定位のズレを解消!音像が視えるスピーカーのセッティング方法とは? 実は壁との距離ではなかった!
ピュアオーディオはいくらスピーカーの周波数特性がよくても、ハイレゾ音源や初期盤の高音質レコードのように情報量が多くても、アーティストが目の前で歌ったり演奏したりする姿が視えないようでは、音楽の楽しさが半減して非常にもったいない!
奏者の姿が視えるようにする為には、スピーカーのセッティングがキモになる。
スピーカーと背後の壁からの距離の調整に苦労が尽きないという方が結構いらっしゃるのではないだろうか?
それは、もしかしたら測る場所が間違っているのかも知れない、、、、?
本当は、正しく測るべき距離は貴方とスピーカーの間なのである。
【もくじ】
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〜オーディオは音楽の感動を味わうために〜
頑張って憧れのスピーカーを買っても、イマイチ音楽に感動が出来ない。
スピーカーのセッティングって色々ありすぎてわからない?
というようなお悩みを抱えてはないだろうか?
音楽は我々の人生にとって関わりの深いものになっている。
ミュージシャンやプロデューサーやエンジニア そして、それに係るスタッフたちが魂を込めて作った音楽によって我々は癒されたり、勇気づけられたり、哀愁に浸ったり、ノリノリでワクワクしたりする事が出来る。
オーディオ機器は音楽の感動をいかに高めてくれるかが重要な役割だと思う。
高級なスピーカーを買っても、しばらくすると感動する音が出ていない事に気がつき、また別のスピーカーのカタログを見ることになる。
もしかすると、それはスピーカーのセッティングが上手く出来ていない事が原因かもしれない!?
音像定位が音楽の感動を増してくれる!
スピーカーのセッティングが上手くいっていないと音像定位が乱れる事がある。
音像定位が乱れると言うことは
例えば
・メインボーカルが左右のスピーカーの真ん中で歌ってくれない。
・50年代のジャズなどのモノラル録音の場合、マイルス・デイビスのトランペットやソニー・ロリンズのサックスが左右のスピーカーの真ん中から聴こえずどちらかにズレている。
・ドラムが真ん中で、ピアノが右、ウッドベースが左 という録音でも、ドラムが右側に寄っていたり、ウッドベースが真ん中寄りに聴こえてしまう。
など、レコードやCD、ストリーミングなどの音源をスピーカーから発せられた音波が正確に耳に届いていない事などをいう。
録音された定位を知る為には、左右真ん中の音像だけであればイヤホンやヘッドホンで確かめるとわかりやすい。
ヘッドホンなどは、音が何にも邪魔されずに直接的に耳に入ってくるからである。
まずは、部屋に置いたスピーカーをヘッドホンで聴いた時の左右真ん中の楽器の並び方と同じように鳴らす事を目指す。
これが再現出来ると音像定位の改善だけでなく、ボーカルや楽器の密度感がアップして音を聴いているというより、ミュージシャンが楽器を演奏しているという感覚になる。
更に音源によっては、スピーカーを無視して左右や奥行き、上下方向と3次元的な広がりを感じる事も出来るようになる。
モノラルを制する者がステレオを制す!
オーディオは目に見えない音が相手なので使いこなしが難しい。
ピュアオーディオは、左右2本のスピーカーからは同一の音声信号が入力された場合、2本のスピーカーから同じ音が聴こえる事が理想だ。
左右同一の音声信号とはモノラル音源の事。
モノラル音源をステレオの左右2本のスピーカーで上手く再生すると、スピーカー間のど真ん中にしっかりと音像が定位する。
これは左右のスピーカーから発せられた音が、左右の耳に同じように届いてるからである。
実は、ステレオ再生では、モノラル信号をいかに2本のスピーカーの真ん中に定位させるかが最も重要なのだ!
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正確にモノラル再生が出来ていれば、ステレオ音源でもボーカルやメインの楽器などが真ん中に定位するだけでなく、広がりや奥行き感が増してくる。
左右のスピーカーの音がずれていると、アンプのバランスつまみで調整すれば良いように思うかも知れないが、通常バランスつまみは低音から高音まで一律に左右どちらかの音量を小さくするだけなので、スピーカーから発せられる音以外の部屋の床壁天井の反射や吸音、共振などが影響しているかぎりグライコでも補正は難しい。
スピーカーと背後の壁の呪縛
スピーカーのセッティングに於いて、背後の壁との距離ばかりに気を取られてはいないだろうか?
昔、オーディオ雑誌で「スピーカーとその背後の壁の距離は〇〇cm以上にしなければならない。」などと書かれていた記事をよく見かけることがあった。
確かに、スピーカーとその背後の壁との関係で音質が変わる。低音だけでなく、中高域にも影響する。
スピーカーを部屋のどこかの壁の前に配置する場合、その背後の壁との距離を左右のスピーカーが同じ寸法になるようメジャーで計り調整する、、、。
【要注意!】
スピーカーと背後の壁の距離を調整するだけでは音像定位は解決しない!
