オーディオはバランスが大切
・低音を追い求めて
低音が出ないと迫力や空気感がでない。
イヤホンなどの宣伝文句で「驚愕の重低音!」などいうキャッチコピーを目にしたことがある。
私もゼンハイザーのIE80という低音の評判の高いイヤホンを使って低音を追い求めていた時期もあった。
IE80は低音の調節が出来るなど、ひと味違った魅力的なイヤホンだった。
ドルビーサラウンドでもLFEという5.1chのうち0.5chとして独立した低音信号がソフトに記録され、サブウーファーでを重低音を再生する。
サブウーファーが有るのと無いのとでは全く映画の迫力が違う。
2way以上のマルチウエイスピーカーはウーファーと言うユニットを用いている。
ユニットの振動板が大きくて重いほどf0(エフゼロ)という最低共振周波数が低くなり重低音の再生に有利になる。
またネットワークで中高音を抑えて相対的に低音の量感を増やすというやり方もある。
スピーカーケーブルでも、低音を引き出すものは比較的太いケーブルが多い。
カナレの4s6と4s8では明らかに後者のほうが低音が出る。
柔らかいケーブルも高音が柔らかくなり、低音が相対的に増したような音質傾向となる。
QED のProfile 79 StrandとPerformance Original は同じメーカーでも好対照の音質傾向だ。
・aet のスピーカーケーブルの出番!
私はリビングのチェストの上にサブシステムを組んでいる。
そのサブシステムはPCオーディオで、ノートパソコンにCDをリッピングしたデータやダウンロードしたAACやハイレゾ音源が内蔵のSSDに入っている。(🌟SSD化は爆速ノートPCに化ける。)
Amazon Music HDの3ヶ月お試し期間をじっくり楽しんでいる最中だ。
最近サブシステムの音質がイマイチ物足りないと感じていた。
低音寄りで少し篭っているような感じがする。
メインのオーディオシステムにアナログレコードプレーヤーを導入して、オーディオラックの防振対策など相乗効果で高音質になった為、サブシステムのクオリティーが気になり始めたものと思いかけていた。
試しに、低音がよく出るQEDのProfile 79 Strandから以前使っていたAETのF-075という細いスピーカーケーブルに交換してみた。
AETのF-075は18AWGとかなり細いケーブルだ。
すると今までケンブリッジオーディオのスピーカーからは聴いたことのない透明なピアノの音が響き渡るようになった。🌟🌟🌟
AETのF-075は今まで使ってきた小型スピーカーに繋げたことはあるが、あまり良い印象はなく繋いでみてはすぐ取り外すという繰り返しで、お蔵入りになっていた。
いろいろ原因を考えてみた。
最近サブシステムで機器の変更は、USBDACとして使用しているフォステクスのボリュームコントローラーをPC100USBからPC100USBーHRに買い替えハイレゾ対応にしたことぐらいだ。
このUSBDACの変化は劇的なものでは無くバランスも前と変わった印象は無い。
しばらくして、ふと思い出した。
この間、スイッチングハブを交換していたのだった。
高音質化が図れるという事を耳にして購入したもの。
その形から通称「カブトガニ」と呼ばれているようだ。
交換してすぐの時は、低音がかなりしっかりした! と言う印象があった。
このスイッチングハブは、ブルーのイルミネーションが綺麗だが消灯させたほうが音に良いとの事だったので、LEDが点かないようにしていた。
スイッチングハブはサブシステムのスピーカーの後ろにあるが、LEDを消灯させていたのでスピーカーケーブルを交換した時にもその存在に気が付かなかった。
試しに、前に使っていたスイッチングハブにノートパソコンのLANケーブルを繋ぎ変えてみると以前のAETのスピーカーケーブルの印象に戻った。
スイッチングハブとルーターを繋ぐベルデンのLANケーブルの影響もあるかもしれない。今度ゆっくり時間の有る時に検証してみたいと思う。
とにかくスイッチングハブを交換した事によって、以前より低音が増した為に音のバランスが崩れものだと想定される。
低音が増すことによって音の力強さが増して印象が良くなる。
しかしそればかり追い求め耳を奪われると今度は中高音の響きが損なわれたりする。
バランスが肝心だ。
これでお蔵入りになっていたAETのスピーカーケーブルがやっと日の目を見る事が出来た。
そして初めてAETのスピーカーケーブルの良さを味わえる。
今日もサブシステムから流れるBGMは艷やかにピアノが鳴っている。🌟
2020年3月4日
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