ジャズ好きにおすすめしたいイヤホンリケーブル
(mmcx 2.5mm バランスタイプ)
ジャズが熱く鳴るケーブルに巡り会えた
ワイヤレスイヤホンでは体験できない・リケーブルは面白い!
ホームオーディオでも、スピーカーケーブルや電源ケーブル、インターコネクトケーブル(RCAケーブル、XLRケーブル)を交換すると音が変わる。
イヤホンも同じことで、リケーブルすると音がころころ変わる。
以前、大阪の日本橋にあるeイヤホンで、試聴して購入したイヤホンケーブルの端子の調子が悪く1ヶ月の保証期間内なので返品した。
記事にも書いたが、2.5mm mmcxのバランスケーブルで、きれいな音で気に入っていただけに残念だ。
すぐに返金処理をしてもらえたので、その場で買い換えようとも思ったが同じケーブルがなかったため買わずに帰った。
私のポタアンはブルートゥースでスマホと繋がっている。
そのポタアンとイヤホンは有線接続なのだが、2.5mmのバランス接続と3.5mmのミニステレオプラグの接続端子のどちらも使えるもの。
しばらくの間、もともとイヤホンに付属していた純正のケーブル3.5mmミニステレオプラグのものを使うこととした。
しかしその純正ケーブルも、被覆がめくれて内部の線が露出してきている。
いつ断線するか分からない。
純正といえど決して音は悪くないのだが、一度バランスケーブルの良さを味わってしまうとやはりバランスケーブルに買い替えたいという気持ちがあった。
2.5mm mmcx バランスケーブルを探す。
最近、アナログレコードプレーヤーやカートリッジを購入するなど、出費が続いているので、あまり贅沢はできない。
しかし、イヤホンでジャズを聴くことは毎日の通勤には欠かせない。
そこで、2.5mmのバランス接続ができる安めのイヤホンケーブルを探した。
そして、NOBUNAGA Labs から発売されている「TR-SE2 BALANCE」というケーブルに目が留まった。
ケーブル選び・4つの条件
①mmcx 2.5mmバランスタイプであること。
②タッチノイズが少ないこと。
③ストレートタイプのもの。
④銀線でなく銅線であること。
①の理由は先程から説明しているとおり、持っているイヤホンがmmcxタイプという事と、バランス接続をしたいという理由から。
②は、通勤と言えど駅から15分ずつ歩くので、歩いている最中にケーブルが服にすれる音をできるだけ避けたいためだ。
これは結構重要で、いくら音の良いケーブルでも、ガサゴソとタッチノイズがすると音楽が台無しになる。
③は、ケーブルを耳に掛けるワイヤー入りのタイプが苦手なので、ストーレートタイプを選んだという事。
④は、銀コートなどのケーブルの中には、高解像度を意識したのか、やたら高音が目立つものがあるので、無難なふつうの銅線にした。
⑤出来るだけリーズナブルな事。
今回は急いで試聴をせずに購入しようと思い、無難な銅だけの素材をチョイスした。
①から⑤の条件に当てはまったのが NOBUNAGA Labs のTR-SE2 BALANCEだったわけで、とくに好きなメーカーとか、前から欲しかったというものでは無く、ポイントも溜まっていたのでネットショップで購入した。
安いケーブルだがとんでもなくジャズが良く鳴った!
商品は2,3日で家に届いた。
翌朝、早速通勤で使用する。
最初にケーブルの手触りが良いことに気がつく。
被覆は大体ビニール系が多い中、これは布をまとっているので、サラサラして服にも引っかかりにくく、しかも柔らかいのでタッチノイズは気にならない。
今までバランス接続は、ラディウスのケーブルと前回購入したバランスケーブルをつかったが、どちらも音の分離が良く綺麗な音がしていた。
しかし、今回の NOBUNAGA Labs の「TR-SE2 BALANCE」は予想した音ではなかった。
音が出た瞬間、解像度を意識するより鳴りっぷりの良さに驚かされた。
実にジャズが良く鳴ってくれる。
低音の充実感があり安心して聴いてられる。
高音を強調したケーブルでは、ついつい音の分離感ばかりに気を取られがちだが、無難なふつうの銅線にしたことが好結果に結びついたようだ。
ホームオーディオと同じで、安いからと言っても侮れない。
試聴もせずに購入するのは、ギャンブルと一緒で当たりハズレがあるが、今回は幸運な事に当たりだった。
間に合わせ程度に考えていたが、とんでもない。ジャズのウッドベース、ドラム、サックスが良くなる。
それにバランス接続の分離感のおかげもあり決して音がだんご状態にならない。
ボーカルも耳に刺さらない。
バランス接続を前提に、通勤時に歩きながらや電車で聴く分には十分ではないかと思う。
最近、イヤーチップの交換で音が変わったという記事も書いたとこだが、結構イヤホンでもアクセサリーで音質の変化を感じることができる。
しかし、この鳴りぷりの良さは、やみつきになりそうだ。
すこしオーバーな表現かもしれないが、JVCのウッドイヤホンの響きの良さに、ゼンハイザーのIE80というイヤホンのような鳴りっぷりの良さが合わさった感じだ。
ノリの良さを求めるのならば、うってつけのイヤホンケーブルだと思う。
イヤホンのケーブルは断線がつきもの。
通勤・通学で酷使するイヤホンケーブルは消耗品と考えた場合、このNOBUNAGA Labs の「TR-SE2 BALANCE」の価格は、結構財布にやさしい。
2年間使ったとして、月に換算すると約170円ほどだ。
バランスケーブルに変えた場合、音の分離感と引き換えに低音が寂しくなる場合があるが、このケーブルはそんな事をもろともせず分厚いジャズが鳴ってくれる。
パケージには ENTORY MODEL(エントリー モデル)と表記されているが、パッケージを変えて売ればもっと高く売れるのではないだろうか?
イヤホンのリケーブルもホームオーディオのケーブル選びと同じで、価格の高い安いだけで決まらないところが面白い。
2020年4月3日