簡単に高音質化!【ラックスマン 真空管フォノイコライザー】のオペアンプ交換
・この体験は早めにしておいたほうが良い。
何故なら音質が全く別物に変わるからだ。
・特に真空管を交換する前にしておいた方が良い。
何故ならデフォルトではJJの真空管の実力を発揮出来ていないからだ。
とにかく【ラックスマンの真空管フォノイコライザー】を導入したのなら直ちにオペアンプを交換することが高音質への近道であることは間違いない。
【もくじ】
真空管を交換する前に早めにオペアンプの交換を!
オペアンプを交換するとラックスマン の真空管フォノイコライザーが全く別物に変わる。
オペアンプの交換をすると”今までの音はなんだったんだろう?”と考えさせられてしまう。
ラックスマン製真空管フォノイコライザー・キット は買って組み立てたままで、EQカーブの調整を楽しんでいるだけでも充分満足な買い物だった。
それが【たった2つのオペアンプ】を半田ゴテを使わずに、基板からラジオペンチで引っこ抜いて挿すだけで、ラックスマンの真空管フォノイコライザーのグレードが1ランクも2ランクもアップする。
とにかく真空管の交換(いわゆる球コロがし)は後回しにして、まずオペアンプを交換することがこのラックスマンのフォノイコライザーの能力を引き出す近道となる。
想像以上に効果的だった!オペアンプの交換
オペアンプを交換すると最初に解像度が劇的に良くなる事に気付かされる。
私は1週間鳴らし込んだ時点で音の厚みが増してきたと感じている。
ビル・エヴァンスのワルツフォーデビーのライブの観客の声やグラスやビンの音がリアルに聴こえてくる。
スコットラファロのウッドベースの弦を引っ掻く音が耳に心地よく且つベースの深みが増した。
ポール・モチアンの感情豊かなドラムさばきと微妙なニュアンスがよく伝わってくる。
そして艶やかなビル・エヴァンスのピアノにビレッジヴァンガードの観客の様に自分も魅了され、このアルバムがより一層好きになった。
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マイルス・デイビスのネフェルティティではトニー・ウィリアムスのドラムの静寂と躍動をいっそう感じさせらる。
マイルスのトランペットとオーバーラッピングするウエイン・ショーターのサックスのミステリアスな感じがゾクゾクする。
ハービー・ハンコックの絶妙な隙間から入ってくるピアノのアクセントと残った響きが良く聴き取れる。
ロン・カーターのウッドベースが控えめな録音だが、その微かな弦の震えが音として聴きとれるようになった。
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こんな小さなオペアンプという半導体パーツでここまで音が変わるとは逆に困ってしまう。
私は最初、真空管フォノイコライザーのEQカーブの調整のおかげでレコード棚の奥底に葬り去っていたレコードを甦らせることに喜びを感じていた。
しかし、ECMレーベルなどRIAAカーブで充分な音質が鳴っているレコードに対してはEQカーブの調整は不要であり、その場合接続されている真空管フォノイコライザーはただの接点を増やしてしまうだけの箱と化してしまうはずなのだが、、という事も少し気になっていた。
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要するに、プリメインアンプに備え付きのフォノイコライザーにストレートにPHONO端子から繋ぐほうがベターかもしれない?と思っていたのだった。
ところが、オペアンプを交換した真空管フォノイコライザーは音のクオリティが非常に高くなり、アンプ 内蔵のフォノイコライザーより劣っているとは思えない。
レコードプレーヤーとプリメインアンプの間に真空管フォノイコライザーに加え、更にMCカートリッジ用の昇圧トランスも接続している。
MMカートリッジを使う時は昇圧トランスは不要なので、昇圧トランスの切り替えスイッチをPASSにしてスルーさせている。
MMカートリッジを使う場合は昇圧トランスを外してしまう方が良いのは言うまでもないが、オペアンプの交換でかなり音が良くなったので昇圧トランスは繋げたままにしている。
昇圧トランスをかましてもPASSに切り替えて真空管フォノイコライザーに接続する方法と昇圧トランス自体を外した場合の両方でMMカートリッジを聴き比べみたが微細な差でしかなかった。
そんな微細な差を吹き飛ばすくらいオペアンプの交換は衝撃的に音質が良くなる。
しっかりしたRCAケーブルを使って、RCAプラグや端子の接点の汚れを綺麗にクリーニングしておけばまず問題無いはずだ。
オペアンプの交換は根本から音質が変わるので真空管を交換するのは後回しでも良いと思う。
デフォルトのJJの真空管でじっくり楽しんだ後に球コロがしをした方がそれぞれの真空管の個性がより一層味わえるのではないだろうか?
