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コロムビアカーブで覚醒した!? マルサリスの肖像【ラックスマン製 真空管フォノイコライザー・キット】

お蔵入りになっていたレコードの救世主となったラックスマンの真空管フォノイコライザー

 

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 過去に聴いたりCDで買ったアルバムをせっせと中古レコードで買い直している。

 しかしその中には、あまりにも音の悪さにガッカリさせられるものもあり、いつしかレコード棚の奥底に眠らせている。


 その眠らせていたレコードを目覚めさせてくれたのが、ラックスマン のEQカーブを調整できる 真空管フォノイコライザー・キット LXV-OT10 だった。

 

レコードが覚醒する! EQカーブ調整型真空管フォノイコライザー: 特別付録:ラックスマン製真空管フォノイコライザー・キット (ONTOMO MOOK)

【もくじ】

 

ウィントン・マルサリスの初のリーダーアルバムはコロムビアカーブだったのか!?

 

 ラックスマン の真空管フォノイコライザー・キットを組み立ててから、眠っていたレコードの中にウィントン・マルサリスのアルバムがあるのを思い出し引っ張り出してきた。


アルバムのタイトルは「 WINTON MARSALIS」

日本では「マルサリスの肖像」というタイトルで発売された。

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メンバーは最強だ!

  • ウィントン・マルサリス(トランペット)
  • ウエイン・ショーター(サックス)
  • ハービー・ハンコック(ピアノ)
  • トニー・ウイリアムス(ドラムス)
  • ロン・カーター(ベース)

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 マイルス・デイビスのアコースティック時代後期1960年代の黄金クインテットのメンバーを従えている曲がある事から、デビュー当時ウィントン・マルサリスが相当な逸材だったかがわかる。

 

 ウィントン・マルサリスの中古レコードが家に届いて初めて聴いたときのこと。

 レコード盤に針を降ろして期待を膨らませて聴いてみると、「なんじゃこりゃ〜!」と、かなりひどい音質だった。

 

 音は乾いてくすんでおり、異常に盛られた低音でロン・カーターのウッドベースとトニー・ウィリアムスのドラムが団子状態、ハービー・ハンコックのピアノが視えてこない。

 ウエイン・ショーターもウィントン・マルサリスも音像が化け物みたいに大きく、とても80年代とは思えなかった。

 思わずカートリッジがどうにかなってしまったのか?と心配になるほどだった。

 

ということで、あれからレコードに針を降ろしていなかったのだが、、、


 ちょっと待てよ?

 

 あのアルバムはコロムビアじゃなかったっけ?

 

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 これこそラックスマン の真空管フォノイコライザーでEQカーブをコロムビアカーブに調整して聴けばひょっとするとレコードが覚醒するのではないだろうか?

 

 試しにラックスマンの真空管フォノイコライザーでコロムビアカーブに調整してみることにした。

 

 

コロムビアカーブを知るにはまずRIAAカーブを知る事から

 下のグラフは購入したONTOMO MOOKの記事に掲載していたものを抜粋させていただいたが、RIAAカーブは黄色い曲線で示されており、コロムビアカーブは青い曲線を描く。

 

 レコード盤に音声の溝をカッティングする際に低域の音量を小さくし高域に向かって音量が上がっている状態で溝が切られる。

 

 要するに下のグラフの上下を反転させた状態でレコード盤にカッティングされていることになる。

 

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 そのレコードをプレーヤーで再生するときにフォノイコライザーで1kHzを中心に最低音に向かって音量を大きくし、同じく1kHzを中心に最高音に向かって小さくすることでもとのマスターテープの音のバランスに戻すことになる。

 

 これがRIAAカーブで1954年に規格統一されたと言われているが、その後も各レーベルのカーブをそのまま使ってカッティングしていたとか?いないとか?の話題が持ち上がった。

 

 コロムビアカーブはRIAAカーブより低音の音量が20Hzで4dBほど大きく記録されているので、元に戻す際はRIAAカーブより20Hzの低音は4dBほど小さく再現することになる。

 

 したがってコロムビアカーブでカッティングされたもの(RIAAより低音が大きい)をRIAAカーブで戻してしまうと本来の音よりも20HZ付近で4dBほど音量が大きくなってしまうことになるはずだ。

 

 通常一般的に売られているプリメインアンプアンプに内蔵されているフォノイコライザーなどは、RIAAカーブで元の音源を再現するようになっている。

 

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コロムビアカーブの作り方】の目安

 

LOW (低域側)の調整

 「左側のツマミ」を左回りに回し切ってみる。(マイナス5dB)

*後に聴きながら少し戻して調整する

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・HIGH(高域側)の調整

 「右側のツマミ」はやや左回りに10時〜11時の方向くらいか?

