小音量でも効果的なサブウーファー
結論、サブウーファーは、さり気なく鳴らすのがコツである。
家電製品売り場のテレビコーナーに近づくと、大型テレビで映画を再生しているデモがある。
しかし、低音を強調しすぎていることがあり俳優のセリフが聴きとりにくかったりすることはないだろうか?
テレビの横にはサブウーファーが置いてあり、明らかにそこからボコボコと低音がでている。
人によっては迫力満点!と思うかもしれないが、明らかにその過剰な低音によって音のクオリティーが失われている。
そんな低音ならない方が良い。
サブウーファーは、目をつぶってもサブウーファーの設置場所がわからないくらいにさりげなく鳴らすのがコツである。
【もくじ】
ドルビーデジタルの基本は5.1ch
ホームシアターでは、ドルビーサラウンドの5.1chによるスピーカーの構成が基本である。
5.1chは、左ch・センター・右chの3本とリアスピーカーの左右後方に2本のスピーカーを配し、1台のサブウーファーというのがセットになっている。
最近は、テレビの音を手軽にサラウンドで聴くために、スペースファクタに優れたサウンドバーとサブウーファーの組み合わせによる2.1chや3.1chのセットも見受けられる。
ステレオ音声でもサブウーファー
以前、スピーカー4本のマトリックスサラウンドを寝室のAVシステムで組んでいたが、テレビと連動するAVアンプの導入をきっかけにサブウーファーを取り入れた。
大概のAVアンプのはドルビーデジタルでなく普通のステレオ音声でも、擬似的に5.1chのサラウンド再生ができるモードが備わっている。
ピュアオーディオのシステムでは2chで録音されたものは、あくまでも2本のスピーカーで聴く事を追求しているが、AVシステムでは、2chステレオ音声でも擬似的なサラウンドモードに設定して、ウーファーも鳴らすようにしている。
本来、サブウーファーはドルビーデジタルの独立した低音信号のLFEを再生するためのものだが、2ch録音の音楽などをマランツのAVアンプの「MUSICモード」でリアスピーカーとサブウーファーからも音が出るようにすると非常に心地よく音楽が聴ける。
たまにYoutubeでジャズのライブ演奏を視聴しているが、AACの128Kbpsほどの音質でも「MUSIC」モードで疑似サラウンドにすると結構楽しめる。
映像があると音質は少々落ちても余り気にならないものである。
さり気ない低音が高音質のカギ
夜に小音量で鳴らすときでも、サブウーファーが有るのと無いのとでは大違いだ。
小音量で再生しているサブウーファーに耳を近づけても「ブンブン」とは鳴っておらず、例えばウッドベースの音程などはサブウーファーからは聞き取れない。
しかし、その音程が聞き取れない位の低音が効果的なのである。
逆にウッドベースの音程がわかるほどサブウーファーの音量を上げてしまうとバランスが崩れたり、濁ったり、ひどい場合には吐き気がするような気持ち悪さを感じる。
👇リビングのAVシステムもサブウーファーを導入している。
クロスオーバーを調整がないサブウーファーのために
サブウーファーによっては、メインスピーカーとサブウーファーの交わる周波数、いわゆるクロスオーバー周波数が調整できないタイプのものがある。
そんな場合にはチャンネルデバイダーを導入すると解決する。
メインスピーカーの低域をサブウーファーの再生帯域が被らないように程よくカットし、サブウーファー側の高音をカットする周波数を決められるので、メインスピーカーがどのようなタイプでも繋がりやすく調整できる。
バックロードホーンとのマッチング
バックロードホーンのスピーカーに対しても、サブウーファーは効果的なことがAVアンプを導入して初めてわかった。
"バックロードホーンにサブウーファーは邪道だ!”と長年思っていたが、サブウーファーをさり気なく鳴らすと、取って付けたような低音にはならず、バックロードホーンの低音との繋がりもスムーズでよくマッチしている。
今では、AVシステムで再生するときは、映画だけでなく音楽もサブウーファーは欠かせないものとなっている。
長年の間、バックロードホーンにサブウーファーを使わないという”食わず嫌い”で”おいしい音” を聴き逃していたことが悔やまれる。
あくまでもサブウーファーは、さりげなく鳴らすのがコツである。
2020年4月15日
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