自分にとってのハイコストパフォーマンス
・ハイコスパって一体何なのか?
コストパフォーマンスは、ビジネスでも、生活でも、趣味でも、お金持ちでも、そうでなくても、誰もが考える事である。
何かを購入する場合、そのお金に見合った以上の価値を求めたい。
いわゆる、お買い得かどうか?という事。
家電製品の雑誌などで「コスパが高い!」という言葉が出るとすぐ目がいくのは私だけでは無いと思う。
しかし、音楽や映画などを観たり聴いたりする場合、このアーティストはコスパが高い!この映画はお買い得だ!なんてあまり考えたことは無いと思う。
お金を払う(または払った)ことが、自分にとって価値があるかどうかが重要であって、誰かが言ったハイコスパなものだけが、自分にとって価値ある良い商品とは限らない。
・「ハイCP」が「ローCP」になった話し
今でこそコスパという言葉をよく耳にするが、オーディオ評論家の長岡鉄男氏がオーディオ機器を評論する時に「ハイCP」という言葉をよくつかっていた。
「ハイCP」はハイコストパフォーマンスの略。
私もオーディオ機器を購入するときに、この「ハイCP」という言葉に影響された。
実際に、まともな試聴もせずに「ハイCP」という言葉だけで、CDプレーヤーを購入したことがあり、いざ家で聴くとどうしてもその音が自分の理想とかけ離れており、使いこなせずに友人に購入額の半値で譲ったという苦い経験がある。
お買い得と言うことと、自分にとって価値があるとう言うことは全く別のことだとそのときに学んだ。
・本当のハイコストパフォーマンス機器
それは、先ほど言った自分にとって価値があるのか(自分の理想の音か)という事。
そして、如何にその機器が長い間使えるかという事も重要である。
以下、DENONとSONYとマランツのホームページからオーディオ機器の修理について記載されている内容をピックアップした。
DENON
保証期間後の修理については、有料修理となります。
ただし、補修用性能部品(製品の機能を維持する為に必要な部品)の保有期間は、製造打ち切り後8年(一部の製品を除く)となります。この部品保有期間を、修理可能期間とさせていただきます。
SONY
弊社では、製品の補修用性能部品※をその機種の製造打ち切り後も、一定期間、保有しています。
ただし、故障の状況その他の事情により、修理に代えて製品交換をする場合がありますのでご了承ください。
保有期間 8年
マランツ
保証期間後の修理については、有料修理となります。ただし、補修用性能部品(製品の機能を維持する為に必要な部品)の保有期間は、製造打ち切り後8年(一部の製品を除く)となります。この部品保有期間を、修理可能期間とさせていただきます。
上記のとおり、各メーカー共に製造が中止になって8年間は部品を保有しており修理が可能と記されている。
以前、私はDENONのプリメインアンプ PMA-2000Ⅱを使っていた。
発売当初から約20年弱の間、愛用してきたアンプだ。
これは長岡鉄男氏もイチオシのハイCP機だが、実際に何度もオーディオショップに通い比較検討し自分で納得した上で購入したものだった。
約20年もの長い間使用できたのは、不具合が起こったときにDENONに依頼して修理をしたからである。
その修理は単純に壊れた部品を取り替えただけでなく、音に影響する部分の基盤のハンダを一度吸い取って新しいハンダを打ち直してもらった。
これをすることにより、まるで新しいアンプに買い替えたかのように音が蘇ったという経験がある。
そのアンプが生産完了になって部品の保有期間の8年どころか10数年は経っていたのに部品交換ができたのは、PMA2000シリーズが続いていたからである。
このDENONのミドルクラスのプリメインアンプは、2020年の現時点では、PMA2500NEシリーズとなっているが、1996年にPMAー2000が発売され、私の使っていたPMA-2000Ⅱは1998年製で、2000シリーズはPMA-2000REだったと思うが2015年あたりまでの超ロングランのシリーズだった。
趣味のオーディオ機器は、自分の好みの音で長く使えば使うほどにコストパフォーマンスがアップしてくる。
アンプをラックスマンのL-505nxⅡに買い替えた時も、音質が好みに合ったということと、L-505シリーズが長く続いており、そしてこれからも続くと見込んで購入した。
長く続いているアナログアンプのシリーズはメーカーにとっても看板商品でもあるので、自分の好みの音質であれば結構狙い目だと思う。
オーディオ機器を購入する為の判断材料の一つとしてみてはいかがだろうか?
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2020年3月24日