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団地住まいのサラリーマンが高音質を求め続ける! オーディオの使いこなし術をご紹介!(☆初心者からマニアまで☆)

オーディオ高音質化!振動対策シリーズ ⑤オーディオ機器本体に対する振動制御 

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直接的な機器の振動制御

 

 オーディオを高音質にする為の基本である振動の対策方法については以下の通り。

 

 ・振動対策の手順

  ①床の振動対策

  ②スピーカー設置について

  ③アンプやプレーヤーの設置・ラックについて

  ④インシュレーターについて

  ⑤オーディオ機器本体に対する振動制御 

 

 ※理想は①から⑤の順番に進めていく。

 

 今回は⑤のオーディオ機器本体に対する振動制御についてのお話。 

 

オーディオ機器本体の振動制御

 

 前回まで、床、ラック、オーディオ機器のインシュレーターなど、オーディオ機器の外部からの個体振動に対して対策や制御を行ってきた。

 上記の手順①〜④を確実に行うことによりかなり音質は改善しているはずだ。

 

 今回手順⑤という見出しを書いたが、必ず実施する必要は無く通常①〜④で十分に振動対策できている。

 

 これから先はオーディオ機器に直接施す振動制御となる。

 

 しかし、下手をすると機器の故障などリスクを伴うので、やるかやらないかは自由だが自己責任で行って欲しいことを最初に申し上げておく。

 

 その方法とは?

 

■オーディオ機器の筐体の補強。

■オーディオ機器内部の振動対策。

■オーディオ機器の重量増加。

 

 

オーディオ機器の筐体の補強

 

 アンプやCDプレーヤーなどは筐体に収められている。

 

 筐体の役割は、内部へのホコリの侵入防止、異物の接触による電気的な不具合の防止、外来ノイズのシールド効果がある。

 

 筐体自身が外部振動の影響を受けると、内部パーツへの振動が伝達され余計な音やロスが生じる。

 

 そこで筐体そのものを防振する対策がある。

 

 ・①鉛テープを貼る。

 ・②ブチルゴムテープを貼る。

 ・③銅板やPタイルを貼る。

 

 

①鉛テープを貼る。

 

 鉛自体、金属の中では重く粘りもあり金属固有の鳴きが少ない素材である。

 

 鉛テープは昔からオーディオの防振対策として販売されているので、今でも手に入れることは可能だ。

 

 オーディオ機器の天板、側面、裏面などを指などで叩いて、ビリつき音や特に振動が多いところに貼る事により余計な振動が収まり内部パーツへ伝わる振動が減少することにより音質に余計な音やロスがなくなる事が期待できる。

 

 

②ブチルゴムテープを貼る

 

 ブチルゴムテープはベランダなどに人工芝などを貼る際に使用する強力な両面テープだが、オーディオ評論家の方がインシュレーターやオーディオボードやケーブルからスピーカーの振動板まであらゆるところで使用されていた。

 

 

 ただし、一度貼ると剥がすのが大変困難でしかも黒い汚れが取れないので基本的に後戻り出来ないことを覚悟して使わなくてはならない。

 

 使い方は上記①の鉛テープと同様で筐体の振動を吸収する事ができる。

 

 私も以前使っていたCDプレーヤーの筐体に貼った事があるが、テープ自体ある程度厚みがあるため美観を損ねたので剥がそうとしたがあまりにも強力で綺麗に剥がれい為、途中で断念した。

 

 効果は特に高音域に乗る余分な音がとれてうるささが無くなる。

 

 

③銅板やPタイルを貼る。

 

 銅板も比重が高くそれ自体が共振しにくい素材だが、鉛よりも硬いため筐体の補強に使える。

 Pタイルは建築の内装材で主に床に貼るもので、カッターで簡単に切れるので、スペーサーなど適度な大きさにカットできるので結構使えるものだ。

 

 Pタイルはタイルと言えども柔らかい素材で振動吸収効果がある。

 

 

オーディオ機器内部の振動対策

 

 機器内部の振動対策をすると言うことは、ネジ止めしている筐体の蓋を外す事となるので、自分で振動対策して故障したとしてもメーカー保証が受けられない場合があるので、何度も言うが自己責任で行って欲しい。(この記事の内容すべての対策に関しても同じく。) 

 

 

・①筐体の内側面を防振する

 

 やり方は上記までに記載したオーディオ機器の筐体の補強の鉛テープやブチルゴムテープ、銅板、Pタイルなどを筐体の内側から貼って防振、補強する。

 

