オーディオの使いこなしの基礎【振動を操ることの理解】
オーディオ機器は使いこなして育てていくものだと思う。
雑誌やネットの口コミを読んで、お金を貯めてやっと買ったオーディオがいまいち良い音で鳴ってくれない。
そして、また雑誌や口コミを読み返しては自分を納得させてみる。
しかし、心の何処かでは納得していない自分がいる。
そして、そのうち音楽を聴く楽しみも忘れてしまう、、、。
こんな悲しい事態に陥っていないだろうか?
そんなときはオーディオのセッテイングを見直してみると良い。
きっとまた楽しく音楽が聴けるようになるはずだ。
【もくじ】
オーディオのセッティングの基本は振動について理解する事
振動には大きく分けて2種類、それは「空気振動」と「個体振動」
マニアの方はご存知だと思うが「振動を制する者は、オーディオを制する。」と言っても良い程にオーディオは振動を如何に制御するかが永遠のテーマとなる。
当然、オーディオシステムで音を再生すると振動はスピーカーから発生する。
スピーカーは、ユニットの振動板の振幅によって空気を振動させて音波となって私たちの耳に到達している。
空気振動とは
ソプラノ歌手が高音を発してグラスを割るという話を聞いたことが無いだろうか?
又、祭りや運動会などの演奏などで太鼓の音が腹に響くという体験は子供の頃にされたことが有ると思う。
これが実感として分かりやすい空気振動というもの。
生の音の再現を目指す場合、この体験のように空気振動をスピーカーから再生する事が理想だが、なかなか一般的な住環境では近隣に対して騒音妨害になるので難しい。
個体振動とは
スピーカーからある程度の音量を出すと、床が振動しているのを足の裏で感じとれる場合がある。
古い駅の電車のホームで快速や急行列車が通過する時に足元から揺れが伝わってくる。
これは空気振動とは別に、モノを伝わって振動するので個体振動と言う。
空気振動は、主に部屋の壁などの反射による音への影響がある。
個体振動は、スピーカーの振動がスピーカーを設置しているスタンドやラックを通じて違う場所にあるプレーヤーやアンプなどに伝わってくる。
この振動が、機器の足から機器の筐体に伝わってオーディオ機器を振動させてしまう。
オーディオ機器は振動に弱い
アンプなど機器の内部の写真をカタログや雑誌で見られた事があると思うが、トランスや大量のコンデンサ類、CDプレーヤーなど回転系のメカなど色々なパーツがところ狭しと並んでいる。
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特にレコードプレーヤーは致命的で、振動を受けるとハウリングが発生し音楽再生どころの話ではなくなる。
オーディオ機器が振動すると余分な音が付加されたり、信号をロスしたりして再生音質に影響を与えてしまう。
その振動からオーディオ機器を守る為、各メーカーは振動に強い筐体を作ったり、オーディオアクセサリーとして他種多様なインシュレーターが昔から発売されている。
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しかし、インシュレーターなどのオーディオアクセサリーだけで簡単に振動を制御出来れば良いのが、なかなかそれだけでは効果が少ない。
その前に、個体振動をオーディオ機器本体のもっと手前の段階で制御する事が重要になってくる。
その振動対策をスピーカーの設置しているスタンドやアンプなどの機器類を設置しているラックに対して行う必要がある。
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ラックやスピーカースタンドは部屋の床に設置している事がほとんどだが、まず床に個体振動が伝達しにくい対策をする事が最重要課題だ。
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この事を理解しといないと、いくら高級なスピーカースタンドやインシュレーターを用いても振動エネルギーは思いのほか大きいのでなかなか音質は改善しない。
振動対策の5つのプロセス
振動を制するためには、下記の5つの項目に於いて順番に対策し制御しなければならない。
詳しくは記事のリンクを貼っておくので参考にしていただければと思う。
①床の振動対策
②スピーカーの設置について
③アンプやプレーヤーを設置しているラックに対する振動対策
④インシュレーターなどによる振動制御
⑤オーディオ機器本体に対する振動制御
振動対策は、出来るだけ①から⑤の順番に進めていく事をおすすめする。
ピュアオーディオも、ホームシアターも、デスクトップオーディオも、リビングオーディオも振動を理解し制御することができれば、きっと自分のオーディオは応えてくれて今まで以上に高音質に音楽を楽しめるようになるだろう。
オーディオも建築やスポーツと同じく、基礎固めが重要になる。
2020年11月20日(更新)
2020年1月22日(初回投稿)
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