スピーカーケーブルは接点が命!
オーディオは接点の芸術だ!など、どこかで誰かに聞いたことがある。
単品オーディオでは特に、機器同士はRCAケーブルやスピーカーケーブルなどで接続されているので必ず接点がある。
特に切り売りしているスピーカーケーブルは、自分で被覆を剥がして端末処理をしなければならない。
スピーカーケーブルの被覆を剥ぐのに、わざわざ ワイヤーストリッパー を買わなくても簡単に被覆を剥ぐ方法がある。
使い捨てライターを使ってケーブルの被覆を炙って剥がしてやれば素線は傷つかない。
【もくじ】
スピーカーケーブルは、端末の黒ずみに注意!
CDやレコードの再生装置であるプレーヤーはアンプに繋がっている。
スピーカーはアンプと繋がっている。
これらのオーディオ装置は、互いにケーブルで繋がってる。
(ワイヤレス再生は除外する。)
ケーブルを繋げるという事は、必ず接点がある。
自作スピーカーなどはスピーカーユニットに直接長いスピーカーケーブルをハンダ付けしてアンプに繋げることがあるが、ほとんどの場合は、スピーカー端子を使って接続していると思う。
オーディオは、接点で音質が大きく変わる!
スピーカー端子をアルコールや接点復活剤でクリーニングしても、スピーカーケーブルの銅線が劣化していればあまり効果が音に現れない。
スピーカーケーブルの端末は、たまに様子をみて黒ずんでいないか確認する必要がある。
黒ずんでいると音の通りが悪くなる。
これではいくら高いケーブルを導入しても、高音質で鳴ってくれない。
こういう場合は、黒ずんだ銅線部分をカットして、新たに被覆を剥いできれいな銅線を出す必要がある。
スピーカーケーブルの端末処理の仕方
スピーカーケーブルは単線のもの以外は、細い銅線の束になっている。
被覆を剥く際に気をつけなくてはいけない事は、カッターを使って被覆を通り越し中の細い銅線を傷つけたり、切っていまったりしない事だ。
たくさんある細い銅線のうち2,3本切れても音が鳴らなくなるわけではないが、全ての銅線が端子に収まっている事に越したことはない。
綺麗に被覆を剥く方法!
⭐用意するもの⭐
①今まで使っていたスピーカーケーブル
②使い捨てライター
③メジャー(モノサシ)
④ニッパー
以上、これだけあれば十分だ。
手順は簡単!
1.古い銅線部分をカットする。
*酸化した銅線は古い10円玉のように黒ずんでいる。
*カットするのは、ニッパーでもハサミでもお好きに!
2.ニッパーで先端から約15mmから20mmのところに切れ目を入れる。
*被覆に少しずつ回しながら切り込みを入れる
力加減がわからないうちは、何回か切り込みをなぞると良い。
☝️
無理をせず、うっすらと被覆に型がついている程度でよい。
被覆にもよるが、切り口が見えるほど力を入れすぎないように注意すること。
被覆の厚みの半分の深さまで、ニッパーの刃を入れれば十分だ。
3.被覆の切れ目をライタの火で炙る(あぶる)
被覆が少々焦げても音質に影響することはない。
少々焦げた匂いがするが、鼻であまり吸い込まないように!
銅線自体を熱しても大丈夫なのか?と思うかもしれないが大丈夫!
スピーカーユニットなど内部配線を結線する場合に、熱したハンダゴテを充ててハンダ付けするくらいなので、ライターで少々あぶるくらいは特に問題は無い。
4. 被覆が焼けて柔らかくなっている間に、素早くニッパーでつかんで引っ張る
(判りやすくするために少々焦がした。)
被覆を引きちぎっているだけなので、内部の細い銅線を切らずに被覆から露出させることができる。
あとは、しっかり銅線をネジっておく。
銅線を直接手でさわる場合は、アルコール(無水エタノールがおすすめ)などで指先の汚れや油分を除去しておくこと!
※ここで注意が必要なのは、
・やたらと被覆の中の銅線を長く露出させないこと!
これは露出している部分が空気に触れて、すぐに酸化してしまうのを避けるためである。
・スピーカー端子の穴に、銅線を全て入れるようにすること!
細線が一本でも隣のプラスかマイナスの端子の金属部分に触れるとショートしてしまう。
ヒゲが飛び出るようにように、一本でも端子から外れてはいけないというくらい慎重に!
🌟ショートするとスピーカーやアンプを壊す恐れがあるので要注意!
アンプやスピーカーの端子に結線する場合は、手探りでやらずに必ず目で見ながら行う必要がある。
当然だがケーブルの脱着をやる場合は、前もって機器の電源をOFFにしておく事!!
新しく被覆を剥いた効果の程は?
先日、サブシステムのスピーカーケーブルをAETのF075という細いものに取替したのだが、そのケーブルはお蔵入り状態だったので今回端末処理をしてみた。
[rakuten:audio-ippinkan:10006610:detail]
新しくピカピカの銅線は接触抵抗が減るため、更に高音質にスピーカーが鳴るようになった!
接点が改善されると、特に高音が綺麗になり細かい響きがよく聴き取れる!
いわゆる情報量が多くなる(欠落していたものが復活した)効果は、音楽を聴くと顕著に現れるのでぜひ試してほしい。
バナナプラグ・Yラグ端子のすすめ
こまめに端末処理(被覆を剥がすこと)をするのが面倒な人や、スピーカーケーブルをとっかえひっかえ楽しんでいる人は、バナナプラグやYラグ端子をつけると格段に使い勝手が良くなり経年劣化を抑えることもできる。
特にサラウンドでAVアンプに多数のスピーカーを繋げる場合にはバナナプラグにするほうが後々楽になる。
最近のAVアンプのように、9.2chや天井スピーカーまで必要なドルビーアトモスなど、スピーカーをたくさん繋げる場合は、スピーカーケーブルの端末の被覆を剝ぎなおすのは結構な重労働だ。
バナナプラグにすると接触不良や端子のゆるみをあまり心配しないでよくなる。
上のように失敗しない!スピーカーケーブルの被覆の剥ぎ方を実践し、しっかりとバナナプラグを取り付けよう!
\バナナプラグの取り付け方のコツはこちら/
余計なプラグや端子があると音が劣化するのではないか?という心配もあるが、実際メインのオーディオシステムでQEDのスピーカーケーブルにYラグ端子やバナナプラグを使っているが、私の耳では劣化した感じはしなかった。
むしろ裸の銅線より酸化することをいちいち気にしなくて良くなる。
更にチタンオイルをプラグに塗っておくと、金属の劣化(サビ)が防止でき、接触抵抗が減るので高音質を保つことができる。
どうしてもスピーカーケーブルに端子を使うことに抵抗を感じる方は、こまめにカットする必要があるので、スピーカーケーブルを購入する際は余裕をもった長さで購入しておく事をおすすめしておく。
又、スピーカー端子は時間とともにネジが緩んでくるので、たまに様子は見たほうが良い。
スピーカーケーブルを接続する端子はアンプやスピーカーの裏にあり、ほこりが溜まりやすいので、たまにはバナナプラグやスピーカー端子をクリーニングすることをお勧めする。👇(接点のクリーニングと保護について)
【高音質のポイント】
スピーカーケーブルは素線を傷つけず、バナナプラグなどで端末処理をしておくこと!
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2024年8月16日更新
2020年3月13日(初回投稿)