 これは機器の外側の美観を損ねることがないと言うメリットがある。

 

 

・②ヒートシンクを防振する

 

 アンプ内部のパーツで、トランジスターの熱を金属のフィンで放熱する為の部品をヒートシンクと言う。

 

 機器によっては筐体の外部に露出しているものもある。

 

 ヒートシンク自体も高温になるので、ブチルゴムテープで貼るとゴムが溶けて流れてしまうのでブチルゴムはおすすめしない。

 

 あまり無理をしたくないので、やるとすれば絶縁テープでフィンの先端の櫛状になったところにテープを一列(多くても2列)貼ることに留める。

 

 

 これはヒートシンクを工具のドライバーなどででコツコツと叩いたときにキーンと尾を引く響きが残る時にテープを貼るとピタッと鳴きが収まり、音質への影響も少なくなる。

 

 くれぐれの言うがヒートシンクは熱を吸い取って放熱する大事な役割があるので、ヒートシンクのフィン自体の表面にテープを貼ると放熱しなくなるので決して貼っては行けない。

 

 私が書いている事で解らない場合は、手を付けない方が良い。

 

 

・コンデンサーを補強する。

 

 スピーカーのネットワークを自作する方は実施したことがあると思うが、コンデンサーやコイルをエポキシ系の接着剤で固定する事で強度がアップする。

 

 

 アンプやCDプレーヤーなどの内部の基板の上には小さなコンデンサーが多数所狭しと並んでいる。

 

 コンデンサーも振動すると音に影響を与える。

 

 これをエポキシ系の接着剤で、隣り合わせになっているコンデンサー同士を接着するとエポキシが硬化して強度が増し振動に強くなる。

 

 極少量の接着剤で良いがどのコンデンサーに施せば効果があるかは、解らないので地道に少しずつ行っていくか、手当たり次第にやるかしかないが、これも一度やると後戻りできない。又、作業しているうちにコンデンサーの脚(細い金属部分)を折ってしまう事があるので最新の注意が必要である。

 

 

オーディオ機器の重量増加

 

オーディオ評論家の長岡鉄男氏が行っていた手法で鉛のインゴットを機器の天板に載せるという手法。

 

 

 重量増加をすることにより、オーディオ機器自体の動きを押さえ込む事でスピーカーから発生する外部からの固定振動や空気振動(音圧)を防振する目的だが、CDプレーヤーなどのメカも再生するとモーターが周り震度を発生させるので機器内部の振動を抑えることにも効果がある。

 

 私は昔、学生の頃、鉛のインゴットをどこで手に入れて良いのかわからなかったので、15mm四方の角材の棒をアンプの寸法に合わカットし、それを3、4本のアンプ天板に間隔を開けて並べその上からコンクリートブロックを半分カットしたタイプのものをホームセンターで購入し重しとして置いていた事がある。

 

 決して美観は良くないが、低音は伸びるし、中古高音の情報量は増し音質がグレードアップして驚いたことを今でも覚えている。

 

 鉛の錘やインゴットもコンクリートブロックより小さく(または細く)、分散して置けるのでアンプの放熱を妨げない用に置くことができる。

 

 鉛の錘はスピーカーの上にも置くと同様な効果がある。

 

 美観を取るか音質を取るかだが、音質のみを追求する方なら一度試して見て欲しい。

 

 今回は、マニアックな手法ばかりで一歩間違えばオーディオ機器を壊してしまう事となるので少しでも不安がある場合や保証が効いている間は控えた方が良いと思う。

 

 しつこく言うが、試すのであれば、くれぐれも自己責任で行って欲しい。

 

 これで振動対策シリーズとして①から⑤を順次ご紹介してきた。

 

 

 ①から順番に振動の原因を抑える事が効果的であり、インシュレーターの交換だけ行って思っていたより効果がなかった場合は、振動の発生源がから見直して防振対策の手順を①から見直すと良いと思う。

 

 

防振対策の手順。

  ①床の補強

  ②スピーカー設置のガタツキ防止

  ③アンプやプレーヤーの設置・ラックのガタツキ防止

  ④インシュレーターで振動を操り、最後のトドメを刺す。

  ⑤オーディオ機器に直接行うのは(経験を積んで自己責任で!!) 

 

 オーディオマニアではない方も、上記の①〜④のことを知っていただいて、可能の範囲で対策すれば、今まで聴いていた曲から新たな音や感動を味わえるのでぜひ試してみてはいかがでしょうか?

 

2020年1月27日

 

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