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 コロムビアカーブの作り方の目安は、このキット本の発売元の ONTOMO MOOK 音楽之友社の方に確認した事だが、最終的には自分のシステムを通して聴くので自分の耳が頼りになる。

 

 厳密に言えば、各種イコライザーカーブによってターンオーバーの周波数やロールオフの周波数が異なり、低域側と高域側2つのツマミの操作だけで各種のカーブを再現できるとは思えない。

 

 コロムビアカーブをRIAAカーブで再生すると超低音が盛り上がり、中低域で大きく谷が出来て音圧が下がり中高域に向かってハイ上がりになるはずだが、このフォノイコライザーで低域側のツマミを絞ると更に低音が減るようになりコロムビアカーブでも楽曲や再生するシステムによっては聴感上ますますハイ上がりになってしまうかも知れない。

 従って自分の耳を頼りにしトーンコントロールのようにツマミを操作しながら音を探る事になる。

 ここでは発売元に確認したツマミの操作でコロムビアカーブを再現している。

 

 

 

コロムビアカーブで聴く「マルサリスの肖像」

 ウィントン・マルサリスの初のリーダーアルバム「マルサリスの肖像」をコロムビアカーブで再現すると「ウソだろ?!」というくらい新鮮な音が鳴り響いた!!

 

 ロン・カーターのウッドベースの指使い、トニー・ウイリアムスの軽やかなドラミング、ハービー・ハンコックの美しいピアノの響き、ウエイン・ショーターの変幻自在のサックス、何よりウィントン・マルサリスの超絶技巧な天才的なトランペットが輝きを放つ。

 

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 ドロドロだった空間がスッキリと広がりミュージシャンの姿が視えるようになった。

 

 これこそコロムビアカーブで刻まれたレコード盤ではないのか?、、、と疑ってしまう。

 

 1982年はさすがのコロムビアもRIAAカーブでカッティングしていると思うのだが?

 

 しかし、このUS盤のウィントンのアルバムジャケットの裏を見ても「RIAA」とは表記していないようだ。

 

 80年代のUS盤でこの状態だからコロムビアのレコードは謎が深い。

 

 ひょっとするとカッティングの問題ではなくミキシングや他の何かが影響しているかもしれない?

 レコードディングにはアーティスト以外にもプロデューサーやエンジニアが関わっている。

 録音機材もスタジオのモニタースピーカーもさまざまだろう。

 もっと言えば我々ユーザーのオーディオシステムなんて千差万別だ。


 1950年代や1960年代のレコード盤ならいざ知らず、まさかの1982年のレコード盤がコロムビアカーブで調整して覚醒したのにはビックリさせられた。


 ラックスマン製 の真空管 フォノイコライザーは、EQカーブをコロムビアやAESなどの固定の切り替えスイッチにせず、可変にした事は大正解だと思う。

 

 レコードコレクターだけでなく、何も足さず、何も引かないラインストレートにこだわっていたオーディオマニア(以前の私がそうだった)にも一度使ってみてもらいたい。


 ちなみにラックスマンに限らずフォノイコライザーはプリメインアンプの普通のLINE入力(CDやAUXなどでよい)に繋げて使うことになる。

 

 私の使っているプリメインアンプはフォノ入力端子がありフォノイコライザーが内蔵しているが、今回導入したラックスマン製の真空管フォノイコライザーを外付けで使ってEQイコライザーを調整して聴くほうがレコードが数倍楽しめるようになった。

レコードが覚醒する! EQカーブ調整型真空管フォノイコライザー: 特別付録:ラックスマン製真空管フォノイコライザー・キット (ONTOMO MOOK)

 

MCカートリッジで使うおすすめの方法

 

 本機は筐体を開けて基板上でMMかMCかを切り替える必要がある。


 私はMMもMCも両方使いたいので、基板上はMMにしておいたまま、MCカートリッジが使える昇圧トランスを導入している。
 

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この昇圧トランスはDENONの超定番MCカートリッジDL-103用に1972年に発売されただけあってDL-103とは相性がよく力強く鳴る。

 

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 接続は、【レコードプレーヤーの音声出力】から【昇圧トランスのINPUT】にRCAケーブルで繋いで、【昇圧トランスから直出しのケーブル】でラックスマンの【真空管フォノイコライザーのINPUT】に繋ぐ。