いくら左右のスピーカーともに背後の壁からの距離が同じでも、音像定位が定まらない事があるのだ。
そして、スピーカーの角度を変えたり、背後の壁から離してみたりして、リスニングポジションに戻ってまた音を聴くという繰り返し。
やっているうちに、どんどんスピーカーの位置や角度が変わってくる。
今日ドンピシャに左右のスピーカーの真ん中にボーカルが定位しても、次の日にはまた音像がズレている。
いったい、どうすれば良いのか???
実は、何より私が長年この事について悩んでいた。
どんなに調整しても、ドラムのシンバルが右に寄ってしまう。
マイルス のミュートトランペットがステージの真ん中で歌ってくれない。
耳鼻科に相談して簡単な検査をしても特に異常は無し。
スピーカーの左右を入れ替えたり、スピーカーケーブルやRCAケーブルも左右入れ替えてもみたが解決しない。
片方のスピーカーの位置を変えてダメなら反対側のスピーカーの位置も変えてみるが、なかなか音像が安定しない。
私としては「オーディオは音を目で視るように聴きたい。」ので、定位が定まらないと気になって音楽が楽しめない。
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ある時、ある2つの事に気が付いた!
音像定位の改善方法
①リスニングポイントを見直す
ある日、ピュアオーディオではなくAVシステムで映画を観ているときだった。
普段、映画をサラウンド再生してガッツリ観るときは、部屋の電気を消しカーテンを閉めて暗い状態にするのだが、あるとき部屋が明るいまま映画を観ていた。
映画のシーンが切り替わる時に、画面が真っ暗になりテレビの画面に鏡のように映っている自分の姿を見ると真ん中に映っていない事に気が付いた。
自分ではテレビ画面の中心に対して座っていたつもりが、かなり左側にズレていたのである。
別の日にテレビの放送を見ながら真ん中に座り、そしてテレビをリモコンで消す。
やはり左にズレている。
これをテレビ画面の真ん中に自分が映るように右に移動するとかなり違和感がある。
これについては下の記事👇にも書いているので一度読んでみて欲しい。
ピュアオーディオシステムでは、自分の姿を映すテレビが無いため、メジャーで左右のスピーカーの中心を確認しリスニングポジションの椅子を正してみるとかなり右側に座らされているような違和感を感じる。
この事から普段自分が左右のスピーカーの真ん中の延長上に座れていない事がわかる。
正しいリスニングポジションに慣れるまでしばらく時間がかかったが、音の聴こえ方がずいぶん違う。
以前よりボーカルが左右のスピーカーの真ん中に定位するようになった
定位の改善方法
②左右のスピーカーとリスニングポイントの距離を合わせる【最重要】!
リスニングポジションの左右の位置を正しても、曲によってはまだトランペットやシンバルが右側から聴こえたりする時がある。
それで左側のスピーカーの角度を外向きにしたり、背後の壁に近づけてみると改善するようになった。
しかし、別の日になるとまたズレている。
目分量で微調整しては、リスニングポジションに戻っての繰り返す日々が続いた。
ある日、ふとカーオーディオにプラスツイーターを設置した時の事を思い出した。
結論をいうと、
重要なのは、スピーカーユニットと耳(リスニングポジション)の距離を左右で合わせるという事である。
早速、左側のスピーカーと右側のスピーカーとリスニングポジションまでの距離を測ってみたところ4cm程左のスピーカーの方が遠かった。
これはスピーカーの背後の壁からの距離やスピーカーの角度を目分量で調整していた事でこのように左右のスピーカーでズレが生じてしまっている。
また、スピーカーの背後壁が必ずしも真っ直ぐとは限らないのである。
スピーカーからリスニングポジションまでの距離を修正する為に左のスピーカーを4cm手前に移動した。
リスニングポジションに座ると異様に左側のスピーカーが前に迫り出しているように感じるが、これは目の錯覚か利き目による見え方の違いだった。
こうして左スピーカーと左耳の距離と右スピーカーと右耳の距離を等しくして、音楽を再生すると、左右のスピーカーの真ん中にボーカルが定位し、モノラル音源のドラムのシンバルやトランペットの高音域も真ん中から出てくるようになった。
定位が整うと音像の密度が上がり、ボーカルや楽器の実在感が高まってアーティストが演奏しているという事がしっかりと視えてくる。
更にウッドベースなどの低音がさらに低く伸びて力強く、ドラムの奥行き感も感じやすくなった。
低音から高音までワイドレンジで、スーパースワン とFS-20共にスピーカーの潜在能力の高さに驚かされた。
インシュレーターやスピーカーケーブルを交換しても、今まで以上に微小な変化に気がつけるようになる。
ステレオ再生で定位を決めるのは、スピーカーの背後の壁の距離よりもスピーカーとリスナーとの距離である事を思い知らされた。
【最重要ポイント】
左右のスピーカーを底辺とし、リスニングポジションを頂点とするように二等辺三角形(又は正三角形)を作る事。
この二等辺は必ず守らなけばならない。
左右の辺の長さが数センチ単位で異なると、時間差や位相差が悪さをして音像定位を乱されてしまう。
