オーディオマニアは、音が良くなるためには出費を惜しまない。
しかし、お金のない学生時代はそうは行かないものである。
なけなしの金で買ったオーディオを如何にしてお金を掛けずに高音質で鳴らすかを試行錯誤していた。
その試行錯誤は、これから先にどこかで何かに活かされていくものだと思う。
私が学生時代に試行錯誤して発見した方法の一つで、カラーボックスを音響パネル的に使って高音質化が図れた方法をご紹介させていただく。
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簡易的な音響パネル!と言うよりは音響カラーボックス?
デッドエンドor ライブエンド?
昔のオーディオ雑誌では、スピーカーの背後を吸音することを勧める記事が多かった。
当時、私はオーディオ雑誌を読んで、折り畳み式のウレタンマットレスをスピーカーの背後の壁に立てかけてみたり、毛布を丸めて部屋の隅に置いたりしてみたことがある。
しかし、このような吸音をやればやるほど音がボソボソと潤いが無く音楽を聴いていて楽しくなかった。
今はどうか知らないが、むかし中学校の音楽室の壁は小さな穴がたくさん開いている有孔ボードが貼られていた。
その壁の中には吸音材が仕込まれており、室内の音を吸収する為のものだ。
ピアノの音や合唱も響かず違和感があった事を思い出す。
何かと敷居の高い音響パネル
いつの頃だかオーディオルームは吸音よりも音を拡散する方向が主流になってきて、いろんなメーカーが音響パネルなどを発売するようになった。
しかし、オーディオショップなどで売られている音響パネル類はかなり高価なものばかりで、なかなか手が出せない。
オーディオマニアの中には、音響パネルを自作する人もいるようだ。
マンションなどでは、自作した音響パネルを壁に貼り付けるのも気が引ける。
衝立式のパネルも、自作するには結構大掛かりで大変そうだ。
DIYが得意なオーディオマニアの方でない限り、音響パネルを自作しようなんてなかなか思わない。
思わぬ効果!カラーボックスが音を変えた話
前置きが長くなってしまったが、大昔の私が学生だった頃に実践してみて非常に効果的だった手法を思い出したのでご紹介しよう。
この方法は安くて簡単に誰でも出来る。
用意するものはコーナー型のカラーボックスを2つ買うだけ。
そして、このコーナー型のカラーボックスをそれぞれ左右のスピーカーの背後に置くだけである。
カラーボックスは上から見ると扇形もしくは五角形になっており、部屋の隅などを有効利用するように一つの角が90°になっている。
この90°の角をスピーカーの背面に向けて置くのがコツ!
コーナー型のカラーボックスの効果は、特に中低音の分解能がアップし籠もりがちなベースとドラムが明確になる。
中低音が改善される事で、それぞれの楽器の音が聞き取りやすくなる。
全体的に見通しが良くなるので、曲を流すたびに今まで聞き取れなかった音に気付かされるようなった。
スピーカーの背後にマットレスや毛布を置くよりもコーナー型カラーボックスの方が断然良かった。
当時の私は今程シビアに音を聞き取れなかった筈だが、何度もカラーボックスをスピーカーの背後に置いたり退けたりしながら聴き比べてみても、明らかにカラーボックスを置いた方が良かった。
当時、ようやくオーディオらしいスピーカーを初めて買った頃で、小型の密閉型のブックシェルフ スピーカーをコンクリートブロックをスタンド替わりにして乗せていた。
小型スピーカーで背後にカラーボックスが置けるスペースがある場合は、試してみる価値は有ると思う。
尚、カラーボックスのほとんどが無垢の板を使っていないので余分な共振が伴うかも知れない。
私は棚の部分に本などを詰められるだけ詰めて、さらに天板にハーフサイズのコンクリートブロックを重石にしていた。
やる気があれば蓋を作って砂や砂利を詰めてみるのも良いかと思うが、そもそもそこまでする人は音響パネルを自作することであろう。
尚、当時はスマホなど無い時代だったので、カラーボックスをスピーカーの背後に設置している写真が残っていない事をご容赦して頂ければと思う。
2020年10月18日