 そして、【真空管フォノイコライザーのOUTPUT】から【プリメインアンプのLINE(AUXなど)】に繋ぐ。

 

 ちなみにRCAケーブルは自作でレコードプレーヤーから昇圧トランスへは「MOGAMI2549」で作成したものを使用し、真空管フォノイコライザーからプリメインアンプまでは「MOGAMI2534」で作成したRCAケーブルを使った。

  

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 昇圧トランスのスイッチをPASSにしておけば、トランスを介さず昇圧トランスに真空管フォノイコライザーを繋げたままMMカートリッジが使える。

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当然MCカートリッジの場合はスイッチはTRANS側にする。

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 要するに、ラックスマン の真空管フォノイコライザーの筐体をいちいち開けずにMCと MMカートリッジが切り替え一つで使えてしまうわけだ。

 

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 このようにMMとMCの両方を手軽に使いたい場合には、昇圧トランスはPASS(MMと表記されているものもある)の切り替えが出来るものを選ぶと良い。

 もちろんMC型カートリッジしか使わない方はその限りでは無い。

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 ケーブルの接点が増えた事によるデメリットを心配していたが、それよりもEQカーブを自分のシステムに合わせて調整する事のメリットのほうがはるかに高い。

 

 アンプ のBASSやTREBLEと違いフォノイコライザー調整は中音域に与える悪い影響が少ないのがいい。


 今回はコロムビアカーブのように左回りにLOW(低音側)を多めに絞って調整したが、レコード盤によっては逆につまみを右回りにして低音をアップさせると覚醒するレコードもある。

 

 低音が寂しいレコードをあまり調子に乗って左側のLOWのつまみを上げるとスピーカーユニットを破損させる恐れがあるので気をつけたほうが良い。

 

  EQカーブはトーンコントロールと違い左側のLOWのつまみを右回りにするほど20Hzの最低域に向かって上昇するように変化する。

 

  余程の大型かハイエンドクラスか自作の特殊なシステムでなければ20hzを再生できるスピーカーはそうそう無く、小型のユニットになるほど振幅が激しくなるだけで空振り状態となり、歪みが発生する

 

 例えばRIAAカーブのグラフをみて自分のスピーカーのカタログやネットで仕様を確認して低音再生限界を当てはめてみるとよくわかる。

 

 さらに、反ったレコード盤も注意が必要だ。 

 

 ユニットのコーン紙がばたつき始めたらターンオーバーのつまみを抑えぎみにしたほうが良い。

 

 

EQカーブを調整する前にやっておきたいハウリング対策

 

 いわゆるハウリングマージンを稼いでおく事をお勧めしておく。

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 低音が増強され床からレコードプレーヤーに振動が伝わりハウリングが発生し、そのボーボーしたハウリングの音を聴いて低音が出ていると勘違いしてはいけない。

 

 ハウリングマージンの確保はレコード再生にとって必須だ。

 

 あと、ターンオーバーを上げて低音が感じられない場合はそもそもそのスピーカーに低音再生能力がないか、レコードそのものに低音が入っていない(敢えてカットしている)とも考えられる。

『 NO MUSIC, NO LIFE. 』 タワーレコードの公式通販

 

 

〜 あとがき〜

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 しかし、コロムビアのレコードは謎が多い。

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 USオリジナル盤 日本コロンビアのペラジャケ、CBSのSONPのようなノイマンのSX-68というカッティングマシーンを使ったものなど、、。

 

 オーディオメーカーのDENONの音作りもひょっとしてEQカーブが絡んでいるのか、、?などと余計な事を考えて楽しいオーディオジャズ ライフを送っている私は幸せものかも知れない。    

 

 邪道かどうかは別にして、音質にガッカリして仕舞い込んでいたレコードが覚醒するのは間違いない。


 ラックスマン のEQカーブ調整ができる真空管フォノイコライザーは、私のオーディオシステムの救世主となっている。

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 ちなみに自分でイコライザーカーブを探るのが面倒だなあ〜という方は、COLUMBIAカーブやDECCAの多種多様のカーブがプリセットされているものも発売されている。

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 最近のレコードやRIAA録音の場合が、EQカーブを調整する必要が無いので真空管フォノイコライザーは不要ではないか?と少し思っていたが大きな間違いだった。

 それはオペアンプを交換することで、かなりの高音質になることが判ったからだ。

 詳しくはオペアンプ交換の記事を参考にしていただければと思う。   

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2021年2月7日更新

2021年1月29日新規投稿

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