オーディオは、やってみなければ判らない!
ルームチューニングも、やってみないと判らない!
オーディオショップ提案のルームチューニングを実践してみた!
【もくじ】
オーディオシステムの音は部屋次第
実家から独立したのは約20年前。
その頃は既に、オーディオにどっぷり浸かっていた。
私の部屋は6帖洋間でカーペット敷きだったが、リフォームをして、ほとんど使っていないベランダに部屋を拡張して10帖洋間のフローリング敷きに変わった。
以前より広くなった部屋は、それまでと違いオーディオシステムの置き場所やリスニングポジションのゆとりが増し、スピーカーの間隔や壁と距離などセッティングによって音質を調整する自由度が高まった。
音の広がりや低音から高音までのレンジも拡大し満足していた。
月日が経ち、私は結婚を機に独立した。
引っ越した先は、古い鉄筋コンクリート造の共同住宅。
オーディオルームは、6畳に1畳ほどのタンス置き場のある和室。
畳敷きでオーディオルームとしては不利な上、オーディオセット一式をベランダの吐き出し窓の前にしか置けないという制約だらけの部屋になってしまった。
自作の重量級オーディオラックは置けず、今でも実家で出番を待ち続けている。
引っ越してすぐに自作のラック以外のオーディオ装置を新居に持ってきてセッティングしたが、柔らかい畳の床では実家にいた頃のような音質では鳴ってくれなかった。
さらに年月は経ち、今ではオーディオ歴30年を過ぎて初めて導入したアナログレコードに夢中になっている。
オーディオショップ推奨の手軽なルームチューニングを実践
メインのピュアオーディオの反対側には、部屋のコーナーを利用したAVシステムを組んでいる。
その部屋のコーナーにあるAVシステムの真上は、当然のことながら天井のコーナー部分にあたる。
今回はそのAVシステムの音質の変化を確かめるべく、大阪のオーディオショップ・逸品館おすすめのルーム・アコースティックの調整手法を試してみた。
逸品館でアンプやスピーカーなどのオーディオ機器を購入すると、下の写真のような冊子が送られてくる。
その冊子の中に「ルーム・アコースティックを調整する」というページがあり、逸品館の今まで培ってきたノウハウがいろいろと書かれているのだが、その中で”壁のコーナーからの反射を抑える方法"を試してみた。
その手法は、フローリングなどの床用の傷つき防止フェルトを天井のコーナーに貼り付けるというもの。
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早速フェルトを購入。
フェルトは直径が約31mm、厚みが2mmで片面が貼り付けられる様になっている。
部屋の天井は、木目のプリントが施されたラミネート板が貼られており、手で押し上げるとグッと凹み、手を緩めると戻ってくる。
壁面は石膏ではないのだが、薄い化粧板が貼られている。
天井ほどの弾力は無いが、叩けば中が空洞になっていることがすぐに分かる。
壁も天井も叩けばポンポン音が鳴る。
音楽を再生しながら壁と天井を手で触ってみると、ウッドベースよりもテナーサックスの音に共振しているのが手に伝わてくる。
フェルトを3つのパターンに間隔を変えて貼ってみた。
①15cm間隔で2枚ずつ壁と天井に貼った場合
②天井のみ20cm間隔に貼り直し、壁は15cm間隔のままにした場合
③壁も天井も20cm間隔で貼った場合
3パターンのルームチューンの音質視聴
上記①②③の音質を視聴した結果を記しておく。
①天井15cm間隔、 壁15cm間隔
・シンバルなど高音が減った。
・ピアノの響きが濁って聞こえる。
・サックスが目立つようになった。
・ベースの弾力感が減った。
・全体的にカサついて響きが減った印象的。
②天井20cm間隔 壁15cm間隔
・シンバルなど高音が少し蘇った。
・ピアノの響きは濁りが取れた。
・サックスは上記①と変わらず。
・ベースも上記①と余り変わらず。
・高音が蘇った為か、カサつき感がかなり減った。
③天井20cm間隔 壁20cm間隔
・シンバルなど高音が更に良く鳴った。
・ピアノの響きが少しだけ戻ってきた。
・サックスの響きが蘇った。
・ベースの弾力感や沈み込みが足らない。
上記①②③の中では、③が最も良かった。
驚いたのが①の時だ。
高音がバッサリ無くなったかのような印象とあまりにも乾燥した音質になってしまって、逆にこのフェルトを貼ることによって音質が変わることが明確になった。
試しに全て剥がしてみたら、フォステクスのFE83solの繊細な高音とサックスの響き、ウッドベースの深みが戻っていつもの音が鳴るようになった。
今回の結果をみて、改めてオーディオは自分のシステムで、自分でやってみないと判らないと実感した。
全ての部屋のコーナーにフェルトを貼ったわけでは無いが、部屋の天井や壁にフェルトを貼ると確実に音質が変化することが分かった。
私の特殊なシステムが、今回のような結果になったのかも知れないが、直径3cmで厚さ2mmの何の変哲のないフェルトがたった6枚で音の印象がガラリと変わる。
音質が変わるという事は、自分のシステムや部屋とマッチすればチューニング出来るという事になる。
私の部屋は低音がこもったりしていないが、低音過多の場合は改善するかも知れない。
音質が改善すれば、こんなコスパの良いルームチューニング手法はない。
今回、安い投資で良くも悪くも音質がガラッと変わるルームチューニングの手法に可能性を感じた。
昔からオーディオアクセサリーとして販売されている、レゾナンスチップも今回のフェルトと同じように振動を制御する手法なので期待が出来ると思った。
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尚、逸品館のオリジナルブランドAIRBOWからオーディオ用に造られたチューニング材も売っているので興味の有る方は一度見てみてほしい。
大阪の日本橋のオーディオショップが片手で数える程に減ってきているなか、早くからインターネット通販を導入しYouTubeでも情報発信しているが、自粛の影響に負けずに実店舗も長く続けていただきたいと思う。
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2020年5月6日
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