド設定した最大数値になっているはずだ。
尚、2021年10月の時点でWindowsのiTunesではAppleMusicをロスレスやハイレゾで再生できていない。
iTunesはremoteというアプリでスマホやタブレットをコントローラーとして使えるので、リスニングポジションに座ったまま選曲などの操作ができる。
一方、Amazon MusicはAlexaアプリを使うとスマホでコントロールが可能になるが、排他モードが使えないのが残念だ。
もともとピュアオーディオにパソコンを繋ぐことに抵抗感があったので、メインシステムにはネットワークオーディオプレーヤーのパイオニアN-70Aを早くから導入していた。
しかし、N-70Aがサブスクに対応したのはSpotify connectのみで、それ以降ソフトウェアのアップデートがなされておらずメーカーから見放されている状態で今後も期待できない。
ちなみにN-70AはAirplayに対応しているが、そもそもAirPlayがハイレゾに対応していないのでAmazon MusicやApple Musicなどロスレス・ハイレゾ再生しながらスマホやタブレットでコントロールできない。
従って、AmazonMusicをロスレスやハイレゾで聴くにはパソコンをオーディオシステムに接続しなければならないのである。
昔のノートパソコンには光デジタル出力端子があったが、いつの間にかなくなり映像と音声が送れるHDMI出力端子が備わるようになった。
パソコンを使って音楽を聴くためには、USB接続できるUSB DACやUSB入力対応のDAC内蔵アンプが必要になる。
USB DACも低価格なものからハイエンドのものまでたくさんの製品が発売されている。
しかし、DDコンバーターFX-AUDIO- FX-D03J+を導入すると昔に購入したDAコンバーターやDAC内蔵のアンプと同軸デジタルcoaxialや光デジタルopticalで接続できて高音質化も期待できる。
特に同軸デジタルケーブルは安いので、システムや好みに合わせて同軸デジタルケーブルを交換したり、光デジタルと同軸デジタルを切り替えて聴き比べるのも楽しい。
オーディオにパソコン導入しようと検討している方には、ハイコスパなDDコンバータFX-AUDIO- FX-D03J+がおすすめ。
そして、ぜひ同軸デジタル入力端子にはiFI-Audio iPurifier SPDIFもしくは iPurifier SPDIF 2 IPURIFIERSPDIF2を繋げてみると、おそらく手持ちのDACで今まで聴いたことがないような高音質が飛び出してくるだろう。
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【もくじ】
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2021年11月29日更新
2021年11月7日