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Ortofon【VNL カートリッジ】は超ハイコスパ なザ・モダン・ジャズ・カートリッジ だった!

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ピュアオーディオにもおすすめ!オルトフォンのVNLカートリッジ 

オルトフォンのDJカートリッジ VNLをピュアオーディオ用に購入しても後悔しないだろうか?

そんな疑念をもちながら、悩んだあげくVNLカートリッジを購入してみた。

結果は、そんなことが吹っ飛ぶくらいVNLカートリッジの導入は大正解だった!

特に’60年代のJAZZをごきげんに鳴らしてくれた!

ortofonVLNは ”The Modern Jazz Cartridge”と名付けたくなるほどJazzが力強く鳴る!

 

 

【もくじ】

 

Atlanticレーベルの レコードが活き活きと鳴っている!

 

VNLカートリッジ に変えて、特に良かったのがアトランティックレーベルとの相性の良さだ。

アトランティックはジャスの名盤が多数あるが、音質はコロンビアやブルーノートに比べてやや地味に聴こえていた。

これはこれでセピア色の雰囲気があって良いとも言えるのだが、古新聞のような感じでコントラストが低く演奏のノリの部分やグイグイ押してくる感じが少し薄かった。

ところが、VNLカートリッジ で鳴らすとグッとコントラストが増してくる。

 

ザ・モダン・ジャズ・カルテットのミルト・ジャクソンとジョン・コルトレーンのアルバム「バグス・アンド・トレーン」では、ウッドベースが力強く弾み、サックスの吹き上がりの感じも熱く伝わってくる。

 

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セピア色が原色を強調したフルカラーになるわけではないが、アトランティック盤を聴いていてこんなにノリの良さを感じたことはなかった。


ザ・モダン・ジャズ・カルテットのアルバム「ピラミッド」は各楽器の抑揚が力強く増してくるが、かと言って響きが薄らぐことはなくミルト・ジャクソンのビブラフォンは力強くかつ余韻も美しく響く。

 

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オルトフォンのVNLはDJ用カートリッジ というカテゴリーであるが、ピュアオーディオでジャズを鳴らすには非常にコスパが高いと感じた。

とくにアトランティックレーベルのレコード盤との相性がよく、このレーベルのレコード盤のためにVNLがつくられたのでは?と思ってしまうほどピシッとハマった!

 

 

MM型カートリッジを高音質に鳴らすにはフォノケーブルを選ぶ

カートリッジ をVNLに交換するまえは、いつものようにAT-VM95MLで聴いていた。

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VNLに交換してターンテーブルをまわし針を落としていつものボリュームに上げると曲が鳴る前に ”サーー” というサーフェスノイズが多く聴こえた。

ちなみに普段はカートリッジに

オーディオテクニカ AT-VM95ML 無垢マイクロリニア針を使っており、フォノケーブルは1芯シールドのモガミ2473の自作のRCAケーブルを使っていた。


これをベルデンの1503aの自作のRCAケーブルに交換するとサーフェスノイズはかなり減った。


そして、シャンシャンしていたシンバルの高音域が、艶のある密度感のある音に変わった。

VNLカートリッジに関しては、断然ベルデン1503aのRCAケーブルの方がよかった!

 

実はMM型カートリッジ ではフォノケーブルの影響が顕著に現れるのだ。


これはカートリッジ からフォノケーブルを含めたフォノイコライザーまでの負荷静電容量に影響するからだといわれている。

同じMM型(VM型も含む)で推奨負荷容量値の低いオーディオテクニカ AT-VM95ML は100〜200pFオルトフォンの2MRED は150-300pF、今回のORTOFON VNL MM カートリッジは推奨負荷容量値が200-600pFとかなり高め。

 

別売りの外付けフォノイコライザーの中にはこの負荷容量を切り替えられるものもある。

 

しかし、フォノイコライザーを買い替えずともフォノケーブルを選ぶだけでもかなり良くなる。


ちなみに手持ちの自作フォノケーブルの線材の静電容量はメーカーの仕様を確認すると、モガミ2473(1芯シールド)で48 pF/m、モガミ2549(2芯シールド) で76pF/m、ベルデン8412(2芯シールド)108.3pF/m 、ベルデン88760(2芯シールド)167.4pF/m、ベルデン1503a(2芯シールド)で173.8pF/mだった。

 

ケーブルの音の違いは静電容量だけで影響するわけではないが、MM型カートリッジに関しては昔から負荷容量が音に与える影響が大きいといわれている。

今回の場合も明らかに静電容量の大きいBELDEN 2芯シールド・オーディオケーブル 1503Aで作ったフォノケーブルほうがVNL MM カートリッジと相性がよかった。

 

 

以前はあまりベルデン1503aの完成品は見かけなかったが、最近は楽天市場で見かけるようになった。

 

VLNカートリッジ は軽量でレコードプレーヤーやヘッドシェルを選ばない

VLNカートリッジ は6.5gとかなり軽量で使いやすい。

レコードプレーヤーによってはカートリッジの 重さに注意が必要で、トーンアームが重量級のカートリッジ に対応していない場合にはヘッドシェルを軽量のものにしたり、サブカウンターウエイトを追加するなどの使いこなしを強いられる。

私のレコードプレーヤーは軽量級プレーヤーのTEAC ベルトドライブ・ターンテーブル TN-3Bで、重量級のオルトフォン SPUGシェルカートリッジ などはトーンアームが重さに対応しておらずそのまま取り付けが出来ない。