ちなみに、私はリスニングポジションの椅子の脚からスピーカーユニットのフレーム付近までの距離で調整した。
スピーカーの背後の壁や側面の壁との距離を気にする事よりも、左右のスピーカーとリスニングポジションまでの距離を正確に等しくするほうが何倍も大切な事なのである。
肝心なのはタイムアラインメント
カーオディオで実践した事がわかりやすいので記しておく。
乗用車は概ねドアの足元付近にスピーカーユニットが埋め込まれている。
少し篭って聴こえるのでケンウッドから発売されているツイーターを追加することにした。
カーオディオにはあまり詳しくないので、自分で配線はせずにオートバックスで買ってツイーターを設置してもらう事にした。
どこにツイーターを設置しようか考えたとき、タイムアライメントを合わす必要がある事に気が付いた。
タイムアラインメントは、複数のスピーカーから発せられる音の時間のズレを無くす為に調整するという事だが、電気的に時間の補正をする方法よりは出来るだけ物理的に調整した方が良いと考えた。
そこで、足元にあるスピーカーユニットとダッシュボードの上の離れたところのツイーターがそれぞれ運転席に座ったときの自分の耳から等距離になるようにツイーターを設置した。
普通の日本の乗用車は右ハンドルなので運転席は右の前のシートになる為、左側のスピーカーはかなり遠くなってしまうが、この左右の時間差は物理的にはどうしようもない。
せめて、右側の足元にあるスピーカーユニットとダッシュボードに設置する右側のプラスツイーターが運転席に座ったときの右耳に同じ距離になるようにプラスツイーターの位置決めをした。(左側に対しても同様。)
距離合わせは、梱包紐を使って行った。
梱包紐の端を足元のドアスピーカーユニットの中心付近にテープなどで固定し、運転席のヘッドレストの耳に近い部分まで梱包紐を引っ張ってきて、その位置で梱包紐を切る。
そうして作った右側足元のドアスピーカーから右耳付近の距離と同じ長さの紐ができる。
この紐を先程決めたヘッドレストの位置からダッシュボードの右側付近に目がけて引っ張ってみると足元のドアスピーカーと等距離のツイーターの位置が決められる。
そして左側も同様に左側のドアスピーカーと左耳までの距離と同じになるように、左側のツイーターをダッシュボードの左側に設置した。
左右の時間ズレの調整は電気的にしなければならないが、片側ずつのツイーターとドアスピーカーユニットの距離は等距離にできたので、音楽を再生しても、後付けしたツイーターの違和感は感じなかった。
このタイムアラインメントは、ホームオーディオのスピーカー本体でも行われているものがある。
例えば2wayのスピーカーでウーファーとツイーターの時間ズレ(位相差)を解消する為に、ツイーターの位置を後ろに下げた位置に設置したりする手法でリニアフェイズと言う。
自作スピーカーでもフルレンジにプラスツイーターとしてスピーカーボックス(エンクロージャー)の天板にホーンツイーターを乗せる事があるのだが、このツイーターの前後の位置で音質がずいぶんと変わるのである。
これはフルレンジユニットの高域とツイーターとの高域が重なる周波数のところで、音を打ち消したり、増幅したりするからである。
如何にこの位相差を調整できるかによってスピーカーの音質が決まってくる。
タンノイのデュアルコンセントリックという同軸2wayユニットは、ウーファーの真ん中にホーンツイーターが埋め込まれておりそれぞれの時間差やクロスオーバー付近の位相差が調整されている。
上記のカースピーカーにしても、リニアフェィズにしてもミリ単位で音が変わるので、スピーカーユニットの距離の差というものがいかに音に影響するかがわかると思う。
【音像定位の改善ポイント】
🌟ピュアオーディオのスピーカーのセッティングは二等辺三角形が最重要!
🌟リスニングポジションは目の錯覚でズレている場合があるので寸法を測ってきっちり真ん中にとる!
【最重要距離】
🌟左右のスピーカーからリスニングポジションまでの距離を等しくする!(出来ればミリ単位で!)
部屋の四角が正確に直角でない場合は、部屋が歪んだ四角になっているので、スピーカーの背後の壁までの距離に捉われると左右のスピーカーとリスニングポジションまでの距離が変わってしまう。
スピーカーの背後の壁や側面の壁の影響は、反射音である。
反射音を調整する事はスピーカーセッティングで有効なのは確かだが、肝心な直接音を忘れてしまってはいけない。
音は空気の振動で伝わる。
これは音波で文字通り波になっている。
その波が左右の耳にズレて届くと、特定の周波数の音を打ち消したり増幅したりして、左右の音が乱される。
このズレはmm単位で合わせる必要がある。
すなわち
リスニングポジションで、左のスピーカーから左耳の距離と右のスピーカーから右耳の距離をピッタリと一致させる事が定位の改善の最重要ポイントである。
さあ早速メジャーを持って測って見よう!
あなたのオーディオシステムから、今まで出会った事のないような音が出るかも知れない。
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2020年9月22日更新
2020年8月21日新規投稿