イヤホンはリケーブルだけでは高音質にならない?
高音質で安いイヤホンケーブルを探したが、、?
オーディオを趣味にしているとスピーカーやアンプなどの機器を交換すること以外に、スピーカーケーブルやRCAケーブル、電源ケーブルなどを交換して理想の音を追い求めたりする。
通勤には欠かせないイヤホンも、ピュアオーディオほどではないが、心地よく音楽が聴けるようにしたいものである。
イヤホンも自分の好みの音にする為に、ポタアン(ポータブルアンプ)を導入したりもするが、手っ取り早いのはケーブルが脱着出来るイヤホンの場合、リケーブル(ケーブルを交換)や、イヤーピースの交換をしてみる事だ。
私のイヤホンは結構長い間使っているが、ケーブルの交換、いわゆるリケーブルも何度か経験している。
最近のケーブルは、NOBUNAGA Labs から発売されている「TR-SE2 BALANCE」という安くて、取り回しが良く、タッチノイズの少ないケーブル。
タッチノイズが少ない事は、通勤イヤホンでの必須条件だ。(ワイヤレスイヤホンもそういう意味ではメリットがある。)
特に50年代から70年代のジャズと好相性で、低音の迫力や音楽のダイナミズムがよく伝わってくる。
しかし、曲によってはもう少し艶が欲しい事もある。
いつもは日本橋のeイヤホンの中古コーナーでケーブルを試聴してから購入するのだが、最近はレコードに凝りだして、イヤホンに費やす時間とお金まで手が回らいのが正直なところ。
Amazonのサイトを眺めていると、3,000円もしないイヤホンケーブルに目がとまった。
以前ラディウス のケーブルを使っていたが、音質が良く、軽いのは良いが、硬くて編み込みがありケーブルの巻クセが酷く、ゴワゴワというタッチノイズに悩まされていた。
タッチノイズと断線さえなければ音質が良いのつま使い続けたかった。
現在使っているノブナガのケーブルも安くて取り回しが良く、タッチノイズが無くて、’50から’60年代ジャズを鳴らすと迫力があるので気にいっていたが、キース・ジャレットなどのECM系のピアノの透明感がもう少し欲しい。
Amazonのサイトを眺めていると、3,000円もしないイヤホンケーブルに目がとまった。
無酸素銅で、細くて取り回しが良さそうなケーブル。
(ちなみにNOBUNAGAは無酸素銅とは書かれておらずクライオ処理を施していると記載されている。)
色も透明な被覆に銀色の線が見えているもので、特に編み込まれたりはしていない。
このAmazonのケーブルはレビュー評価も良さそうで、線材も無酸素銅を使っているようだったので少しだけ期待して今回、購入してみた。
家に届いたイヤホンケーブルを開封してみて、Amazonにサイトの写真で見るより実物のほうがコンパクトに感じられる。
ちなみに、私の使っているイヤホンはJVC FX850で、ポタアン がソフトバンクのワイヤレスヘッドホンアンプ Astell&Kern for SoftBankSELECTION XHA-9000 SB-XB10-BTHAというもの。
そのポタアン には、2.5mmと3.5mmのジャックがあり、2.5mmのバランス接続で使用している。
今回も mmcx 2.5mm のバランスケーブルを購入。
早速、イヤホンからNOBUNAGAのケーブルを取り外し、新しいケーブルを取り付けてみようとした。
ここで、ふと気がついた。
それは、イヤホンとケーブルを繋げるmmcxのコネクタの汚れ。
新しいケーブルと今まで使っていたケーブルの端子を見比べると一目瞭然。
今までのNOBUNAGAのケーブルのmmcxの端子は黒ずんでいる。
通勤通学で使うイヤホンは、オールシーズン屋外で使う。
イヤホンとポタアン のジャックは脱着する時に目に触れるが、イヤホン本体に繋がっているmmcx端子は、何も無ければ外す事はしていなかった。
さらにイヤホン本体側のmmcx端子もかなり汚れていた。
最近、イヤホンの細かい音や響きが、不足していると気になってきた。
イヤホン自体も古く、FX850も毎日の通勤でくたびれてきたのか?
イヤホンの音を変えたい時には、リケーブルが手取り早く効果的。
毎日使うイヤホンなのでケーブルの断線は付き物で、その度に色々とケーブルを交換してきたが、これからはあまりお金をかけたくない。
いつもならeイヤホンで中古のケーブルを試聴して購入していたが、最近ピュアオーディオの方でレコード盤の購入をせっせとしているのでイヤホンまで手が回らない。
今回は、特にケーブルが断線したわけではないが、Amazonで安くて人気のケーブルを買ってみた。
もちろん試聴なんか出来ない。
Amazonは、ポチッとしたら翌日か翌々日には届くので、まだ気持ちが熱いうちに手に入るのはありがたい。
歩きながらイヤホンで聴くのでタッチノイズの少なさは必須条件。
プラグ部も特段問題なさそうだ。
イヤホンとケーブルの接合部は、mmcxという規格のもので、イヤホンにカチッと挿しても接合部はクルクルと回る。
新旧のケーブルを比較すると、そのmmcxの端子の輝きが違う。
新しいケーブルは当然の事だが、金メッキがピカピカしている。
早速レコード洗浄にも大活躍の無水エタノールを使って端子の汚れを落としてみた。
今まで使っているケーブルのmmcxの部分は黒ずんでいる。
こんなに汚れていたとは知らなかった。
これでは細かい音が出るはずがない。
ホームオーディオはRCA端子やスピーカー端子を磨くと音が良くなるのは何度も体験しており、マメに端子を磨いている。
しかし平日のほぼ毎日、通勤で使っているイヤホンのケーブル端子はというと全く磨いた記憶がない。
無水エタノールをベビー綿棒に浸し、イヤホン側、ケーブル側ともに端子を磨いてみた。
するとピカピカに復活する。
綿棒に付着した汚れを見ると、いかに端子が汚れていたのか思い知らせる。
早速、曲を聴いてみる。
一聴して響きが良くなった。
これなら何もリケーブルする必要はなかったのではないか?
新しいケーブルも聴いてみたが、今までのケーブルと比較して、劇的によくなったわけではないが、変な癖がなく好感を持てる音質だ。
今回、改めて気がついた事は、イヤホンのリケーブルをする前に接合部の端子をイヤホン本体側とケーブル側の両方を一度磨いた方が良いという事だ。
私は新しいケーブルを買って気がつく事となり、よい勉強になった。
もしイヤホンのリケーブルをお考えの方は、一度端子の汚れをチェックした方が良いと思う。
汚れたままの端子では、今使っているケーブルの実力が発揮されていない。
更に新しいケーブルを購入したとしても、その実力も発揮できず失敗したと勘違いして又ケーブルを探さないといきけない可能性がある。
気をつけたいポイントだ。
なお、端子を清掃後の新しくAmazonで買ったケーブルを使って通勤していると、オールマイティーにこなす優等生という感じの音がした。
安いからといっても、失敗したとは全く感じない、低音から高温までそつなくなっている。
リケーブルに5万、10万かけるイヤホンのケーブルの世界もあるが、今回のAmazonで買ったケーブルは、良心的な価格でしっかり音が聴こえている。
今回たまたま、音質の良いケーブルに当たったが、しっかり接点のクリーニングをしておれば、今までのNOBUNAGAのケーブルでECM系の透明感も引き出せていた。
リケーブルを考えるのは、一度ケーブルの接点を見直してからでも遅くはないという事を学んだ次第である。
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2020年7月17日新規投稿