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ヘッドシェルもオーディオテクニカ AT-HS6 BK の9.3g オルトフォンSH-4 の9.4gなど出来るだけ軽量のものを使っている。

MC型の超定番カートリッジ のDENON DL-103でさえもシェルリード線の交換やスペーサーの挿入で重量が増し、軽量ヘッドシェルオルトフォンSH-4 にも関わらず、カウンターウエイトの余裕は無い。

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今回オルトフォンのVLNカートリッジを取り付けたヘッドシェルは、今では入手困難なVESTAX製のGUBER HS-1Sというもので8gとかなり軽量なものだ。

オルトフォンVNLカートリッジ も6.5gとかなり軽量なので、これはトータルで少し軽すぎなのかも知れない。

さらにVNLの推奨針圧が4gということは、カウンターウエイトを回して4gの目盛りに合わせると相当内側方向にしぼることになる。

👇今回はカウンターウエイトが支点付近のギリギリで収まった。

従ってふだん使っている推奨針圧2gのカートリッジ を取り付けているヘッドシェルよりも2g重いヘッドシェルが使えることになる。

もしカウンターウエイトが4gの位置まで回す前にトーンアームの支点付近でつっかえてしまうようなら、ヘッドシェルに鉛テープやブチルゴムテープなどを貼って2g程重くすればカウンターウエイトはトーンアームの外側方向にずらすことが出来る。

 

3種類の交換針で音の違いやレコード盤との相性が楽しめる!

今回、ラッキーなことに3種類の針がセットになった初回限定パッケージを入手することが出来た。

3つの交換針の違いは、カンチレバーの根本を固定しているダンパーの硬さにある。

「Ⅰ」が柔らかい 「Ⅱ」が普通 「Ⅲ」が硬い というふうになっている。

同じカートリッジ でも交換針によって音の違いを楽しむのは非常にコスパが良い。

 



オーディオテクニカのAT-VM95シリーズも交換針によってアルミやマイクロリニアやシバタ針が選べる。

 

オルトフォンの2mシリーズもRedとBlueは針の違いでカートリッジ 本体は互換性がある。

 

ORTOFON VNL MM カートリッジ

今回のオルトフォンのVNLカートリッジは、針自体の種類ではなくカンチレバーのダンパーの硬さで音の違いを出しているのがおもしろい。

※(写真はオルトフォンのホームページより)

 

◆まずは真ん中の「Ⅱ」の針が標準とされている普通の硬さのダンパーを使った針から聴いた

この標準の硬さ「Ⅱ」の針で、フォノケーブルをモガミ 2473 からベルデン1503aに交換して出来るだけ推奨負荷容量に近づけるようにした。

 

 

◆しばらくしてから上記の写真左「Ⅰ」の柔らかいダンパーの針を聴く。

2よりも高域の繊細感と奥行き感がグッと増し、シンバルは余韻がより感じられる。

そのかわり硬さ普通の「Ⅱ」の針よりも低音の押し出しが控えめになった。

 

◆次に上記の写真の右側「Ⅲ」の硬いダンパーの針を聴く。

低音の押し出しが戻ってきた。

高域はシンバルがカチッとして、バスドラムのアタック感もよく熱いドラミングを聴かせてくれた。

 

どの針が良いかとかは一概に言えない。

レコード盤やシステムによって相性は異なると思う。

 

例えば、フォノケーブルの静電容量が小さいケーブルでVNLカートリッジ を使うとやや繊細感強調ぎみのうるさい音になるのを「Ⅲ」の針で抑え込むなど、実際に交換して確かめてみるほうが良い。

固定概念は捨てて、自分の耳を信じて好みの音を探ることのほうが楽しい。

レコード再生は、入り口のカートリッジ の小さな変化でも出口のスピーカーでは大きな違いとなって現れてくる。

ダンパーの違いによる音の違いは、想像していたより大きいが「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」のどの針もそれなりに必要とされるケースがあると思った。

 

もし3種類の針がセットになっている初回限定パッケージが売っていたら、早めに買っておいても損はないと思う。

 

アナログレコードマニアのベテランの方は、このVNLをコレクションの一つとして持っておいても良いかもしれない。

ダンパーによる音の違いが実感出来るのは、今後もアナログレコード再生に何らかの役に立つのではないかと思う。

そして、このオルトフォンのVNLカートリッジ は一度聴いてしまうとまた聴きたくなる魅力があり、いつのまにかレギュラーカートリッジ になり得る素質がある。


【オルトフォンVNLのまとめ】

  • オルトフォンのDJカートリッジ VNLはピュアオーディオ用にも充分魅力的な高音質である。
  • フォノケーブルとして使うRCAケーブルは静電容量が大きめなものとの相性が良い。
  • 60年代ジャズのステレオ盤を聴くと力強くノリが良くコントラストがアップする。
  • オルトフォンVNLカートリッジは「ザ・モダン・ジャス・カートリッジ 」と思わず呼びたくなるほどだ!
  • VNLカートリッジ は軽量なのでレコードプレーヤーやヘッドシェルを選ばず使いこなしやすい。
  • カンチレバーを固定するダンパーの硬さの違う交換針で3種類の音が楽しめる。

※運がよければ、キャンペーンとして初回限定パッケージは3種類の針がセットになって12,000円ほどで買えてしまう。

 

 

オルトフォンのVNLカートリッジは、ピュアオーディオ用としてもハイコスパでビギナーからベテランまで楽しめる ”The Modern Jazz Cartridge”  だった!

 

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【もくじ】

 

\レコードプレーヤーの使いこなしのまとめ記事はこちら!/

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2022年7月25日

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