オーディオ評論家の神崎氏が高音質なオペアンプに交換して、もっと立派なケースで作りなおせば「20万円ぐらいの価値があるだろう。」!という言葉にもうなずける。
ラインストレート信者だった自分が今や遠い昔のように思えてくる。
2つの購入したオペアンプ
秋月電子通商から仕入れた新日本無線(JRC)製の高音質オペアンプ
写真左側は「MUSES01」(下のアダプターは使わない)3,500円
写真右側は「MUSES8920」480円
交換するオペアンプは2箇所あり、下の写真の右側はMUSESのロゴと01と印字されているオペアンプ「MUSES01」で、オーディオ用として特別の配慮を施し、音質向上を図った2回路入りのJFET入力オペアンプでここは必ずFET入力のものでなければならないそうだ。
ONTOMO SHOPでラックスマン の真空管フォノイコライザーのオプション品としてオペアンプのセットが販売されていたが、既に完売となってしまっていた。
https://ontomo-shop.com/?pid=155937484
対応するオペアンプの詳細は、ラックスマンの真空管フォノイコライザー・キット(一応本の付録とされている?)を購入するとさまざまなオペアンプを比較試聴したレビューページがあるので参考になる。
レコードが覚醒する! EQカーブ調整型真空管フォノイコライザー: 特別付録:ラックスマン製真空管フォノイコライザー・キット (ONTOMO MOOK)
2つのオペアンプを両方共高級なMUSE01やMUSE03にすると相当高音質になるらしいが、正直私はオペアンプを交換してこんなにも高音質になると思っていなかったので深く考えずにONTOMO SHOPのオプションでセットになっていたオペアンプと同じものを探して購入したまでだった。
高音質で人気のあるオペアンプは偽物も出回っているそうなので、半導体パーツに精通していなければ信頼のある電子パーツ屋さんから購入する方が賢明だと思う。
ちなみに私は秋月電子通商で購入した。
https://akizukidenshi.com/catalog/top.aspx
下に「Amazon・RAKUTEN市場・yahooショッピング」のリンクがあるがオペアンプが1個数万円と高額になっている場合があるようなのでよく注意して購入してほしい。
高音質なオペアンプに交換すればラックスマンの真空管フォノイコライザーの本当の実力が発揮され、EQカーブの調整が不要なRIAA録音のレコードでさえもきっと高音質に甦る事になるだろう。
レコードが覚醒する! EQカーブ調整型真空管フォノイコライザー: 特別付録:ラックスマン製真空管フォノイコライザー・キット (ONTOMO MOOK)
ACアダプターの交換で更に良くなる!
iFI Audio のDC電源アダプターが侮れない。
これに変えてからは更にオペアンプの特徴が明確になってくる。
ACアダプターとは言え、電源は大事だという事のようだ。
左がラックスマン付属のACアダプター
右がiFI Audio DC電源アダプター
アダプターとは言え極性がある。
下の赤い矢印がHOTで、青い矢印がCOLDになる。
コンセントの長い方に青い矢印を挿すと良い。
したがって壁のコンセントに挿すときは上下逆さまに挿すことになる。
肝心な音質は、さすがオーディオ用というだけの事はある。
交換したての最初の音からかなりクリアーになるのが解る。
半日ぐらいでかなり音がソリッドになるのだが低域から高域まで力強く鳴っている。
そして、しばらく聴いていると耳もスピーカーも熟れてくる。
想像以上に良くなるのでレコードプレーヤー用にも購入した。
尚、ACアダプターを交換する際は同じ電圧のもにすることをお忘れなく!!
ラックスマンの真空管フォノイコライザーは15Vを購入するように(ご注意を!)
後ほど試したが、無線LANルーターの電源をこのiFl audioのDC電源アダプターに取り替えるとWi-Fiのスピードがアップした!
無線LANの子機につながっているパイオニアのNー70AというネットワークプレーヤーでSpotifyを聴いてみたら音質が良くなっていることに更に驚かされた!
レコードプレーヤー本体に使用するつもりで追加で購入した12Vのアダプターだが、無線LANルーターのほうが効果が顕著にでた。
ACアダプターといえど電源はかなり重要だと痛感した。
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2021年12月26日追記
2021年2月7日新規投稿